本日、箭内道彦監督作品、映画『ブラフマン』(7月4日公開)の舞台挨拶付の完成披露先行上映会を6月30日(火)に行いました。
公開に先駆けて、新宿バルト9で行われた舞台挨拶には、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」キャンペーン、東京メトロの「TOKYO HEART」、広瀬すずの「ゼクシィ」のCMなど、彼の作品を見たことがない人はいない、と言っても過言ではないほど観る者の脳裏に焼き付ける多くの作品を世に送り出してきた箭内道彦監督と、国内外で活躍し、今年結成20周年を迎えたBRAHMANのフロントマンのTOSHI-LOWが登壇!

本作が初の映画監督となる箭内が「昭和39年4月10日生まれ…」と挨拶をしようとするといなや「そこ要らないから」とTOSHI-LOWからつっこみがすぐさま入り、会場は笑いに包まれ、序盤から二人の仲の良さが垣間見れた。本イベントでは、事前にご来場された一般客から質問を承っており、映画のことだけでなく、TOSHI-LOWや箭内のプライベートについての質問にまで及んだ。

日頃から息子のためにお弁当を作っているというTOSHI-LOWに“会心の一撃だったお弁当は何か”と問われると、「つけ麺を持たせたことがある。麺は油をぬってくっつかないようにしたりしてね。息子が学校に持っていったら二度見されたって(笑)」と答え、弁当作りにかなりのこだわりがあることを述べた。
8月にベストアルバムのリリースが決まっているBRAHMANだが、そのことについて話題が及ぶと箭内から「印税入ってくるでしょ?」とつっこまれると、すかさずTOSHI-LOWはCMディレクターとして多くの作品を手掛ける箭内に「CMこそガッポガッポでしょ?」と返し、場内の笑いを誘いながら、仲の良さが窺える掛け合いを見せた。
「新しいことを始める時など、不安の解消法」についての質問に対しては、あまり深く考えないようにすることが得意だと言う箭内が「この映画を撮る時もあまり何も考えてなかった」と言うと、「撮影してた時も俺たち(とメンバー)に『この映画、どうなるかわからない』とか言うのやめてもらっていい(笑)」と不安がっており、いつになっても映画が完成しないんじゃないかと思っていたことを暴露した。

 晴れて映画が完成し、本日が初お披露目となる本作について箭内は「BRAHMANのことを嫌いな人は好きになるだろうし、BRAHMANのことを知らない人も色々と考えさせられるきっかけになると思います。」と自信を覗かせた。一方、本日まで映画を観ないでいたTOSHI-LOWは「みんなからTOSHI-LOWが観たらすげー傷つくかもしれないよ、って言われたから、俺あまり観たくないかも」とまたまた不安な表情を見せながらも、イベント終了後にお客様と一緒にみる「観るのを楽しみにしてます。ただ、観た後に文句は言います」と場内の笑いを誘いつつ、イベントを締めくくった。

以下、登壇者コメントになります。

【日程】 6月30日(火) 
【会場】 新宿バルト9 
【登壇者】箭内道彦 監督(以下Y)、TOSHI-LOW(BRAHMAN)(以下T)

■TOSHI-LOWへの質問箭内道彦 
29歳男性・保育士から
「今までの弁当作りで会心の一撃だった“デキ”のものは何だったのですか?それに対するお子さんの反応はどうでしたか?
T:会心はつけ麺。弁当につけ麺作った。ちょっと固めにしめて、くっつかないように油塗って、つけ汁はポットに入れて持たせたら、同級性が二度見していた。まだ小学生1年生だったからね。(バンドメンバーの)RONZIに聞けばそういうの教えてくれる。

■TOSHI-LOWへの質問
会社員・女性
「今までのアルバムはベストじゃねーの?」と他のバンドがベストアルバムをリリースしたときにそのバンドを批判していましたが、
今回BRAHMANがベストアルバムをリリースした経緯を教えてください。」
T:すべてがベストですよ(笑)。そんなこと言ったけ? でも自分でベストを作ろうと思ったわけじゃなくて、(結成20年)という節目の年だから、楽曲を並べて聴きたいというレコード会社からの提案があったから、「どうぞ」って感じで・・・。「今までのが全部ベストですよ」。

■TOSHI-LOWへの質問
WEB関係・男性
「ハードでストイックなライブパフォーマンスを見ると、いつか本当にTOSHI-LOWさんが死んでしまうのではないかと思い不安になるときがあるのですが、疲れた体を癒やすために、日ごろから体をいたわる健康法がありましたら、教えてください。」
T:疲れたな~、と思ったら走る。「ここで俺は全部使っちゃったな」と思ったところより、もっと上にいけば、余裕がでるじゃん、って俺は思うの。リミットをもっともっと超えていく、っていう。でも、多分無理しすぎているから、死ぬかな。ぽっくりいくな。

■箭内&TOSHI-LOWへの質問
会社員・女性
「新しいことを始める時に不安は無いですか?どうすれば新しい一歩を踏み出せますか?」
T:不安だらけだよね。
Y:俺は不安について深く考えないようにする才能があって、例えば、映画を撮れって言われて、それがすごい不安だった。でも、あまり何にも考えないで映画を撮れたのは、「変わってんな~俺」と思いましたね。

(公開を迎えて)
Y:恥ずかしいから、最初映画を撮ったことは誰にも言わなかった。良いのか悪いのかわからなかったしね。試写をやり始めてだんだん自信を持ち始めた。