監督デビュー作『弾丸ランナー』(1996)以来、国内はもとより海外からも熱い視線を浴び続ける SABU 監督の最新作『天の茶助』が6月27日(土)より全国公開いたします。

本作は、異世界をめぐる独特のファンタジーでありながら、南国・沖縄を舞台に笑いと涙、愛とスリルの人間ドラマが弾ける痛快エンタテインメントです。主演は、『うさぎドロップ』に続き SABU 監督との再タッグとなる松山ケンイチ。茶助をめぐる面々には大野いと、伊勢谷友介、田口浩正、玉城ティナといったニューフェイス組に加え、SABU 組常連の大杉漣、寺島進がさらなる支えに回って見事に脇を固めています。さらに地元エキストラの全面協力により沖縄ゆかりの祭事、祭礼が混沌と再現されるクライマックスのダイナミックな映像表現も大きな見どころです。
名匠・北野武を擁するオフィス北野が制作を担当。SABU 監督の作家性が 100%保障された本作品は、第 65 回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出されました。

本日6月20日(土)、沖縄・シネマライカムにて『天の茶助』の沖縄先行初日舞台挨拶を行いました。舞台挨拶では、主演の松山ケンイチをはじめ、大野いと、玉城ティナ、SABU 監督が登壇いたしました。MC より沖縄の人(うちなーちゅ)の印象を聞かれ、松山は「あったかいです!僕のことを知らない方がたくさんいるので、普通の会話ができたのが嬉しかった」と笑顔で語り、さらに「神様みたいなうちなーちゅがいて、そのうちなーちゅから「おめー俳優やってるんだろ、なかなかいいよ!」言われ励みになったという沖縄ならではのエピソードを披露し、会場の笑いを誘っていました。また、MC からの「沖縄といったら何?」の質問に、松山さんは「フジ(イルカ)と神様みたいな人」、大野さんは「海と大好きな沖縄ぜんざい」、玉城さんは「沖縄のゆったりとした空気感。帰ってくるたびにほっとする」と各々の沖縄の想いを語り、終始ほがらかな舞台挨拶となりました。登壇者のコメントは下記の通りです。

◆日 程 :6月20日(土)
◆場 所 :シネマライカム スクリーン2
◆出席者 :松山ケンイチ、大野いと、玉城ティナ、SABU 監督

【松山】
(SABU監督と以前一緒にやらせていただいた)『うさぎドロップ』の現場もすごく楽しくて、SABUさんとはまた一緒に仕事をさせて頂きたいと思っていました。今回4年ぶりに一緒にやらせて頂きましたが、改めてSABUさんの凄さや現場の楽しさを体感できて幸せでした!SABUさんオリジナルストーリーの本作は、全編沖縄での撮影で約一か月間ほど沖縄市にいたんですが、地元の方々の協力なくしてはこの作品は撮れませんでした。皆さんに協力して頂いて僕自身、地元の方が本当に助けられましたし、僕だけじゃなくキャスト、スタッフの皆さんみんながお世話になったので、感謝したいと思います。ありがとうございます!

【大野】
大好きな沖縄で映画が公開されて本当に嬉しく思っています。(言葉を話さない設定の)ユリを演じるにあたって、難しいと感じるところはたくさんありました。私はちゃんと言葉を話して生きてきたので、台本を読めば読むほど、ユリは毎日どんな気持ちなんだろうと、その部分を埋めるのが大変でした。また、茶助のことを好きになれるのかな、(色んな過去を持つ茶助に対して)恐怖心とかないのかな、と不安になりましたが、現場に入って松山さんとお芝居をさせていただいて、茶助のことを好きになることがきました!ラストシーンはユリのキャラクターのすべてを表わすシーンだと思い、素直に演じました。

【玉城】
この場に立たせて頂いてすごく光栄です。(映画の現場は)いつものモデルのお仕事とは全く違いました。私はキャストの皆さんがすでに何日か滞在されていた後に入ったので最初はすごく緊張していたんですが、沖縄が地元でもあったので緊張もすぐにほぐれた気がしました。
(土佐弁を話す茶子を演じるにあたって)CDを聞いて練習しました。今後も色んな映画に挑戦していけたらいいなと思います。

【SABU監督】
(沖縄風に)監督のさーぶーです。ベルリン映画祭へは8回いったんですが、今回やっとコンペティション部門に入ることができました!
さらに、イタリアとトルコとハンガリーと台湾とセルリアとか十数か国で公開が決定しました!