きたる10月15日(木)〜18日(日)に行われる「京都国際映画祭2015」と京都水族館のコラボレーション企画として、「空想すいぞくかんグランプリ」が開催されることになり、8月13日(木)、記者発表会が開かれました。同映画祭が映画と同様に深く関わるアート分野のイベントで、「想像力あふれる子どもたちの才能の開拓」をテーマに空想をフル稼働させた海の生き物のイラストを大募集。10月1日(木)〜31日(土)に、京都水族館内に展示されることが決まっています。会見には、よしもと芸人を代表して審査委員長を務めるサバンナ・八木、得意のイラストで特別エントリーする銀シャリ・鰻、8.6秒バズーカーも出席し、意気込みを語りました。

司会を担当するのは、現代アートに造詣の深いおかけんた。登壇者も呼び込まれ、まずは京都水族館の下村実館長が「京都水族館で魚を見て、スケッチではなく空想してオリジナルの魚を描いてもらい、館内に展示するイベント。アートの楽しみを見つけて」と挨拶を。

審査委員長の八木は、気合の入ったタキシード姿。さっそく「ブラジルの人、聞こえますか〜!」のギャグに「僕が審査委員長を務めますよ〜」と付け足してアピールします。京都出身で、奥さんが同水族館の年間フリーパスを持っていることから、「縁があって審査委員長をさせていただくことになった」とも。空想が大好きで、独創的な怪獣や武器の本も出しているため、「深海は未知の世界。ひょっとしたら海底を歩いている魚もいるかもしれません」と発想のヒントを示しつつ、「審査は上手さではなく発想で決めたい」と話しました。

また、鰻と8.6秒バズーカーは、今回のイベントに大人ながら特別エントリーすることに。鰻は「名字が鰻だし、ここには二ホンウナギも展示されている。スーツのも海の青です。これほど縁がマッチしたものはない」と、八木に負けじと強調。漫画本も出版しており、「コンテストで大賞を狙いにいってます」と力が入ります。一方の田中シングルとはまやねんは、揃って絵心がないと宣言。とはいえ「僕らの衣装ぐらい派手な発想力で勝負した」(田中)、「描き出したら発想力がわいてきた」(はまやねん)と、それぞれ全力を出しきった様子です。

そんな3人の作品を、順番にお披露目。田中は自分たちのネタにかけて「ラッスンゴレライギョ」を制作。特徴は蒼白な顔面で、「僕たちの先行き不安な感じを出している」そうです。はまやねんの作品は、見せるなり「色うすっ!」とけんたからツッコミが入るほど薄いタッチでしたが、「深海魚をイメージ」「背中に人魚を乗せている」などキャラクター設定は万全! 鰻が考えたのは、サメから派生した「シャークレ」。その名の通り、下アゴがしゃくれたサメで、「欠点はアゴのせいで泳ぐのが遅いこと。人を襲うことはできません」。

と、これらを見ていた八木が「発想はいいんですが、たぶんこれらは海にいないでしょう」と、リアルさに欠けることを指摘。自ら描いた「しゃもじ魚」で勝負をかけます。しゃもじの形に似た魚で、うろこが米つぶのように見えるのが特徴。「これはいる! 形がしゃもじに似ているだけですから!」「これは食べられます。煮付けにするとご飯に合う。乾燥させたらしゃもじとしても使えるんです」と熱弁を振るいました。

作品を見た下村館長は、芸人魂、アート魂が炸裂した作品の数々を褒めながらも「実際にはどれもいないですね」とバッサリ!? その後、けんたの発案で場内のお客さんに拍手を求めたところ、この場では、鰻の作品が1位に輝きました。

最後は八木から、参加する子どもたちに改めてメッセージ。「作品は館内に張り出される。京都には世界から観光客の方が来られるので、皆さんの作品を世界の人に見せつけてほしい」と呼びかけるとともに、「空想の魚が、10年後、実際に発見されたら、これはすごいことですよ!」と夢を広げていました。

この後は登壇者による囲み取材も。会見中、八木が「会社に申請していないのに夏休みになっていた」と発言したことから、“謎の夏休み事件”についての質問が。曰く「僕は何も言ってないのに、一昨日から合計1週間のお休みをもらった」とのこと。小籔千豊と旅行に行くそうで、「小籔さんが20人の若手芸人を誘われて、21人目で僕がひっかかりました」。「もし、誘われていなかったら?」の問いには「市民プール5daysでした」と笑わせていました。

また、美術の成績をきかれると、はまやねんが1か2、田中が3か4、鰻が4ぐらいと回答。八木は一度だけ5の評価をもらったことがありましたが、その際、「川の上に青空が広がっている絵だったのに、上下逆に張り出されていました」という爆笑エピソードも…。

作品の手応えとしては、「だいぶかっとんだ発想を見せられた」と胸を張った田中。鰻は「しゃくれている人に見てもらいたい。たぶん親近感があるのでは」とコメント。八木は「絵は人の心を写すもの。描いている時、ご飯を食べたかったんです」と制作秘話を。そして、はまやねんは「これからはもっと濃く描きます」と反省しきりでした。

「空想すいぞくかんグランプリ」では、小学6年生までを対象に9月30日(水)まで作品を募集中。優秀作品には豪華賞品もご用意しておりますので、詳しくは京都水族館のHPをご覧のうえ、ふるってご参加くださいね!

●企画概要
京都国際映画祭2015×京都水族館コラボレーション企画
「空想すいぞくかんグランプリ」

募集内容:子どもたちが自由に空想する魚や、海、川のいきものたちのイラストを募集します
募集期間:8月1日(土)〜9月30日(水)
主催:京都水族館

(応募要項)
参加資格:小学校6年生まで
応募用紙:B4横サイズ(縦257mm×横364mm)まで
※規定以上の大きさでのご応募は審査・展示ができない場合があります。
応募方法:京都水族館へ郵送もしくは、京都水族館館内に設置される応募ボックスに投函ください。
作品送付先:〒600-8835京都府京都市観喜寺町35番地の1(梅小路公園内) 京都水族館「空想すいぞくかんグランプリ」事務局宛
問合せ先:京都水族館 営業企画チーム 小山宛 075-354-3117

(作品の展示について)
展示期間:2015年10月1日(木)〜31日(土)(予定)
※展示作品は、応募いただいた作品を掲載予定ですが、応募数や展示場所の都合により全ての作品を掲載できない場合があります。ご了承ください。優秀作品の発表等については、決定次第京都水族館のホームページにてお知らせいたします。

(その他)
・お申込いただいた作品は複写して展示いたします。
・展示の際には、作品にお名前を明記させていただきます。
・作品をお送りいただく際には用紙を適当な大きさに折り込んでいただいても構いません。
・作品をお送りいただく際の送料はご負担をお願いいたします。
・ご応募いただいた作品は、返却できません。予めご了承ください。
・いただいた個人情報は、本企画「空想すいぞくかん」の開催に関してのみ使用いたします。

京都水族館HP http://www.kyoto-aquarium.com/

●映画祭情報
京都国際映画祭2015

会期:10月15日(木)〜18日(日)
会場:よしもと祇園花月、大江能楽堂、京都市役所前広場、元・立誠小学校、祇園甲部歌舞練場 ほか
映画祭公式HP  http://kiff.kyoto.jp