映画『ストレーヤーズ・クロニクル』初日舞台挨拶が27日、新宿ピカデリーにて行われた。この日、主演の岡田将生をはじめ、染谷将太、成海璃子、松岡茉優、白石隼也、黒島結菜ら若手実力派俳優に加え、本作のメガホンを取った『アントキノイノチ』の瀬々敬久監督が揃って登場。

♦︎日程:6月27日(土)
♦︎会場:新宿ピカデリー
♦︎登壇者:岡田将生、染谷将太、成海璃子、松岡茉優、白石隼也、黒島結菜、瀬々敬久監督

気鋭のミステリー作家・本多孝好の同名ベストセラー小説を、『デスノート』『GANTZ』の製作チームが映画化した本作は、極秘実験によって全く違う方法で生み出された2組の特殊能力を持つ若者たちが、宿命によって引き合わされ、それぞれの人生、人類存続をかけた切なくも壮絶なアクションエンターテインメント超大作。

『3秒先の未来が見える』能力をもつ、チームスバルのリーダー・昴を演じた岡田は「初日を迎えまして、とても緊張しています。(観客の好反応に)本当によかったなと思います」とあいさつした。
先日行われたジャパンプレミアでもみせた瀬久監督の“キャストいじり”を中心に、和気あいあいとトークが盛り上がる中、初座長を務めた岡田へ成海と染谷から感謝のメッセージが送られた。
チームスバルを代表して、昴の妹であり『超聴覚』をもつ沙耶を演じた成海は「将生くんお疲れ様でした!現場でいつもお兄さんでいてくれてありがとう。焼肉をごちそうしてくれてありがとう。また一緒に仕事しようね!」とラブコールを送ると、岡田は「妹なので、いい子いい子」と成海の頭を撫でて応えた。
続けて、チームスバルと対峙するチームアゲハのリーダー・学役の染谷は「思い返せば8年前に初めて会って、あれから時間も経ちました。4年前に瀬久監督の『アントキノイノチ』で共演して、その時この映画の企画の話をしていて『将太も出てほしいなぁ』という一言で、自分はいまここに立っています。またこうして共演できて幸せに思っています」と感謝の言葉に、岡田は熱いハグで返した。
しかし、瀬久監督は岡田のハグに納得がいかない様子で「イマイチでしたね。愛を感じられなかった。もう一回やってください」とおねだり。そんな監督の無茶ぶりに、『超腕力』をもつ亘を演じる白石も加わり、白石が岡田へ、岡田が染谷へと3人連続の“全力ハグ”をみせ、会場を沸かせた。

最後に瀬久監督は「実は撮影中、友人が亡くなったという電話が入りました。僕はピンク映画の監督、彼は小劇場の役者でした。彼を主役に、一緒にピンク映画を作ってきた仲です」と昨年9月に急逝した親友である俳優・伊藤猛さんとのエピソードを明かし、「思えば岡田くんや染谷くんを見ていて、自分たちが映画を目指していた頃を思い出していました。『どんなちっぽけな映画でも、メジャーに負けないような映画を作る』ことが夢でした。メジャーもマイナーも関係ないという2人の姿勢に惹かれ、自分の若い頃と重なりました。映画は本当にいいです。本作のテーマである“今を生き抜く”、そこから未来を繋げていってください」と若手俳優陣へ熱いエールを送った。
監督からのメッセージに涙ぐむ一幕をみせた岡田は「僕自身、瀬々監督に出会えたことで仕事への姿勢が180度変わったので、これからも精進していきたいなと胸が熱くなりました」と気を引き締めた。

映画『ストレイヤーズ・クロニクル』は新宿ピカデリー他全国公開中

(Report:小宮駿貴)