現在、NHK連続テレビ小説「まれ」のヒロインの母親役を好演している常盤貴子主演の映画『向日葵の丘1983年・夏』の完成披露試写会が8月7日、品川プリンスシネマにて開催された。常盤貴子、田中美里、藤田朋子ら、大人の女性の魅力を放つ3人と、その3人の高校時代を演じた芳根京子、藤井武美、百川晴香ら、元気いっぱいの3人が、それぞれ浴衣で登場!

本作で、常盤貴子、1997年のNHK連続テレビ小説「あぐり」でヒロインを務めた田中美里、TBSの橋田壽賀子ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の五女・長子役で有名な藤田朋子の高校時代役を演じた3人はそれぞれ、芳根京子(18)が7月クールのTBS金曜10時の連ドラ「表参道高校合唱部!」で連ドラ初主演を果たし、同じ7月クールのフジテレビ「探偵の探偵」に北川景子の殺された妹役で出演、南波あつこ原作のコミックの映画化『先輩と彼女』(10月17日東映系で公開)のヒロインにも抜擢され、8/12発売の「クイック・ジャパン」で28ページの大特集が組まれ、藤井武美(20)が大ヒットした韓国映画『猟奇的な彼女』や『僕の彼女を紹介します』のクァク・ジェヨン監督の新作『風の色(仮題)』のヒロインに1万人オーディションから選ばれ、百川晴香(19・アイドルユニットRu:Runリーダー)が、7月クールの「ウルトラマンX」にレギュラー出演中で、本作撮影後に活躍の場を更に拡げ、注目を浴びている。

●登壇コメント

Q.1 監督「撮影時の一番の思い出は?」

常盤「私は、ここでこんな唐突に言うことでもないんですけれど、鉄が好きなんですね。“鉄オタ”というよりは、大きな鉄が好きで、車とか飛行機とかなんでもいいんですけれど、全くここで言う必要のないことなんですけれど(笑)。恥ずかしいばかりで(笑)。なので、大井川鉄道は本当に素晴らしい景色で、鉄道に乗って、休みの日とか景色を楽しみました。」
監督「写真撮っていましたもんね。」
常盤「ちょっと興奮しすぎて鼻血が出そうになりました。」
田中「辛かったことは、常盤さんとちゃんと絡むのは初めてだったんですけれど、初日に、(ご挨拶して、)その後6ページ位のせりふをしゃべらなくてはいけなかったということは辛かったことでもあるんですけれど、3人ともちゃんと共演したことはなかったんですけれど、一瞬にして同級生になってしまったということがすごく不思議なところです。あと、静岡県の島田市で撮影していたんですけれど、毎回いろんな方にお茶のようかんのお菓子を頂いたという思い出があります。」
藤田「役に入る時に、どんな感じで行こうかなと思って、アメリカで暮らしているという設定ということで、(カリフォルニアの日差しで)髪の毛が傷んでいる方がいいかなと思って、”パーマをかけて、1週間後に脱色をする”という美容師さんが絶対嫌だということをやりまして、お蔭様でいい感じに脱色されて、脱色を通り越して、ロッカーというような感じになりました。エリカの役作りのために、ちょっと髪の毛、こんな感じにしました。」
監督「今日もまたやってきてくれたんですよね。」
藤田「今日もちょっとまた勢いでやってみました。」
(会場拍手)
藤田「マネージャーさんに一昨日『いいかな?』って言ったら、ちょっと渋い顔をしていたんですけれど、色は染めればまた元に戻りますから。」
芳根「1か月程静岡で撮影していたんですけれど、ずっと3人で同じ部屋で1か月、朝から晩まで食べるものも同じ、寝る時間も同じと、全ての時間を共にしてきたので、ものすごく仲良くなって、今でも3人でごはんに行ったりとか、ディズニーに行ったりとか、そういう時間を過ごさせて頂いているので、すごくいい仲間に出会えたなと感じております。」
監督「毎日(さき)いかパーティーしてたもんね。」
芳根「それはちょっと・・・映画見ると、顔がむくんでいるんですけれど。それは、イカのせいです。すみません。」
藤田「いかネタはもちろんなんですけれど、ヤングチームでスタッフさんに餃子を作ってあげようということがあって、餃子の中に幾つか辛子入りの餃子を作り、スタッフさんに食べさせるというふざけたことをやっていました。」
百川「エリカは映画が好きな女の子で、現代のものには興味がないという女の子だったんですけれど、私自身は、昭和のアイドルが好きで、松田聖子さんや中森明菜さんがすごく大好きなんです。レコード屋さんに行くというシーンがあって、入った瞬間に松田聖子さんのレコードがすごい量があって、でも嫌いな役なんで、興奮しちゃいけないじゃないですか。そのシーンが思い出深いです。あんなレコード屋さん行ったことないんで。」
監督「CD世代だもんね。」
百川「はい。すごく嬉しかったです。」

Q.2 監督「オススメのシーンを教えてください。」

常盤「このヤングチーム3人の芝居が本当に素晴らしいんです。私たち3人は、この時代があるから、そこから見事にバトンを渡せてもらえたからこそ、その後を生きることができたので、このキラキラした青春を見て頂きたいです。」
監督「高校生組から撮影を始めたんです。そうしたら、芝居のトーンが違うといけないからということで、大人組の3人がちゃんと自分たちの若い頃の芝居を見に事前に来てくれたんです。偉いなあと思って。3人共(大人になったシーンを)違和感なく観れると思います。」
田中「本当に不思議なんですけれど、ヤングチームと顔が似てくる。芳根さんと常盤さんは、本当にそっくりだったんですよ。」
常盤「今はなんか違くなっちゃって。でも撮影中は私が我ながらそっくりだなあと思って。『二人でちょっと写真撮ってみない?』って言ったら、本当にそっくりで。(芳根に)あ、失礼かしら?」
首を振る芳根。
田中「雰囲気が似ていて。あとは、太田組を愛する方たちがたくさんいらっしゃって、映画館のシーンに来て下さった方はわかると思うんですけれど、皆さん長い時間座っていらっしゃいましたけれど、今もこうやって皆さんを見ていると、最後のシーンが思い出されて、今鳥肌が立ちました。あそこを思い出しました。ありがとうございました。」
(会場拍手)
藤田「実際撮影自体は3人揃ったのは2日だけだったのに、見て頂くとわかるんですけれど、深い、古いお友達感が溢れていて、私たちもその映画の世界に入り込んでいたのが、私たちにとっても大きな収穫だったなと終わった後で話をしました。不思議な感じを体験した。そしてそれを皆さんがこれから観るという感じです。
どことは言えないけれど!そういう想いがあったということを思いながら見て頂くと、また皆さんの心に感動があるかと思うので、楽しみに見て下さい。」
芳根「(劇中)映画を作るんですけれど、街のたくさんの方が協力して下さって、皆さんで踊るシーンもあるので、みなさんで作った映画だと思っています。なので、参加して下さった方は、自分がどこにいるかなと探して下さってもすごく面白いと思いますし、街の方もすごく楽しんで頂けると思います。私たちも撮影していて楽しかったので、その楽しさが皆さんに伝わるといいなと思います。」
藤井「ヤングチームは撮影しても、ごはん食べても、お風呂入っても、おはようからおやすみまで本当にずっと一緒にいまして、撮影期間は素で楽しませて頂いていて、その撮影の楽しさがそのまま映画に映って、皆さんに感動やら楽しさが伝わればなと思います。楽しんでください。」
百川「私は映画研究部の中で、カメラマンの役だったので、8ミリカメラを実際に回して撮影していたりだとか、映写機も自分で回したので、緊張したんですが、「スリラー」のシーンを踊って下さった皆さんを私が実際に撮りました。カメラマンとして楽しいシーンがたくさんあったので、注目して見て頂けたらなと思います。」
監督「最後に常盤さん。」
常盤「託されました(笑)。83年という時代は、今よりは少し不便だったかもしれないですけれど、確かにその時代はあって、心はとっても豊かだったように思います。この映画を観ることによって、その時代を振り返って戻ってもらうことができたらなと思います。ぜひ楽しんで下さい!」