MC:
かわいく、またカッコよく制服を着こなしていらっしゃる皆さんですが、そんな貴重な姿も楽しめる映画この度無事に完成しました。おめでとうございます。一足先に皆さんもご覧になったそうですが、桐谷さん、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

桐谷美玲:
いつも自分が出演した作品はドキドキして冷静に見られないんですが、今回は特に思い入れがあったので見終わるまですごいプレッシャーがありました。でも見終わったらちゃんと「ヒロイン失格」の世界が出来ていて、ハッピーになれる映画になっていたので、やっとほっとできました。安心しました。すごく良く出来ていたと思います。

英監督:
試写の時、本当に不安がっていたので、試写が終わった後に笑顔だったのがすごく嬉しかったです。

MC:
山崎さんはいかがでしたか?

山崎賢人:
撮影がすごく楽しかったです。実際に見てみても、退屈なところが一つもなくて、笑えて、登場人物がそれぞれ特徴的で、色んなものがつまっていて、すごくキュンとしました。

MC:
「坂口さんはいかがでしたか?」

坂口健太郎:
はとりってすごく色んなものに対して正直で、僕にも利太にも持っていないものを持っている。そんなはとりがキュートだなと思いました。映画はコメディあり、感動ありで、こんなにおもしろいのに、感動するなんて見終わった後に不思議な感覚になりました。

MC:
利太とはとりのシーンは見ていてどうでしたか?

坂口健太郎:
監督が楽しいことが好きなので、その日急に出てくる台詞のやりとりなんかが見ていて楽しかったです。

英監督:
その場で色々やってくれて、もうちょっとやっちゃおうみたいのが沢山ありました。すごく良かったです。ラストシーンはめちゃくちゃ寒かったんですけど、それでも永遠にやってしまいました。おもしろいんですよ。ずっとまわしてました。

MC:
桐谷さんは、『ヒロイン失格』のタイトル通り、劇中では変顔や坊主などまさに体当たりの演技を見せているそうですね。主人公はとりを演じられていかがでしたか?

桐谷美玲:
変顔はむしろノリノリで、もっとやれば良かったっていうところもあったりしましたね。原作が大好きなので、映画の話が来る前から、変顔の練習をしていました。監督にも、このシーンはこの顔がやりたい!と言ったりして、めっちゃ練習しましたよ。

英監督:
朝撮影の前にやってくれるんですよ。今日はこの顔でって(笑)

山崎賢人:
ものすごく変顔してるのに、ものすごくキュートなんです。メンチきってるシーンがすごく面白いんですよ。マンガで見た変顔にオリジナルが加わってさらに面白くなってる。

坂口健太郎:
変顔にもいくつかパターンがあって、ぐしゃってなるのもあれば、その中間もあってすごく器用なんです。レパートリーが豊富なんですよね。でも割と素で変顔してる時もあります。

桐谷美玲:
とまどった時とかに自然と変顔しちゃうくせがあるんですよね(笑)
それが自然に役にたったと思います。

MC:
山崎さんは、そんなはとりに想いを寄せられながらも他の女の子と交際する利太を演じられていかがでしたか?

山崎賢人:
どこか人を信用しきれない、つかみどころがない、不思議な感じが利太が魅力的に見えたりするのかなって思っています。決してかっこいいことをしているわけではないんですが、駄目っぽさが逆に守ってあげたくなる。なのでそんな駄目っぽさみたいなところを演技にも入れていけたらと思いました。

MC:
坂口さんは、“学校イチの超絶イケメン”という役ですが、演じられていかがでしたか?

坂口健太郎:
弘光は相手のことを少しからかったり、チャラく見られがちなんですが、はとりに対して一途な弘光もいるんです。監督とはこのあたりを深く掘り下げていきました。女性に対しての接し方は利太よりも慣れている感じですね。男から見てもかっこいい感じのイメージになるように演じました。

MC:
監督は、それぞれの役柄に対し、こだわった演出ポイントはどんなところでしたか?

英監督:
皆、何も言わなくても演技が的確!最初にみんなと色々話せたのが良かったと思いました。桐谷さんとは役について激論ですよ!(笑)色んな変わった事もやってもらいましたが、バシッとやってくれました。桐谷さんは根性のすわった男気のある女優さんです。
賢人はいいやつ。おもしろいシーンがあると、ぼけたがりだから、すごくぼけたがる。それを止めるのが大変だった(笑)
坂口は、本当にかっこいい。撮影以外でもさらっとキメてる。そして芝居の中でもキメてる(笑)
スッと横に入ってくるんですよ。僕の心の隙間に入ってくる。ほれてまうやろ!
三人が仲良くやってくれていて、それが本当に嬉しかったです。

【質疑応答】
MC
ありがとうございます。それでは、ここからはマスコミの皆さんからの質疑応答に移ります。ご質問がある方は、挙手をお願い致します。

質問:
今回の映画で一番大変だったシーンを教えてください。

桐谷美玲:
大変だったのは池ポチャのシーンですね。三月の始めのころのまだ寒い時期に、池に落ちる前に水鉄砲をさんざん浴びた上に、最後は池に落とされるというシーンで、実際に落ちたら、体ってこんなに寒さで動かなくなるんだと思いました(笑)あと10秒入っていたら危なかったと思います。一応スタッフさんが事前に池にお湯を入れてくれたんですけど、あの池の水量に対しては1mmも効果なかったです(笑)思わず「さぶっ」って言ってしまうほど寒かったです。でもいいシーンになりました。

山崎賢人:
桐谷さんほどではないかもしれないですけど、僕も基本的に寒かったですね。
歩道橋に座って利太がいいことを言うシーンがあるんですけど、その歩道橋が鉄で出来てて氷の上に座ってるみたい、だんだん足がブルブルしてきちゃってやばかったです。

桐谷美玲:
ブルブルしてるのを見て、笑いをこらえるのに必死でした。その時からバンビと呼ばれてました(笑)

坂口健太郎:
僕は遊園地のシーンですごく久しぶりに観覧者に乗ったんですけど、何週乗ってたかわからないぐらい乗りました。

英監督:
2,30周はしてるね。坂口君ずっと乗りっぱなしで。素直ですよ。

坂口:
一周10分ぐらいで、朝の4時、5時までずっと乗りっぱなしでしたね。
降りた時は解放された感じがしました(笑)

質問:
逆に楽しかったエピソードはありますか?

桐谷美玲:
撮影は全部楽しかったです。印象に残っているのは自分の坊主姿ですね。すごくテンションあがりました。いっぱい写真にとって遊んでましたね。坊主になると自然と無になる感じです。
坂口さんもすごくテンションあがってくれました。

坂口健太郎:
肌色のまん丸がそこにある感じで楽しかったです。

山崎賢人:
利太はおもしろい事はあまりしないんですが、現場はすごく楽しかったです。中尾彬さんや、柳沢慎吾さん、六角精児さんまで出ていて、現場を見ているだけで楽しかったです。
壁を竹内力さんが走っていくのがすごかった。

坂口健太郎:
池ポチャのシーンの前に子供達と戯れるシーンがあって、子供たちのパワーがすごかったです。カメラが回ってなくてもよってくるので、すごく楽しかった。その日の撮影は終わったらいつもよりどっと疲れました(笑)

質問:
桐谷さんはどちらかというと「王道ヒロイン」だと思いますが、主人公のはとりに共感するところはありますか?

桐谷美玲:
私が王道ヒロインかどうかはありますけど(笑)
はとりはものすごくぶっとんでいる子だけど、一途に人を思っている。何をしていても一生懸命なところがかわいいと思っています。
何にたいしても全力で頑張りたいと思うところははとりと似ているかな。
出来る事は全部やる姿勢は共通していると思います。

山崎賢人:
はとりは毎日楽しくて友達のようで、かくしている事がない。かわいらしくて、一生懸命。すごくいいと思う。好きです。魅力的です。

坂口健太郎:
はとりの100%全力の感じは弘光も、僕自身も持っていない部分だと思う。100%の力を自分の為に出してくれる人って魅力的に感じます。逆にはかない感じもして、守ってあげたくなる。はとりは大好きです。

MC:
「では、最後に桐谷さんより、公開を心待ちにしている皆様へ向けて一言メッセージをお願いします。」

桐谷美玲:
笑って、泣けて、キュンとする新しい恋愛映画が出来上がったと思います。
原作ファンの方も映画を見るのが初めての方も、皆さん楽しめる映画になりましたので、是非公開を楽しみにしていてください!
本日はありがとうございました。

MC
「ありがとうございました。映画『ヒロイン失格』監督・キャストの皆さんでした。盛大な拍手でお送りください。」