この度、第71回ヴェネチア国際映画祭にてアカデミー賞®受賞作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を抑え金獅子賞(グランプリ)を受賞した『さよなら、人類』が8月8日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAにて大ヒットスタート致しました!

監督は、独特の世界観で、熱狂的なファンをもつスウェーデンが誇る巨匠ロイ・アンダーソン監督。
公開初日から、開場前より若者から年配の方まで幅広い世代の方が劇場に列を作り、満席の回も出る好調なスタートをきり、YEBISU GARDEN CINEMAオープン以来、初日・2日目の動員・興収記録1位となりました!
さらにTwitterでは「絶妙な“間”に映画館で何度も笑ってしまった!」「もう一回観たくなる!」「今まで観た映画の中でトップ3に入る」と、ロイ・アンダーソンが描く独特のユーモアの虜になる人が続出中!本作がロイ・アンダーソン監督初見という観客も多く、これまでの監督ファンから更に若い世代にも観客が広がっている模様です。

このたび公開を記念して、監督の長年のファンであり、本作の予告篇でナレーションをご担当いただいた板尾創路さんと、同じく過去作からロイ・アンダーソン作品を熱烈に応援してくださっている放送作家の倉本美津留さんが駆けつけ、8月9日(日)にスペシャルトークイベントを行いました!

本作は人間の本質がシニカルな視点で描かれた“リビング・トリロジー”3部作、『散歩する惑星』(’00)、『愛おしき隣人』(‘07)
そして、最新作『さよなら、人類』。これらは、CG全盛の時代に、巨大なスタジオにセットを組み立て、マットペイント(背景画)や遠近法を多用し、細部にこだわり撮影されました。映画界は勿論、CM制作でも才能を発揮し、カンヌ広告祭で8度のグランプリ受賞を果たしてきた、ロイ・アンダーソンの魅力を、お2人にたっぷりお話しいただきました!

【イベント概要】
■日時  :8月9日(日) 14:20〜14:50(12:30の回終了後 )
■会場 :YEBISU GARDEN CINEMA (渋谷区恵比寿4-20-2恵比寿ガーデンプレイス内)
■登壇者 : 板尾創路さん(芸人)、倉本美津留さん(放送作家)

【トーク内容】

上映後の満席の会場に登壇した板尾氏は、「みんな、何を観たんでしょうか?っていうような、何とも言えない顔をしていますね(笑)」と笑わせた。
監督の長年のファンである板尾氏に印象に残っているシーンについて聞くと「全シーン印象に残っているんですが、過去作から共通して僕は監督の作品の独特の色が好きなんです。“ロイ・アンダーソン色”といいますか、すごく落ち着く色なんです」と絶賛。

当日に劇場で本作を鑑賞した倉本氏は「改めて観ると、1回観たシーンと全然違う部分が観れるんですよ。何回も観た方がいい作品だと思う。
映画を観ているというより、映画のスクリーンの中にいるというような感じの映画ですね」とコメントした。

すべてのシーンをセットで撮影し4年の歳月をかけた本作について、自身も映画監督である板尾氏は「ふつうは自分のイメージに合ったロケ場所を探して撮影して、時には妥協することだってある。ロイ監督は自分の理想の画を撮るために、天候などで環境が変わらない状況を作っているんでしょうね。自分だったら4年もかかって映画作っていたら、不安になると思う。
途中で病気とかしたらどうすんの?!とか考えちゃう。ずっと同じテンションを保つのはすごく大変な作業ですよ」とコメントした。

また、ほとんど演技経験のない素人を起用し独特の笑いを引き出す手法について倉本氏は「よくこんなに面白い人を見つけてきたなと羨ましくなる。ロイ監督が町でナンパしに行くのについて行きたい(笑)。
僕も何かを作る時、この人とだったら何をしたら面白いかと視覚的に考える。
改めて、板尾さんの笑いとロイ・アンダーソン監督の笑いは似ていると思うな。」と語った。

また後半は倉本氏の提案で、観客からの感想を聞くことに。
「2回目のデートでこの映画を選んでしまって、彼女の反応が心配です」とコメントした男性に対し、
「2回目のデートにはお勧めはできないね(笑)」と倉本氏がつっこみを入れつつも、
板尾氏は「末永くお幸せに」とコメントし会場を沸かせた。

最後に、これから本作を観る人たちに向けて板尾氏は「何度も観返したくなる、これから先もずっと付き合っていきたい映画。
モンティ・パイソンより静かではありますが、コメディとしてかなり面白い内容です。クスクス笑えたり、ベタな笑いもあるし、じわじわ染み出てくる。
こういう笑いもたまにはいいなと思わせてくれる作品。ぜひ映画館で観て頂きたいです。」と熱くコメントした。
倉本氏も「なんやねん!とツッコミながら是非観てほしい」とコメント。

笑いに包まれて大盛況で、トークは終了した。