このたびベストセラー作家・重松清の同名小説を映画化した感動作『十字架』が2016年2月の全国公開に先駆け、本日8月8日(土)、本作ロケ地でもある茨城県筑西市にて先行上映会を行いました。上映会場となった筑西市の生涯学習センター・ペアーノにて出演者、スタッフによる舞台挨拶を実施。登壇者には映画出演者で主演の小出恵介さん、五十嵐匠監督さんらが舞台挨拶をし会場を盛り上げました。

■日程:8月8日(土) 14:35〜 舞台挨拶
■場所:生涯学習センター・ペアーノ(茨城県筑西市舟生1073-21)
■舞台挨拶登壇者:小出恵介、五十嵐匠監督

小出恵介コメント
「公開はまだ、先ですが、映画として面白いと思います。話としてはもちろん、「傍にいて、何もできなった」という目線。「いじめの外側にいるという目線」など、人間として共感できる部分が多い作品だと思います。お子さんがいるとかいないとかではなく、自分として観て本当にいい作品になったなと思います。」

五十嵐匠監督コメント
「人は誰もが十字架を背負っています。背負いながら生きざるえない。今の世の中は何かと生きにくいです。そんな世の中、一石を投じて、忘れられない映画になればよいと。」

感動の涙とともに、きっと「生きる希望」が見えてくる—–。
これは、自ら命を絶ったひとりの少年の想いを背負って生きる者たちの、20年にわたる心の軌跡の物語。
原作は、重松清による2010年吉川英治文学賞受賞作品「十字架」(講談社文庫刊)。直木賞受賞作家の彼が、作家として全てのカードを出し尽くしたと言う本作は、「怒り」「悲しみ」が「赦し」「癒し」へと変化していく様を感動的に描き出す。ドラマ「とんび」や「流星ワゴン」、映画『アゲイン 28年目の甲子園』など心揺さぶる映像化作品の多い中、今、新たな感動作が加わった。
フジシュンは、見殺しにした自分のことを、なぜ「親友」と呼んでくれたのか? その思いを探りながら人生を歩むユウを演じるのは、若手実力派の小出恵介。フジシュンを忘れないことを自分に強いるサユ役には五十嵐監督作品『アダン』でデビュー、近年の活躍が目覚ましい木村文乃。傷つき憔悴し、愛する息子の思い出で命をつなぐ母親役を富田靖子。そして永瀬正敏が、残された家族を守り、怒りを支えに、息子を死に追いやったものと対峙する、寡黙な父親を圧倒的な存在感で体現する。
監督は、『HAZAN』『長州ファイブ』など、内面の何ものかに突き動かされて生きた実在の人物の生涯を力強い演出で描き続け、国際的にも高い評価を得ている鬼才・五十嵐匠。今回、小説「十字架」を原作に得て、十字架を背負って生きる登場人物たちを描き出し、「人生とは何か」を突きつける。
登場する中学生たちは、茨城県筑西市を中心に一般オーディションで募集。撮影も筑西市の中学校で行われ、喧騒と熱気に満ちた中学生の日常が生き生きと描かれた。そして同時に、日常に潜む非情な現実が浮き彫りにされる。
映画『十字架』は、自ら死を選ぶに至ったひとりの少年の傍らにいながら、何もしなかったことによって十字架を背負ったユウとサユ、そして“恨みと悲しみ”という十字架を背負った残された家族の物語だ。死に向かう少年の底なしの孤独を思う時、彼らの十字架は、観る者自身のものとなる。
重い十字架を背負った心の旅の果てには、きっと希望が見えてくる。魂を揺さぶる感動作の誕生である。

茨城県筑西市先行上映会となった本日8月8日、地元筑西市の生涯学習センター・ペアーノは満員。場内の満員のお客様に本作への思いをのべた主演の小出恵介さんは「人間として共感ができる部分が多い映画です。」と本作の魅力をアピールし会場を沸かせた。

映画『十字架』は2016年2月有楽町スバル座ほか全国ロードショー。