9月12日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開となった松居大悟監督・最新作『私たちのハァハァ』。本作は、片田舎の女子高生4人組が、東京で行われるバンド”クリープハイプ“のライブを目指し、自転車で福岡から東京までの1000キロを自転車で駆け抜ける青春ロードムービー。監督はクリープハイプとタッグを組んだ『自分の事はかりて情けなくなるよ』、『ワンダフルワールドエンド』など、ジャンルやカテゴライズにとらわれない<今>を切り取り続ける松居大悟。出演には、6秒動画Vineで日本一有名な18歳として知られる大関れいか、メジャーデビューを果たしたシンガーソングライターの井上苑子、『男子高校生の日常』『鈴木先生』の三浦透子、ミスiD2014ファイナリストの真山朔。日本映画界を担う若手実力派俳優・池松壮亮をはじめ、中村映里子、武田杏香などが集結。撮影当時、現役女子高生だった4人を主演に、完全オリジナルストーリーの本作は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で二冠受賞。どうしようもなく好きな者があるすべての人に捧げる、リアルな瞬間がつめこまれた、疾走感あふれる新たなる青春映画。

また、公開日の本日、映画「私たちのハァハァ」本編サイドストーリーのひとつとして制作されたクリープハイプ「クリープ」MVフルバージョンを解禁致しました。画本編終了直後の設定、主演4人の1人・チエ(真山朔)と母・由美子(片岡礼子)の「親子愛」を描いたミュージックビデオです。

映画『私たちのハァハァ』初日舞台挨拶のご報告
日時: 9月12日(土)16:00の回 上映終了後
会場: テアトル新宿(東京都新宿区新宿3−14−20 新宿テアトルビルB1)
登壇者: 井上苑子、大関れいか、真山朔、三浦透子、池松壮亮、中村映里子、松居大悟監督

<舞台挨拶レポート>
—MC ひとり一言お願いします。
井上 緊張しているんですができる限りしゃべりたいと思います。宜しくお願いします。
大関 さっつん役の大関れいかです。宜しくお願いします。
真山 チエ役の真山朔です。今日は来てくださってありがとうございます。宜しくお願いします。
三浦 文子役の三浦透子です。ありがとうございます。宜しくお願いします。
中村 みなこ役を演じました。中村江里子です。宜しくお願いします。
池松 池松です。本日はありがとうございます。極力喋らないようにしたいと思います。
松居 監督の松居です。こうして初日を迎えられて全員が横に並んで初日を迎えられてうれしいです。今日は楽しい時間をすごしたい、楽しい時間にしたいと思います。

—MC いよいよ公開です。本作はファン目線の映画ということですが、そのきっかけは?
松居 感想をエゴサーチすることが多い。観た人の感想がそれぞれ違っててそれがつくっている時のテーマをはるかに超えて深いものになってたり、ファンや観てる人の解釈で作品をこえることがあるので、その人たちのための作品をつくりたいと思った。ファンの人の声が自分にとって身近だったし、なぜこういう映画がないのかとおもった。もともと光に当たってない人がうまくいかなかったり失敗するドラマはあってあたりまえ。そんな映画は親近感がなかったのでカウンターな気持ちでつくった。

—MC 撮影は1年前。現役女子高生として演じたが、いまこの映画をふりかって?
井上 撮影中はみんな和気あいあいしてたので、変な緊張感がなく、スクリーンでみると「ちゃんと映画なんやなあ」と思った。
大関 撮影中は映画を撮ってる感覚がなくて楽しかった。最初は演じてる自分が恥ずかしかった。やってるうちに楽しくなった。スタッフさんたちの気遣いのおかげでこんなにいい映画に。
真山 オーディションできまった時に演技を1度もしたことがなかった素人だったので不安だった。1度しかない18歳の夏をこんなに素敵にきりとってもらって、大切な大切な作品になった。  
三浦 短い期間でものすごく濃い時間を体験できた。4人で普段過ごしている空気感のまま映画をつくった。人に聞いた秘密を一人でかかえていたようにもやもやしてた。みなさんにみせられない時間もやもやしてた。やっと公開できてみなさんに届けられるのがうれしいです。

—MC 監督、四人に関しては?
松居 感慨深くなってきて泣きそうになってきたな。今まで一緒に過ごしてきてやっと初日をむかえて、これから僕らはあわなくなるのかなとか考えたら寂しいです。

—MC 神戸のお姉さんを演じられた中村さんは4人とのエピソードはありますか?
中村 わたしが現場にはいった時はみなさん4人ともいい顔してて、スタッフ全員が彼女たちのことを日々すきになっている愛している感じがちょっとうらやましいなとおもった。

—MC 作品の感想は?
中村 松居さんまたいい映画つくっちゃったと思った。本当にいい映画だとおもった。なにかに誰かに夢中になれることがあるってすごくいいなとおもった。私はそういう青春をおくってこなかったので。いくつになっても漲られるものがあればいいなとおもった。

—MC 中村さんの怖いシーンは一回きられたみたいですが。
松居 夕張映画祭にかけたときに4人の気持ちになっちゃってつらくなっちゃって、きりました。でもすぐみんなに戻せって言われて。

—MC 池松さんは松居さんとも交流が深いと思うんですけど、感想は?
池松 何度もやってきましたけど、今回は一番いいなとおもった。もう引退しようかなと。松居組を。もう4人にまかせて。

—MC 池松さんとのシーンは1日で撮影したんですよね。
松居 神戸で夕方から昼にかけてで。ちょうど台風がきて嵐をよぶ男だなと思った。

—MC 4人の印象は?
池松 すばらしかった。4人にいろんなことを思い出させてもらったし、共演出来て光栄でした。

—MC 役作りにかんしては2人で話した?
松居 現場ではそんなに話さないので。
池松 普段もそんなに話さない。

—MC 最後に本作はこれから長い旅が始まりますがコメントを。
松居 作るときは自分で好き勝手やってきたんですけど、やっぱりみんなでつくった作品っていう制作側の気持ちがあるのでみなさんのハァハァにしたい。劇場に足を運んでくれるみなさんのための私信じゃないけど、そういう方がいるおかげでこの映画をつくれたので、広がっていったらいいなって気持ちと離れ離れになりたくないなっていう気持ちもあります。でもいっぱいみてほしい。

—MC 真山さんが出演しているクリープハイプのクリープのMVも公開されました。ぜひご覧ください。