モントリオール世界映画祭に正式招待された話題作「合葬」が9月26日(土)から全国公開いたします。

それに先駆けましてゆかりの地である上野の寛永寺にて、杉谷義純導師による彰義隊・御供養と「合葬」大ヒット祈願イベントを行いました。
また当日キャストの皆様は劇中の衣装を着て登場いたしました。

寛永寺旧本坊表門(黒門)は、彰義隊が新政府軍と戦った上野戦争の舞台となった場所です。
当時の弾痕が多数残っている門は、日本国指定重要文化財にも指定されております。

【映画『合葬』 彰義隊・御供養&大ヒット祈願イベント概要】

日程:9 月15日(火)
場所:上野・寛永寺 開山堂(両大師)&旧本坊表門(黒門)

登壇者:柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音、門脇麦、小林達夫監督

幕末、最後の将軍・徳川慶喜と江戸の町の治安を目的に結成された「彰義隊」に身を投じ、
激動の時代を懸命に生きた若者たちを描いた映画『合葬』。
ここ寛永寺旧本坊表門、通称黒門は、彰義隊が新政府軍と戦った上野戦争の舞台となった場所。
当時の弾痕が多数残っているこの門は、国の重要文化財にも指定されています。

寛永寺では、毎年5月にここに立て籠もり最後まで戦った彰義隊を供養する「彰義隊忌」という法要を
執り行っています。
そんなゆかりの場所にある開山堂で、杉谷義純導師様による彰義隊・御供養とともに、
9月26日からの全国公開に先駆けまして、映画『合葬』ヒット祈願を執り行っていただきました。

その後、旧本坊表門(黒門)に移動してフォトセッション、挨拶および質疑応答を行いました。

将軍・徳川慶喜に心酔し、許嫁の砂世との縁談を断り、彰義隊に身を投じる若者、秋津極役を演じた柳楽優弥さん、
養父の死をきっかけに、極の勧めで彰義隊に入隊する吉森柾之助を演じた瀬戸康史さん、
極の許嫁・砂世の兄で、柾之助と極の幼馴染、ふたりが彰義隊に入隊することに意義を唱える
福原悌二郎役の岡山天音さん、悌二郎の妹で、極に婚約を破談にされる砂世を演じた門脇麦さんの
キャスト4人は皆、映画で着用した衣装で登場!小林達夫監督とともに、身の引き締まる思いで
黒門の前に立つキャスト陣に、当時の様子が偲ばれます。

MC:一言ずつご挨拶をお願いいたします。、

柳楽さん:初めての時代劇でいろんなチャレンジが出来た作品です。
本日はよろしくお願いいたします。

瀬戸さん:ここに立っていると、当時の彰義隊の人たちの声が聞こえてきそうです。
僕が演じる柾之助は迷い続ける役で、今を生きる僕たちに近い役です。
今の若者たちへのメッセージが込められている作品だと思います。

岡山さん:本作は今の時代に存在意義のある作品だと思います。
宣伝よろしくお願いいたします!(笑)

門脇さん:彰義隊の男の人たちの話の中で、女性をどう演じようか難しい役どころでした。
今の若者たちが見るべき作品だと思います。

小林監督:150年余り前の時代を見てきた歴史あるこの場に立っているのが不思議な気分です。
ここから公開に向かうことが出来て大変うれしいです。

MC:寛永寺は、彰義隊が最後まで立てこもって戦った場所で、当時の弾痕なども残っています。
御供養を終え、今、この場に立って思う事はありますか?

柳楽さん:1年ぐらい前、ちょうど撮影が始まる前に、「彰義隊を演じさせていただきます」と
一度お邪魔させていただきました。そして今日、約1年ぶりに訪れてみて、撮影後なので
気持ちが違いますね。「ありがとうございました」と言いたいです。

MC:門脇さんはそんな彰義隊士の婚約者を演じられましたが、時代に翻弄される女性という役、
現代に生きる女性からみてどう感じられましたか?柳楽さんとのシーンはいかがでしたか?

門脇さん:今を生きている私には計り知れない部分が多いのですが、16歳の一人の女性としては、
自分も経験してきたので、共通する部分もあると思い、そこを手繰り寄せながら演じました。
柳楽さんとのシーンは実はワンシーンしかなくて…そこに賭けて濃密な撮影をさせていただきました。

MC:続きまして、岡山さんにお伺いします。彰義隊の隊士役は、柳楽さん、瀬戸さんをはじめ
ほぼ同世代の皆さんですが、一緒に仕事をされて知った、意外な一面などありましたか?
撮影中のエピソードがあれば教えてください。

岡山さん:柳楽さんは僕の勝手なイメージでクールだと思っていたのですが、
全然イメージが変わりました!印象的だったのは、京都で撮影したんですが
クランクインの前日、ホテルにチェックインしたとき、「やったー!角部屋だ!」と
はしゃいでいて、おちゃめな一面が見られたことですね(笑)

柳楽さん:いいエピソードだね(笑)
瀬戸さんは3人の中で一番年上なので、いろいろと相談に乗ってくれたりしました。
3人で京都を散歩したり、幼馴染な雰囲気がつくれました。

MC:さて、本作は今年のモントリオール世界映画祭のコンペティション部門に出品され、
公式上映には瀬戸さんと小林監督が参加されました。
瀬戸さん、モントリオールでの「合葬」への反響はいかがでしたか?
着物で舞台挨拶なさって、「日本の武士あらわる」と注目を集められたようですが・・・・

瀬戸様:フランス語でスピーチしたのですが、そのおかげでお客さんが
話を聞く体勢になってくれたのがうれしいです。観終わってロビーに出たら、
いろんな人に声をかけられて、「よかった」と直接お客さんの声が聞けてうれしかったです。

MC:小林監督、このように若く、個性豊かな出演者のみなさんについて、それぞれの印象を教えてください。

小林監督:柳楽さんは小さな動きでも、目の動きひとつ取っても、存在感を魅せつけてくれました。
瀬戸さんの細やかなお芝居はスクリーンで映えます。
岡山さんは勢いのある役で時代劇の快感を体現してくれました。
門脇さんは男たちの想いを女性がどう見てくれるのか、という難しい役どころを見事に演じてくれました。
本当に若い役者たちが頑張ってくれました!