昨年 11 月 8 日(土)から全国ロングラン上映を続けている『0.5 ミリ』(監督:安藤桃子)が、現地時間 6 月 19 日(金)夜に閉幕した第 18 回上海国際映画祭(アジアン・ニュータレントアワード部門)にて、最優秀監督賞、優秀作品賞、優秀脚本賞を見事同時受賞しました。本部門は、アジアを中心に将来最も有望な映画人を世界に輩出することを目的に作られており、その中には、昨年東京国際映画祭で上映された中国チャン・ビンジエン監督『北北東』、ベルリン国際映画祭フォーラム部門で上映された韓国キム・デファン監督の『End of Winter』も含まれていたが、同部門での日本映画のノミネート及び受賞は『0.5 ミリ』が最多となっており、現地でも上映後の反響は大きく、存在感を放っていました。

今回、安藤の両親・エグゼクティブ・プロデューサーである奥田瑛二とエッセイスト・安藤和津も上海入りしており、サプライズの受賞式は家族同席で立ち会うことができました。現地にいる安藤桃子監督から「日々世界中では様々な政治問題も勃発していますが、映画は世界共通言語。国際映画祭では誰もが同じフィールドに立つことができることを、改めて実感しました。産後はじめて家族で海を越え、このような賞を頂き、大変嬉しいです!とのコメント。国内外でも益々の反響を予想しています。

ー死ぬまで生きよう、どうせだもん。—
自身の介護経験から発想を得て書き下ろした小説の映画化。本作をきっかけに高知県に移住した安藤桃子監督(デビュー作『カケラ』等)と実妹・安藤サクラが、日本を代表するベテラン俳優・津川雅彦や、坂田利夫、柄本明らが演じる破天荒なおじいちゃん達と全身全霊でぶつかり“生”を体現する力溢れる作品。

『0.5 ミリ』
http://www.05mm.ayapro.ne.jp/
全国公開中