2014年の第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、賞賛を浴びたドイツ映画『ぼくらの家路』が、9月19日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショーとなります。
ドイツのアカデミー賞であるドイツ映画賞にて、主要3部門(作品賞、監督賞、脚本賞)にノミネートされていましたが、6月19日(現地時間)に受賞作が発表され、作品賞銀賞を受賞いたしました! ドイツ映画賞(ドイツ語: Deutscher Filmpreis)とは、毎年ドイツ映画アカデミーにより実施されるドイツ映画における最高の名誉とされる賞で、最近では『ハンナ・アーレント』(’12)が同じく作品賞銀賞を獲得しています。
19日に行われた授賞式には、主人公のジャックを演じたイヴォ・ピッツカー、監督・脚本のエドワード・ベルガー、脚本のネル・ミュラー=ストフェンも登場。撮影当時はわずか11歳でしたが、現在は中学生になり、サッカー好きのスポーツ少年らしくスポーツ刈りにタキシードという初々しい姿で檀上に立ち、「両親と、撮影現場での先生たちに感謝します。」と挨拶。会場を大きく沸かせました。

10歳と6歳の兄弟が母を捜す3日間の旅
子供が大人になる切なくも希望に満ちた瞬間を切り取った感動の物語
旅の終わりに、弟を想うジャックが下す、重大な決断とは──?
 10歳のジャックは、6歳になる弟のマヌエルの世話で毎日大忙し。優しいけれど、まだ若いシングルマザーの母は、恋人との時間や夜遊びを優先していた。ところが、ある事件からジャックは施設に預けられることになる。
友達もできず、施設になじめないジャック。待ち続けた夏休みようやくが来るが、母から迎えが3日後になると電話が入る。がっかりしたジャックは、施設を飛び出す。夜通し歩き続けて家に着くが、母は不在でカギもない。携帯電話は留守番メッセージばかり。ジャックは母に伝言を残すと、預け先までマヌエルを迎えに行く。仕事場、ナイトクラブ、昔の恋人の事務所まで、母を捜してベルリン中を駆け回る兄弟。小さな肩を寄せ合う二人は、再び母の腕の中に帰ることが出来るのか──?

【海外メディア絶賛!】
ダルデンヌ兄弟やケン・ローチを想起させる社会的リアリストドラマ  ——Variety
2人の少年と彼らの残酷なまでの固い絆を、繊細かつ理性的に描いた秀作  ——Screen