いよいよ本日より公開となりました、よしもとばなな原作の映画『海のふた』。本作の公開を記念した初日舞台挨が行われました。

【日程】7月18日(土)
【場所】新宿武蔵野館 スクリーン1(新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3階)
【ご登壇者】菊池亜希子さん、三根梓さん、豊島圭介監督

超満員の客席から大きな拍手で迎えられたのは主演の菊池亜希子さん、三根梓さんと豊島圭介監督。よしもとばなな氏の大人気小説を映画化した本作。原作の読んだ感想を聞かれた菊池さんは、「よしもとさんの言葉はどれも美しくて、セリフの1つ1つが無理なく体に染み込んできました。内容も私自身が日々考えていたことがストレートに書かれていて、これは他人事じゃないなとすごく感じました。」と当時の心境を振り返りました。さらに、本作にて初共演となった三根さんの印象を聞かれた菊池さんは、「三根さんって良い意味で今っぽくないですよね。昭和の中頃に生きていそう。(笑) あと三根さんの横顔がすごい好きで、当時動画にはまっていたので、休憩時間にこそっと横顔を隠し撮りしてました。いいショットをたくさん持っているのですが、公開したら事務所に怒られるので。(笑)」と撮影時のエピソードを披露。三根さんも「盗撮されてることは知りませんでしたけど。(笑)菊池さんが最後までお姉さんとして支えてくれたので最後まで頑張れました!」と年の差を超えた仲の良さをアピール。続けて、主演の2人への演出について聞かれた監督は、「2人の自然な魅力を引き出そうと今回撮影前にワークショップをしてみたり、わざと急な斜面を自転車をこぎながらセリフを喋ってもらったり、海に浮かんでもらったりと、自分をコントロールできない状態で演技をしてもらいました。」と独自の演出方法を披露。そして最後に、“自分らしく生きる道を探す女の子たちのひと夏の物語”という映画のテーマにかけ、“忘れられないひと夏の思い出”を聞かれた菊池さんは「高校の時、吹奏楽部だったんですけど、大会前のある日、きれいなロングヘアーの顧問の先生が刈り上げにしてきたんですよ。副部長だったので私も刈り上げにしました。今も卒業アルバムに残っていて、絶対出てきて欲しくないです(笑)」続けて三根さんも「私も10年間バレーボールをしていたんですよ。中学の時、急にスパルタ先生に顧問が替わって毎日朝から晩まで練習で大変でした。でもそのお陰で県大会で優勝できたんですよ!」と夏ならではのスポ根エピソードを披露しました。

最後に菊池さんより「私の周りにもたくさんの人が自分の生きていく道を模索している人がいるんですけど、そういった人たちに寄り添ってくれるような作品だと思います。」と挨拶があり、大きな拍手の中、笑顔で会場を後にしました。