角川映画40周年記念作品『セーラー服と機関銃 —卒業—』製作発表記者会見が23日、都内にて行われた。この日、映画初主演となる橋本環奈(Rev. from DVL)をはじめ、本作のメガホンを取る『婚前特急』『夫婦フーフー日記』を手掛けた前田弘二監督、脚本を担当する『そこのみにて光り輝く』で第88回キネマ旬報日本映画脚本賞を受賞した高田亮、原作者の赤川次郎ら他豪華著名人が出席した。

♦︎日程:6月23日(火)
♦︎会場:品川プリンスホテル
♦︎登壇者:橋本環奈、前田弘二監督、高田亮、赤川次郎、井上伸一郎(KADOKAWA代表取締役)、菊池剛(企画プロデューサー)

シリーズ累計264万部を超えるメガヒット原作を元に、1981年12月に公開され、一大ブームを巻き起こし、翌年の邦画興収第1位(47億円)を記録した角川映画の代表作『セーラー服と機関銃』(監督:相米慎二/主演:薬師丸ひろ子)その後、1982年に原田知世、2006年に長澤まさみ主演で2度のTVドラマ化されるなど、まさに角川40周年の歴史が誇る伝説的タイトルのシリーズ最新作となる本作。

主演・星泉を演じる「1000年に1人の逸材」「天使すぎるアイドル」と話題沸騰中の橋本は「初めてお話をいただいた時『まさか』という驚きと、大きな喜びを感じました。憧れの存在である薬師丸ひろ子さんの代表作であり、主人公の星泉を自分が演じさせていただくことになるとは夢にも思いませんでした」と感無量の表情を浮かべた。
また、「ただただ感じたことのない重圧でいっぱいです。角川映画40周年記念第一作の栄えある作品の冠に恥じぬよう、主演として全力で臨みたいと思います」とプレッシャーを感じている様子。
橋本が尊敬してやまない薬師丸ひろ子をはじめ、原田知世、長澤まさみらが10代の頃に主演した本作だけに、「名だたる女優の先輩方が演じた作品なので、どのように、誰のようにではなく、橋本環奈らしく、自分らしく演じたいと思います」と気を引き締めた。

本作のメガホンを取る前田は「とても光栄です。前作の『セーラー服と機関銃』では、10代の彼女(薬師丸ひろ子)の今しか撮れない瞬間をしっかりつかんでいるので、今回も橋本環奈さんの今しか撮れない瞬間を豊かに撮っていきたい」と意気込みを語った。
原作者である赤川は、「リメイクではなく、『卒業』というタイトルで書いた“その後”の話であり、まったく新しい作品になると思います」とアピールし、橋本へ「主演ってすごく大変で、怪我のないよう撮影が済むことを祈っています。ほんとにやりたいように、のびのびとやっていただきたい」とエールを送った。
最後に映画初主演となる橋本は、女優としてのスタートを「一つのイメージにとらわれず、どんな役でも幅広く演じていけるような女優を目指していきたい」と凛々しい表情をみせた。

映画『セーラー服と機関銃 —卒業—』は2016年春、全国公開予定

(Report:小宮駿貴)