松竹120周年 × 戦後 70 年特別上映『人間の條件』公開初日、主演の仲代達矢さんが来場!
本日、日本映画不朽の名作『人間の條件』全 6 部作一挙上映が公開初日を迎えました。
戦後70年を迎える今年、反戦のメッセージを壮大なスケールで描く本作がスクリーンで久々に一挙上映されるということで、上映劇場の丸の内ピカデリー2には、猛暑の中、開場前から老若男女が来場、チケット売場に行列ができました。
さらに、本日は主演の仲代達矢さんが来場され、お客様と共に本編を鑑賞されました。
以下、仲代達矢さんコメントです。
<仲代達矢さんコメント>
『人間の條件』全6部作がこのたび一挙上映されることとなり、とても嬉しく思っています。
今年は NY 映画祭でも小林正樹監督の特集上映が行われ、私もご招待を頂き、約2か月前に NY へ行ってまいりました。NY でもこの作品の上映は満席で、8割方はアメリカ人のお客様でした。
50数年前の自分は若かったなぁと思いつつ、大変しんどい撮影だったことを思い出し、よくやっていたなぁと感慨深く思いました。
『人間の條件』は、ある意味では反戦映画であり、ある意味では大ロマンだと思います。撮影は24歳から28歳までの足掛け4年かかりましたが、私の20代、青春の代表作であり、80歳を過ぎた今でも自分の中で代表作だと言えます。
今の戦争を知らない若い方たちに、この機会にぜひこの作品を見て頂きたいです。
当日は、一般のお客様からも感動のコメントが多々寄せられました。以下コメントです。
「戦争で平和を守ることなんてできません!この映画をみて平和の大切さを実感しました。青い空を次の世代、その次の世代に!」71 歳・女性
「『人間の條件』こそ、若い人に観てもらいたい。戦争なんて良い事は一つもない。」56 歳・男
「往年の名優の演技に感動した。何回観てもよい映画はよい!」62 歳・男
「久々に本物の映画を観ました。」56 歳・男
「人としての生き方が伝わってきて心に響きました。この機会に観れてよかったです。」31 歳・女性
『人間の條件』は、原作は自ら満州戦線に従軍した五味川純平の半自伝的名作で、1,300 万部突破のベストセラー。来年生誕 100 年を迎える、世界的巨匠小林正樹監督のライフワークといわれる感動大作です。
全 6 部作が 1959 年から 1961 年にかけて劇場公開され、空前の大ヒットを記録、第 23 回ヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジョ賞(銀賞)に輝きました。8 月 7 日(金)まで、丸の内ピカデリー2にて特別上映致します
【仲代達矢プロフィール】
1932 年、東京生まれ。映画界では小林正樹監督に見いだされ、「黒い河」「人間の條件」「切腹」などに出演。以降、黒澤 明、た成瀬巳喜男、岡本喜八、市川崑、五社英雄など、日本を代表する名監督の作品に多数出演。
近作は、小林政広監督「日本の悲劇」、稲塚秀孝監督「NORIN TEN—稲塚権次郎物語」など。
俳優を育成する私塾「無名塾」を 1975 年に設立。次代を担う俳優を数多く育てている。
2007 年文化功労者。勲四等旭日小綬章、川喜多賞、朝日賞など受章多数。
【作品概要】
『人間の條件』第一部〜第六部(1959〜61年劇場公開)
監督:小林正樹 原作:五味川純平
脚本:(第一部〜第四部)松山善三、小林正樹 (第五部・第六部)松山善三、小林正樹、稲垣公一
撮影:宮島義勇 美術:平高主計 音楽:木下忠司
出演:仲代達矢、新珠三千代、佐田啓二、淡島千景、山村聡、宮口精二
物語:昭和 18 年、戦火の緊張漲る満州。南満州鉄鋼会社で労務管理の仕事に従事する梶(仲代達矢)は、召集免除を条件に、妻・美千子(新珠三千代)と共に北満の老虎嶺鉱山に赴任する。そこには過酷な労働にあえぐ現地の人々の姿があった。彼らの待遇改善のため現場監督と衝突する梶だが、そこに軍から戦争捕虜が特殊工人として送り込まれてくる・・・・
©1959,1961 松竹株式会社
第一部・第二部:にんじんくらぶ製作、歌舞伎座提供 第三部・第四部:人間プロダクション作品
第五部・第六部:文芸プロダクション、にんじんくらぶ
配給:松竹
【上映情報】
上映期間:2015年8月1日(土)〜8月7日(金) 【35mm フィルム上映】
上映劇場:丸の内ピカデリー2 (東京都千代田区有楽町 2-5-1 有楽町マリオン 9F tel:03-3201-2881)
料金:一般 1, 500 円/シニア 1,100 円/大学生 1,200 円/高校生・中学生・小人 1,000 円
/障がい者手帳をお持ちのお客様(同伴の方 2 名まで)1,000 円
●窓口リピーター割引実施:
窓口で「人間の條件」一般券(1,500 円)の半券提示で、一般料金より 300 円割引(期間中何回でもOK)
●お得なサービスデー:
8/1(土)<ファーストデイ>どなたでも 1,100 円 8/5(水)<レディースデイ>女性の方 1,100 円
上映時間:一・二部(3 時間 30 分)、三・四部(3 時間 5 分)、五・六部(3 時間 10 分)