2013年夏、参議院議員選挙に立候補したミュージシャン・三宅洋平の選挙活動に密着したドキュメンタリー映画が7月4日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開となりました。奇しくも2年前の当日(7月4日)は三宅洋平が出馬した参院選の公示日でもありました。

日程: 7月4日(土)23:00〜23:20
場所:ユーロスペース        
登壇:三宅洋平さん・杉岡太樹監督

 劇場内は立ち見満席で通路にまで人が座り込む中、会場内からは上映前の洋平コール、そして上映中も観客の手拍子により劇場はまるでライブハウス状態。2013年の選挙フェスさながらの熱気と盛り上がりをみせました。

 上映終了後に登壇した三宅洋平は「選挙フェスは吉祥寺からスタートして、撮影もそこから始まっている。とても色々なことが起きたので、色々なものがカメラに映っているのだろうと思ったら基本的には定点観測。普段は自分が写っている映像をチェックするのは嫌なのに、杉岡監督が撮影した吉祥寺の映像を見たとき、かっこいいと思えた。これは大丈夫だと思い、その後もカメラを回してもらった」と説明。続けて「この映画は、2013年参院選当時の街頭演説の二度使いのようなもの。当時から持っている政治のイデオロギーや伝えたかったことが、この映画には詰まっている。この映画が全国巡回してくれたら次の選挙は楽だな、家でのんびりしてようかな」と笑いを誘いました。

 作品内で三宅自身が涙するシーンについて「当時400〜500万票は必要と思っていて、その為には単純に投票率を上げなければいけなかった。朝10時の時点で投票率は6パーセントしかなく、ホテルの16階から窓の下を見ると、街を歩く人たちは投票どころではなくアリのように働いている。これだけやってダメなのだと、その人たちの姿を見たときに切なくなってしまい、泣いてもいいなと。そこで監督がカメラを構えていることを忘れていたんですよね。そういう監督の存在の仕方も素晴らしかったと思う」と、当時を振り返りました。

 最後に「俺たちがメディアになろう!今はまだ震災からのプロローグを生きている。5年経ってきてたとき、だんだんとまた色々なことが見えてくるだろう。ビッグアーティストもインディアーティストも手を組んでいかなければいけない。この映画にも出ているが、俺の誇るべき仲間たちかっこよかった!」と呼びかけた。本作には三宅の応援に駆け付けた山本太郎、沖野修也、大竹重寿(cro-magnon)、ランキン・タクシー、PJ、田我流、RITTO、ちだ原人、元晴(SOIL&“PIMP”SESSIONS/(仮)ALBATRUS)など、多くのアーティストの姿も収められています。