映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』来日記者会見で、トム・クルーズが笑顔で告白「感謝の気持ちを絶対に忘れない」
映画『ミッション:インポッシブル/ローグネイション』来日記者会見が2日、都内にて行われ、21回目の来日となったトム・クルーズと、本作のメガホンを取ったクリストファー・マッカリー監督が出席した。
『ミッション:インポッシブル』シリーズ5本目となる最新作は、手に汗握る大迫力の飛行機アクション、超高速バイクチェイス、さらに息継ぎなしで6分以上の潜水アクションなど、トム・クルーズの命がけの生身スタントが話題を呼び、シリーズ最高の世界的大ヒットを記録している。超敏腕スパイ:イーサン・ハント率いるIMFは謎の多国籍スパイ“シンジケート”の暗躍により、またしても解体の窮地に追い込まれる。誰が敵か味方かわからない中、繰り広げられる究極の諜報バトルを描く。
にこやかに登場したトムは「また日本に来れて嬉しい。この素晴らしい国を訪れることはすごく名誉なことだよ。2週間前に仕上がったばかりで、日本の皆さんに観てもらうのが楽しみだよ」とあいさつし、「戸田さんが字幕をつけてくれて、最後の最後まで大変だったね」と通訳者として同席した、映画字幕翻訳家の戸田奈津子を労っていた。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『アウトロー』など数々のトム・クルーズ出演作品を手掛けているマッカリー監督は「今回の作品でトムとのコラボレーションは5本目になる。毎回が“学びの体験”なんだ。前回学んだことを注ぎ込んで、本作の出来にとても満足している」と自信をみせた。トムも「僕も毎回、生徒になった気持ちで映画作りを学んでいる。自分の学んできたことをすべて注ぎ込んで上質な映画を作って、観客に娯楽を提供したいんだ」と熱い気持ちを明かした。
また、手に汗握る飛行機アクションや超高速バイクチェイスなど、前代未聞の生身スタントに挑戦したことに「恐怖を感じないよう自分に言い聞かせて、チャレンジしているんだ。とくにエアバスでのスタントは何ヶ月も準備したよ。ゴーグルをせず、眼球全体を覆うコンタクトレンズを開発したり、スーツにこだわったり、ジェットエンジンの排気ガスを浴びたり…一度離陸したら着陸するまで元に戻れないからね。その中で演技しなくちゃいけないんだ。けど観客を喜ばせることを第一に考えて頑張ったよ」と撮影時を振り返り、マッカリー監督は「トムは厚いコンタクトで目が見えないし、耳栓をしていたから僕の声も聞こえないんだ。けど『僕がパニックしているように見えたら、それは演技だからね!カットしないでね!』って言われていて、見守るしかなかったよ」と信頼していた様子。
さらにトムは、次回作について「たくさんイメージがあるよ。実はかなり練っているんだ。出来るまで楽しみに待っていてよ」と期待を込めるも、『日本を舞台にしては?』という質問に「とてもいいアイデアだ。交通を遮断したり、ビルから飛び降りたりさせてくれるならもちろん撮りたい。けど毎回その国からの了承を得ないと撮れないから大変なんだよ」と肩を落としていた。
また、変わらず最高の笑顔をみせてくれるトムは「小さいときから映画を作りたいという夢を持っていた。その夢が叶っていることに感謝の気持ちを絶対に忘れない。撮影を休んだこともないし、時間にも遅れない。人を楽しませたいという夢が叶っていることが僕にとって本当にありがたいことなんだ」と感無量の表情で映画への情熱を語った。
最後にシリーズを通して「映画のために外国を旅していろいろなことを吸収できるチャンスを与えてくれた素晴らしい映画なんだ。たくさんチャレンジすることが出来る大作であり、サスペンス・アクション・コメディを包めた映画を作って観客を楽しませることが第一にある。僕は映画作りのあらゆることに関わるのが好きなんだ」と満面の笑みをみせた。
映画『ミッション:インポッシブル/ローグネイション』は8月7日より全国ロードショー
(Report:小宮駿貴)