二階堂ふみ、長谷川博己主演『この国の空』が8月8日(土)より、テアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋他、全国ロードショー致します。
原作は芥川賞作家・高井有一による同名小説、1983年に出版され谷崎潤一郎賞を受賞しました。戦争という時代を戦場ではなく、庶民の暮らしを繊細にそしてリアルかつ大胆に描かれた物語です。また、本作は日本を代表する脚本家・荒井晴彦の18年ぶりの監督作です。
この度、本作の完成披露試写会を開催致しました。本編上映前に、本作の主人公である19歳の少女を演じた二階堂ふみ、隣家に住む妻子持ちの銀行員・市毛役の長谷川博己、里子の母・蔦絵役の工藤夕貴、伯母役の富田靖子、そして荒井晴彦が登壇致しました。

《終戦70周年記念作品 『この国の空』完成披露舞台挨拶》
■7/16(木)  日本消防会館(ニッショーホール) 虎ノ門
■登壇者:二階堂ふみ、長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、荒井晴彦監督
■登壇者挨拶
二階堂 「戦後70周年の節目に、この映画に出演し、皆さんにお披露目することができ、胸に来るものがあります。」
長谷川 「とても素敵な作品になっていると思います!楽しんで行って下さい。」
工藤 「(長谷川さんへの歓声をうけて)長谷川さん、アイドルだったんですね(笑) 20歳の時に、『戦争と青春』という作品に出演した私が、今度は19歳の娘を持つ母親役を演じるのは感慨深いです。」

富田 「工藤さんとはデビューも近いので、本作でご一緒出来るとは予想外で嬉しかった。長谷川さんとも色々な映画で、今回は大好きなふみちゃんともご一緒出来たのでとても嬉しい。」 
荒井 「原作が素敵なので、原作をうつした作品です。構想30年、執筆1週間、撮影1ヶ月。
友人の坂本順治監督には『この国の上の空』だと言われた(笑) (安保法案が衆院を通過した)こんな日にこんなところで登壇していていいのか。皆さん作品を観て行って下さい。」

本作を演じた感想を求められ、二階堂ふみは 「中学生だった頃、『わたしが一番きれいだったとき』を読んで、これが戦争だったのだなと思った。自分が演じる時には、こういう、肌で感じるようなものをやりたいと思っていました。荒井監督もそう仰られていて、なんだか繋がった気がしました。」と感慨深い様子で語りました。
一方で長谷川博己は 「監督が作った台詞がとにかく美しくて。いろんな部分で色んなことを想像させてくれる本だね。」とこれから見る観客の期待をあおりました。
また、本作で10以上歳の離れた少女・里子を演じた二階堂ふみを、長谷川博己はこう語った。
「3年前に共演したときよりも大人っぽくなっていて、(本作で共演した事で)成長過程を見れた気がします。里子の子どもっぽさを残しつつも、大人っぽさがある雰囲気。勉強になりました(笑)」 この絶賛を受けた二階堂ふみも、「長谷川さんとご一緒できて本当に良かった。色々引き出して頂きました。(役どころが役どころなので、)現場では心の距離をとっていましたけどね。」と感謝の言葉を口にしました。
最後に主演・二階堂ふみが観客に向けて、「(私が)19歳の時に演じた、19歳の里子。本作に出会えて良かったです。最後まで、劇場でこの世界観に浸って下さい。」と熱く語った。