映画『EDEN/エデン』フランス映画祭 2015トークイベントに主演フェリックス・ド・ジヴリと脚本スヴェン・ハンセン=ラヴが登壇
フランスの女性監督ミア・ハンセン=ラヴの最新作『EDEN/エデン』が先週末開催された「フランス映画祭 2015」にて上映(6月27日)され、主演・フェリックス・ド・ジヴリと監督の実兄であり共同で脚本を執筆したスヴェン・ハンセン=ラヴのがトークイベントに登壇いたしました。
ダフト・パンクなどに代表されるフレンチ・ハウスが起こした世界的なムーヴメントとその時代を生きた若者たちの姿を描いた本作は、_日本公開が決定する前から耳の早い音楽好きやフランス映画ファンから熱い視線を集めていた注目作。
この「フランス映画祭」では、9月上旬の日本公開に先駆け上映されるとあって、朝日ホールは公開を待ちわびる観客で埋め尽くされました。
主演・フェリックス・ド・ジヴリが「こんにちは、フェリックスです。23歳です。」と挨拶すると客席から「若〜い」と感嘆の声が漏れ、続く脚本のスヴェン・ハンセン=ラヴも「私はスヴェン・ハンセン=ラヴ、ミア(ハンセン=ラヴ)のお兄さんで、42歳です。」と合わせると笑いが起こり会場は和やかに。
客席とのティーチインでは、主人公同様に自身もDJとして活躍していたスヴェン・ハンセン=ラヴは、“なぜ自身の半生を描くことにしたのか?”との質問に「この映画は、私の人生を語るための映画ではなくミアが90年代の音楽と若者のことを彼女自身が再発見するために描きたいと考えて作った映画です。たまたま私がその時代の音楽シーンにおいてひとつの役割を担っていたので、彼女からインタビューを受け私の思い出や経験したことを語っているうちに徐々に脚本に関わるようになりました。」と明かしこの作品の脚本にかかわることになった経緯を説明しました。
一方、主演のフェリックス・ド・ジヴリはこの作品で描かれる「若さゆえの過ち」について、“共感できるか?”との問いに「私は、この作品を成功と失敗の映画とは考えていません。夢に向かって困難に立ち向かう映画だと思っています。日々、人々は過ちを繰り返すものですが、社会はそれを成功や失敗と判断します。私が思う重要なことは、(社会が決める成功や失敗ではなく)自分の目的に対してどこまで突き進んでいけるかということで、この映画にもそれを感じています。」と、答えパリ政治学院を卒業し実業家の顔も持つフェリックスらしい回答でファンを唸らせました。
また、スヴェン・ハンセン=ラヴは、この度の上映を記念して6月27日(土)夜に南青山のクラブラウンジLe Baron de Parisにて開催されたイベント「french touch」にもDJとして出演、翌日の「フランス映画祭 2015in福岡」でのオープニング上映でのトークイベントとパーティーにも出演し、「フランス映画祭 2015」を大いに盛り上げました。