タナダユキ脚本・監督、大島優子主演の映画ロマンス』(8月29日(土)公開)が、7月9日〜19日で開催されている北米最大の日本映画祭、第9回JAPAN CUTSジャパン・カッツ!へ正式出品、7月10日(金)18:30(現地時間)より北米プレミア上映が行われ、上映後にはタナダユキ監督によるティーチインが行われました。

本作は、6月13日〜21日まで開催された第18回上海国際映画祭「パノラマ」部門のオフィシャルセレクション正式招待作品として出品され、現地からは「大島最高!」という声と共に大喝采の中プレミア上映は終了し、国内だけではなく、海外からの関心の高さも伺える作品となっております。
 大島は以前、第6回JAPAN CUTS〜ジャパン・カッツ!にて、映画「 闇金ウシジマくん 」での演技が高く評価され、「Cut Above Award for Outstanding Debut」を受賞。大島が出演した作品が出品されるのはそれ以来の出品となる。上海国際映画祭に続き、NY現地から届いたイベントレポートです。

映画『ロマンス』第9回JAPAN CUTS ジャパン・カッツ!
北米プレミア上映レポート 

日時:7月10日(金)
場所:ジャパンソサエティー:ライラ・アチェソン・ワレス・オーディトリアム
出席者:タナダユキ監督
当日は、ジャパンソサエティー、ライラ・アチェソン・ワレス・オーディトリアム

ホールがほぼ満席になり、上映前にはタナダ監督が登壇。
これから見るお客様へ、「肩の力を抜いて楽しんでもらえると嬉しいです。please enjoy movie.」と挨拶。
上映が始まると会場からは笑いが起こり、楽しい雰囲気の中、上映が終了。
その後タナダ監督が再び登壇、ティーチインが行われた。
最初に、「今日、たくさん笑ってもらえてホッとした」と話すタナダ監督。そして、本作を「人と人がお互いを変えようと思って影響し合うのではなくて、お互いに別にこの人の事を変えようと思ってなく、ただ偶然時を過ごしたっていう、でもそれがとても大事な出会いだったということを描きたかった」と語り、主演大島優子のキャスティングについても「今の大島優子さんが等身大の役を演じるのはおもしろいではないかと思いキャスティングをした。」と話した。
また「日本の車内サービスが、アメリカ人にとってはとても興味深いもので、大島優子にどういった演技指導をしたのか」と司会者から訊かれると、監督は「大島さんはこの役が決まった後、非常に忙しかったんですが、その忙しい合間をぬって、カートを押す練習だったり、お辞儀の仕方だったり、一通りレッスンをしてくれました。ちなみに、あのカートは何も乗っていない状態でも50kg位あり、それにお弁当やビールを乗せると大体60kg位になるそうです。ただ彼女は、プロのアテンダントの方がびっくりするぐらい飲みこみが早かったです。」と、当時の大島の役作りについても語った。
最後の締めの挨拶では、監督が本作の1シーンにて声の出演をしていることを発表。会場では、実際に監督自身が劇中同様のセリフを披露した。ティーチイン後は、一部からスタンディング・オベーションが起こり、盛大な拍手の中、北米プレミア上映は終了した。