映画『天空の蜂』完成披露プレミアイベントが20日、東京国際フォーラムにて行われた。この日、主演の江口洋介をはじめ、本木雅弘、綾野剛、堤幸彦監督ら総勢12名の豪華キャストが揃って出席した。

ベストセラー作家・東野圭吾最大の勝負作を、『20世紀少年』シリーズなど様々なヒット作を生み出してきた堤幸彦監督が映画化。最新鋭にして日本最大のヘリコプター・ビッグBを乗っ取り、「日本全土の原発廃棄」を要求する“天空の蜂”と名乗る犯行グループとの8時間の攻防を描いたサスペンス・アクション超大作。

巨大ヘリ・ビッグBの設計士、ヘリ墜落を阻止すべく奔走する主人公・湯原一彰役の江口は「蜂と言っても巨大なヘリです。蜂と呼べるのか、ヘリと呼べるのかわからないくらいデカい怪物が今回の対戦相手です。湯原の息子と全国民が人質となり、テロという一言では言い表せない大事件です。ジェットコースターに乗っているようなスーパーエンタテイメントをぜひ楽しんでください」と笑顔をみせた。

また、高いところでのアクションに挑戦した江口は「高いところは正直苦手です!二度とやりたくない。監督に『今回はCGなしで』と言われて」と振り返り、 堤監督から「トム・クルーズ!」と茶々を入れられると「まさにトム・クルーズですよ!緊張感の中でやっていたので、ある程度はいけましたが、めっちゃ怖かったです」と。

湯原の同期で、狙われた原発『新陽』の設計士・三島幸一役の本木は、江口との初共演で大変だったシーンを聞かれ「カーアクションというかハンドルを取り合うシーンですね。何度も撮影を繰り返し、呼吸困難な状態になったんですけれども、50歳を前にした私は内心へとへとで、二度とやりたくないと思いましたね」と苦笑いをみせた。

一方、撮影時のある日、ゲリラ豪雨により自宅が水浸しになったという江口。撮影の合間に、妻・森高千里に電話をかけていたのを聞いていた本木は「脚のきれいな奥様に電話して、『その美脚が水浸しになるのは俺的にも困るから、子どもにも協力させて水をかけ』と指示していた」と江口を赤面させ、会場の笑いをとった。

最後に堤監督は「東野圭吾先生が、20年前に書いた小説が基になっております。未来を予知したかのような素晴らしい先見性に満ちあふれており、ページをめくる度に戦慄が走りました。私で大丈夫かと不安がありましたが、素晴らしいキャスト・スタッフ、チーム一丸となって挑んだ作品です。とにかく楽しんでいただきたい」と力を込めてアピールした。

舞台挨拶には國村隼、佐藤二朗、やべきょうすけ、松島花、落合モトキ、永瀬匡、石橋けい、主題歌『Q&A』を歌う秦基博も出席した。

映画『天空の蜂』は9月12日より全国ロードショー

(Report:小宮駿貴)