「夏の庭—The Friends」「岸辺の旅」の湯本香樹実によるロングセラー小説を映画化した映画『ポプラの秋』が本日9月19日に公開初日を迎え、シネスイッチ銀座にて出演者と監督による初日舞台挨拶を実施いたしました。

■場所:シネスイッチ銀座 (東京都中央区銀座4-4-5 旗ビル)
■日時:9月19日(土) 14:30〜
■登壇者:本田望結、中村玉緒、大塚寧々、大森研一監督  (敬称略)

本日行われた初日舞台挨拶には主演の本田望結をはじめ、65歳差の共演で話題を呼んだ中村玉緒の他、大塚寧々、大森研一監督が登壇し、場内は温かな拍手に包まれた。手紙がテーマということで舞台上にはレトロなポストが設置され、彩を添えた。

本作は、大好きだった父を失い、傷ついた心を抱えてポプラ荘に引っ越してきた少女・千秋が天国に手紙を届けることができるという大家のおばあさんに出会い、次第に心癒されていく姿を描いた感動作。主人公の少女・千秋をドラマ「家政婦のミタ」でブレークし、フィギュアスケートの才能でも注目を集める本田望結が演じ、ポプラ荘の大家のおばあさんには映画出演100作以上のベテラン中村玉緒、大塚寧々が千秋の母親役を演じた。

この日、撮影以来1年半ぶりに本田との再会を果たした中村は「テレビでは顔を見ていたけど、女の子らしくなって、大人になりましたね。」と再会を喜んだ。撮影中の本田について中村は「まあ、ほんとうによく涙が出る。私はよっぽど心が悪いのか少しも出ない。」と笑わせ、さらに「私はNG、失敗、何度もあるんです。付き合ってくれてありがとう。」と頭を下げた。そして大塚も「撮影が終わるのが嫌になるくらい、夢のような楽しい現場だった。ここ数年で一番いい映画になったと思う。」と感慨深げに語った。撮影が行われた飛騨高山での先行上映を経て、待望の初主演映画が公開初日を迎えた本田は「高山での先行上映はすごく緊張しましたが、大きな拍手が自信に変わりました」と万感の想いを述べた。

この日、特別試写会で本作を観た一般の方から寄せられた、「天国の大切な人に届ける手紙」を本田が代読。亡くなった母へ宛てた手紙を、情感たっぷりに読み上げ感動を誘った。劇中では中村が、亡くなった人に届けたい手紙を預かるおばあさん役を演じたが、この日は本田がその役を引き受け、舞台上のポストに手紙を投函。本田は、おばあさんのセリフを用い、「手紙は書くだけでなく、誰に届けられるかによって決まる。読まれる人に届いてこそ手紙なんだ、ということをあらためて思い出しました。」と語った。

最後に大塚が「せつなくも温かいものが心に残る良い映画」と話し、中村も「自分には孫はいないけれど、自分が演じたおばあさんは人のために生きていてみんなに好かれる人。わたしもこんな風になれたら。」と想いを告白。そして主演の本田は「共演者のみなさんがいたからこそ、この作品が出来た」と共演者と監督に感謝を述べ、さらに「この映画は手紙がテーマです。手紙を書く相手を思って書けるのが、手紙の良さなので、この映画を観て、手紙の大切さを知ってほしい。」とアピールした。

映画『ポプラの秋』は本日よりシネスイッチ銀座他にて全国公開中。

【本田が読み上げた手紙】
お母さん、天国で何していますか?あまいものが好きで、旅行が好きだったおかあさん。おとなになったわたしとおかあさんで旅行したかった。夢にいっぱいでてきてくださいね。