長谷川博己&麻生久美子出演、鬼才・園子温監督が愛をテーマに描いたオリジナルストーリー『ラブ&ピース』に、愛を求めるフランス人形・マリア役で声の出演を果たした、中川翔子による女性限定“LOVE”試写会が13日、都内にて行われた。

♦︎日程:6月13日(土)
♦︎会場:アスミック・エース試写室
♦︎登壇者:中川翔子

かねてから園子温作品の大ファンだという中川は「あの『冷たい熱帯魚』を撮った園子温監督の、泣けて興奮できて心がじんわり暖かくなるハートフルな映画になんと、声の出演で参加させていただきました」と話すと、劇中に登場するフランス人形・マリアとの初対面に「わ〜初めましてですね!嬉しい」と早くも興奮気味な様子。
小さい頃、マリアに似た人形を怖くて捨てたことがあると話し、本作を観た感想を聞かれると「捨てられたおもちゃや生き物たちの悲しみ・切なさが感じられて、言葉が通じなくてもやっぱりモノにはちゃんと心があって魂があって、気持ちっていうのはきっとあるんじゃないかなと思いました。なのであの時捨ててしまって申し訳なかったですね」と後悔していた。
『TOKYO TRIBE』に続いての園作品出演について「大好きな園子温監督の作品になんと声の出演ということで、ありがたく光栄なお話でした。いろんなシーンを監督がアドリブで任せてくださって、信頼してくださったのかなと思うと凄く嬉しくて」と感無量の表情をみせた。
憧れの園子温とお昼ご飯を食べた際に「ドMなので怒られるのかなとワクワクしていたのですが、『僕はベイブが大好きでね〜動物たちがかわいくてね〜』っていう話をされて、映画のイメージとは違って、ギャップがあって優しくてキュンときましたね」と園子温への愛が止まらない様子。
さらに興奮気味の中川は「血が一滴も出ないし、誰も死なない!CGの時代だけれども、特撮にこだわったところとか、日本だから出来ること!やっぱり特撮を園監督が撮ってくださって、いろんな角度から楽しめる、観るたびにグッとくる映画ですよね」とアピールした。

本作のテーマが“愛”ということもあり、会場に集まった女性たちと○×ガールズトークを開始。
本作の主人公のように、『夢を追いかける男性は○か×か』というテーマに観客全員が○をあげるも、『お金がない』という条件に9割が×に変えた。その様子に中川は「シビアですね。これは難しいところだな〜でも食べれるように頑張ってほしいですよ。やっぱり夢がないと寂しいですよね。無趣味より、これが好きで語れる、しかも自分がもっていないモノだと興奮しますよね」と○をあげた。しかし、「なんか私だけ働くのはやだな」と文句を付け、笑いをとった。

また、『自分と似ているところに惹かれてしまうか』というテーマには×をあげ「猫好きでゲームが好きなら嬉しいんですが、同じ趣味だとケンカする疑惑がありますよね。『俺の方が詳しい!私の方が…』みたいにケンカになったらやだなって。逆に私の知らないことに詳しくて尊敬できたら好きになっちゃいそうですよね」と自論を述べた。

最後に「愛とは『エナジー』」という格言を発表し「やっぱり何をするにも、生きる上で喜怒哀楽すべてに“エナジー=愛”をもって行動すれば、幸せになれると思いますね」と笑顔をみせた。

『新宿スワン』の園子温監督最新作は、怪獣特撮映画の要素を取り入れながらも“愛”をテーマに描いた感動作。
うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日、デパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。あきらめたロックミュージシャンへの道、まともに話せないが恋心を抱く、同僚・寺島裕子(麻生久美子)への想い。彼の人生を奪い返すのに必要な最後の欠片〈ピース〉、それがミドリガメだった!半年後、日本中を圧巻した良一と裕子の前に、愛を背負った巨大な怪獣が姿を現す——。

映画『ラブ&ピース』は6月27日(土)より全国ロードショー

(Report:小宮駿貴)