この度、東宝=アスミック・エースの共同配給にて、宮藤官九郎監督最新作、長瀬智也・神木隆之介出演『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を、2016年2月に全国公開致します。

本日7月8日、本作が5月19日に都内でクランクインし、先日7月5日にクランクアップしたことを記念し、映画の舞台となる“地獄”のセットにて、クランクアップ報告記者会見を実施。7年ぶりの映画主演となる長瀬智也をはじめ、ドラマ「ムコ殿」(2001/CX)以来15年ぶりに長瀬との共演となる神木隆之介ほか、森川葵、清野菜名、宮藤官九郎監督らが登壇しました。登壇者らは全員、長瀬演じる、地獄農業高校の軽音楽部顧問、赤鬼・キラーKが率いる地獄専属ロックバンド地獄図(ヘルズ)のバンドTシャツに身を包み、クランクアップを迎えて一言ずつ挨拶。撮影中のエピソードや自身が演じたキャラクターについて明かしました。また、新たなキャストとして、尾野真千子、桐谷健太、 古舘寛治 、皆川猿時、古田新太らの出演も発表され、最後には長瀬より「芝居も音楽もハンパない!個人的にはきっと伝説になる作品だと感じてます」と映画への期待が高まるコメントで締めくくられ、イベントは終了いたしました。以下、登壇者によるコメントになります。

【日程】7月8日(水) 
【場所】東映東京撮影所 
【登壇者】長瀬智也、神木隆之介、森川葵、清野菜名、宮藤官九郎監督

■クランクアップを迎えて一言
長瀬:元々、宮藤監督とは何度かご一緒させていただいて、好きな音楽の話とか、映画の話とかで意気投合していたのですが、今回、音楽の大事さも改めて感じられる、エンターテインメントの要素がふんだんに盛り込まれた、宮藤監督ならではの作品に7年ぶり映画主演に僕を選んでいただいて光栄です。今後こうした作品は観られないんじゃないかと思うくらいです!地獄のセットや、閻魔様、鬼のビジュアルもすごいし。ちなみに、僕が演じるキラーKという鬼の特殊メイクは90分かかるのですが、毎回現場で自分のもとの顔を忘れてしまうくらい楽しんで撮影に臨めました。
神木:普段体験できないことを沢山経験できました。演技や音楽に関して、新しく勉強できた現場で楽しかったです!
森川:私は現世に生きる役柄だったので、いち視聴者として、地獄の世界がどうなっているか、完成が楽しみです。
清野:人生初のベースを体験させていただきました、最初は全く音が出なくて絶望からのスタートだったのですが、とにかく現場が楽しくて、こんなに公開が待ち遠しい映画は初めてでした!
監督:約40日間の撮影中、30日間くらい地獄での撮影がようやく終わりました。朝から晩まで毎日地獄通いしたせいか、地獄慣れしてしまって…、クランクアップ直前で天国の撮影をしたのですが、なぜかスタッフ含めて体調を崩しました(笑)

■今回も脚本から手掛けられ、完全オリジナルの作品ですが、まず舞台が地獄!主人公が地獄の鬼!という設定にビックリしました。なぜこのような物語を書こうと思われたのですか?
監督:自分もだんだんと年を重ねて、「ああ俺もいつか死ぬんだな」と感じるようになって。なんとなく地獄って悪い奴がいく怖いところって教えられて育ってきたのですが、でもヘビメタの曲を聴くと「Hell!Hell!!」って地獄を明るく肯定している歌詞が良く見られるじゃないですか。それに影響されて地獄でロックバンドしたいなあと。そんな中で、長瀬さんでいつかジャック・ブラック風のキャラクターを描きたいなとも思っていたので、長瀬さんにお願いしました。この映画で彼の顔芸を生かしたかったんです。
長瀬:(監督の答えを受けて)地獄で、鬼で、ロックバンドって、僕しかいないでしょ(笑)。日本人の誰もが持つ「地獄=怖い」というイメージはもちろん僕にもあるのですが、宮藤監督の描く地獄は、最高にかっこよくて「こんな地獄なら行きたい!」って思える世界観なんです。

■長瀬さんが演じたキラーKは、超ハイテンションな地獄の鬼で、ロックバンドのボーカル・ギター、かつ地獄農業高校の先生という大変な役柄でした。何か役作りをされましたか?また、演じてみていかがでしたか?
長瀬:10kgくらいあったので、大変でした。角とか牙とか子供の頃に憧れた要素が詰まっているので、カッコいいですよね。
■神木さんは今回かなり三枚目なキャラクターですが、何か役作りをされましたか?演じてみていかがでしたか?
神木:無自覚なんだけど、「こいつ地獄に落ちそう」っていらつきを覚えさせるようなキャラクターにしたかったので、
■長瀬さんとの共演は15年ぶりとなりますが、改めて共演した印象は?
神木:当時の長瀬さんと同い年になりました。振り返ると改めて長瀬さんのかっこよさを感じます。
長瀬:あんなに可愛かったのに、こんなにたくましくなっちゃって(笑)
■清野さんは長瀬さん、神木さん、桐谷さんと一緒に地獄のシーンが多かったと思いますが、雰囲気はいかがでしたか?
清野:ムードメーカーの桐谷健太さんをはじめ皆さん楽しく現場を盛り上げてくださったので、終始楽しんだまま撮影を終えることが出来ました。

■撮影中、これは地獄だった!と感じたエピソードはありますか?
宮藤:富士山から持ってきた砂利をつめたり、血の池を作ったり、そんな中でライブシーンでは風を思いっ切り流していたので、皆、撮影中に目がしばしばしてたのは、ある意味地獄でしたね。特殊メイクやカラーコンタクトしているキャストの方々が一番大変だったかと思いますけど。
長瀬:撮影を終えた直後に「地獄みたいに大変な撮影でした。けど、また天国みたいな平凡な日常に戻ったらまたあの地獄の日々に戻りたくなりますか?」って宮藤監督にメールしたのですが、今、本当にそんな気持ちです。また、キラーKの衣装が着たいです。

■神木さんのキャスティング理由は?
宮藤:神木さんに対してはなぜかサディスティックになってしまう自分がいて、地獄で神木君をいじめたら楽しんだろうなあって思ったのがきっかけです。そしてやっぱり役者として良い顔するんですよね、一日拷問で宙に吊られていた日もありました。

■宮藤監督の演出で印象に残っていること、面白かったことはありますか?
森川:だいたいのシーンは宮藤監督からは大丈夫ってOKが出ていたのですが、あるシーンで私が「へぇ〜」と言うところは何度もNGがでました。あの理由を知りたいです。
宮藤:(森川さんの答えを受けて)なんででしょうね、ぴんと来なかったんですかね。それか、自分自身大助になりきっていたので、森川さん演じるひろ美のことを好きになっちゃんでしょうね。
神木:僕が思いつかない細かな演出であったり、セリフであったりを毎回アドバイスいただきました。具体的には、「人をいらつかせる方法」などですね(笑)
長瀬:「ギターソロは顔で引いてください」って言われたんですが、1発で理解できましたね。
宮藤:(長瀬さんの答えを受けて)長瀬さんのギターソロシーン、彼はほとんど弾かずに踊っているので、楽しみにしてください。