9月25日(金)までユナイテッド・シネマ キャナルシティ13で開催されている福岡国際映画祭では、今年も40名を超える海外からのゲストが来福。舞台挨拶の後のゲストとのサイン会・写真撮影では毎回長蛇の列ができ、ゲストも笑顔で応えていた。また今年の特集上映されるインドネシア映画の各監督・プロデューサーらによるシンポジウムなども行われるなど、各会場で盛り上がりをみせている。
『山嶺(さんれい)の女王クルマンジャン』上映後 Q&A
『山嶺の女王 クルマンジャン』Kurmanjan Datka Queen of the Mountains /キルギス
主演女優:エリナ・アバイ・キズィ
アソシエート・プロデューサー/出演:イディリソワ・チョルポン

壮大なシルクロードの大自然を舞台に描いたスペクタクル歴史絵巻。なかなか見れないキルギス映画を鑑賞しようと上映前のスクリーンには長蛇の列ができ、観客は伝説の女王を演じたエリナさんとアソシエート・プロデューサーのイディリソワさんの美貌にうっとり。Q&Aも大いに盛り上がりました。

キルギスは1991年にソビエト連邦から独立。激動の時代を生きたクルマンジャン女王の肖像はキルギスの紙幣にもなっているそう。国を挙げたビッグ・プロジェクトである今作は、未知なるキルギスという国にグッと近づく良い機会になるはずです。

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http://www.focus-on-asia.com/info/864/

シンポジウム「インドネシア・ニューシネマの夜明け『クルドサック』をめぐって」
司会: 梁木靖弘 福岡国際映画祭ディレクター
パネラー: ミラ・レスマナ監督、リリ・リザ監督、ナン・T.・アハナス監督

25周年を迎える本映画祭最初のシンポジウムは、福岡でもおなじみのインドネシア映画を牽引するミラ・レスマナ監督とリリ・リザ監督、それに今回初の来福となったナン・T.・アハナス監督を迎え、大きな拍手とともに始まりました。

1998年に製作された「クルドサック」は、インドネシアの今の映画業界の出発点となった作品。「4人の監督によるオムニバス形式ですが、よく見ると一本の作品になっている。この映画が新しいのは、映画についてどう考えるかを実験している一本だからだと思う」と梁木ディレクター。行き止まりや袋小路を表す映画のタイトルが示すものは何なのか、当時の政情に加え、個人的な想いを語っていただきました。

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http://www.focus-on-asia.com/info/862/

<アジアフォーカス・福岡国際映画祭2015>
期間:2015年9月18日(金)〜25日(金)
会場:ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ぽんプラザホール
公式招待作品15本(アジア初公開3本、日本初公開10本)の他、インドネシア大特集として8本のインドネシア映画の上映や、「幻想の南洋」と題した日本映画特集、東南アジアのドキュメンタリー特集「アジア・リミックス」などアジア各国の注目作品を上映。