映画『at Homeアットホーム』初日舞台挨拶が22日、新宿バルト9にて行われた。主演の竹野内豊をはじめ、松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜、池田優斗ら豪華キャストに加え、本作のメガホンを取った蝶野博監督が出席した。

人気作家・本多孝好の同名作を映画化した本作は、父は泥棒、母は結婚詐欺師であり長男が偽造職人、長女とまだ幼い次男も「犯罪で生計を立てている」ことを知っている“決して振り返りたくはない過去を持つ”血のつながりのない偽装家族の壮絶なドラマを描く。

空き巣泥棒の父・和彦を演じた竹野内は「大黒柱ではあるんですが、心の中に『甘えるんじゃないぞ』という気持ちもあった。血縁のない家族の物語にリアリティを持たせられたらいいなと思いました」と自身の役どころを振り返った。また、一年ぶりに家族が揃ったことに「撮影がちょうど一年前だったので、子供たちは随分成長して。優斗くんも身長が伸びて、もう高い高い出来ないんじゃないかな。黒島さんも大人っぽくなって」と笑顔をこぼした。
結婚詐欺師の母・皐月を演じる松雪は「ほんとに自然で穏やかに過ごせる現場でしたね」とにっこり。バイオレンスなシーンでは「ハードでしたがメンタル的にはとても愛の感じる充実した撮影でした」と自信をみせた。

「家族を描く作品は初めて」という坂口は「血のつながってない不思議な家族の話なんですが、そんなに違和感を感じることなく自然に演じきれました」と満足げな表情をみせ、「竹野内さんの芝居を肌で感じると、自分のなかの感情がスッと出てきて、すごく不思議な感覚でした」と竹野内に魅了されていた様子。一方の竹野内は「坂口くんの瞳のなかに気持ちというか真実が宿っていて、気迫をすごく感じました。それに引っ張っていってもらったような。無我夢中なところがいいんですよ」と褒めちぎった。

また、撮影期間中に10歳の誕生日を迎えたという池田は「竹野内さんから海外の帽子をもらって、松雪さんからゲーム券5000円分もらいました」と嬉しそうに話すと、竹野内は「プレゼントする前にお母様に悪影響がないか確認したら、ちゃんと宿題も済ませて、全部やることをやってからゲームをするから大丈夫って。偉いね」と会場を和ませた。

映画『at Homeアットホーム』は新宿バルト9ほか全国公開中

(Report:小宮駿貴)