映画『S −最後の警官− 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』初日舞台挨拶が29日、TOHOシネマズ日劇にて行われ、主演の向井理をはじめ、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、大森南朋、平野俊一監督ら豪華キャストが出席した。

原作は2009年より『ビッグコミック』(小学館刊)にて連載中の人気漫画。2014年に連続ドラマ化(平均視聴率14.2%、最高視聴率18.9%)し、約1年半の時を経てついに映画化。SAT(警視庁特殊部隊)の機動力とSIT(警視庁特殊犯捜査係)の捜査力を併せ持ち、国内全てを管轄とする警視庁直轄部隊のNPS(警視庁特殊急襲捜査班)メンバーが、国の未来、愛する人との未来を取り戻すための究極のミッションを遂行する姿を描く。

公開初日を迎えて、向井は「ホッとしてます。やっとここまできたんだなという思いが一番大きいですね。映画に関わることが最後と思うと寂しい気持ちもありますが、同時に皆さんにお渡しする瞬間でもあるので、すごく複雑な気持ちです」と感無量の表情をみせた。綾野は「ほんとに走り抜いた作品。ドラマが序章とするならば、映画が最終章のような雰囲気になってますが、長い付き合いになる作品だと思っていますので、また引き続き頑張りたいなと思っています」とあいさつした。

また、主人公の神御蔵一號を演じた向井は、約2年間寄り添った自身のキャラクターを「ドラマのときはアホだなと思っていましたけど、映画では成長した一號を演じてあげたいなという気持ちがありました。テロであったりいろんなことが起こる時代の中で、神御蔵一號がほんとに実在していたら、良い方向に変わっていくんじゃないかな」と振り返り、綾野は「愚直なほどアホでしたね」とツッコミ、笑いをとった。

一方、プライベートでも仲のいい向井と綾野だが、互いの魅力を聞かれると、綾野は「彼の現場での振る舞いに感銘を受けましたね。自分が主役であることを立てた上で、他のキャストのために現場を動かしながら気配りの出来る方だなと思いますし、尊敬に値します」と真面目に応えるも、「僕の牙城を崩したいのか、本番中に平気でお尻をガッと触ったりするんですよ」と明かすと、照れくさそうに「本番にやってないよ!やったかな〜」と向井が赤面する一幕もあった。

また、ドラマ第9話からの途中参加となったNPSスナイパー・林イルマ役の新垣は、2人の仲を「とにかく触りあってます!」と暴露し、「もうチームワークが出来上がっている中に飛び込んだんですが、映画のイベントでもがっちり握手を交わしたり、とにかく触りあってて『仲いいな』と思いました。2人が信頼しあっているのが伝わってきますし、これからもどんどん続いていくような関係になれた気がするって言えるのは本当にすごいこと」と向井と綾野の仲を絶賛していた。
最後に綾野は「ほんとに理お疲れ様でした!」と座長として引っ張ってきた向井を労った。

映画『S −最後の警官− 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』は全国公開中

(Report:小宮駿貴)