万年モラトリアムなダメ男2人の成長を描いた映画『カニを喰べる。』。あれから1年、主人公の田宮治(たみや おさむ)と青島豪志(あおしま つよし)の珍道中を描くシリーズ最新作として、映画『羊をかぞえる』の製作が決定した。

前作では、ただの思いつきで富山までカニを食べにポンコツの軽トラを走らせ、珍道中を繰り広げた田宮治と青島豪志。その道中に様々な過去と出会うことで自分を見つめ直し、少しは成長した2人かと思いきや…。本作では、前作の1年後を舞台に、相変わらず自堕落な生活を送っている田宮と青島を中心に、個性的なキャラクターが多数登場。中でも、借金取りに追われる青年・丸井と、謎の少女カンナが現れることで平凡な日常が一変、とんでもない騒動に巻き込まれていく。

主演の2人には前作に引き続き、染谷俊之と赤澤燈を起用。今年だけで既に、舞台「ママと僕たち〜おべんきょイヤイヤBABYS〜」、「メサイア-翡翠ノ章-」で共演をしており、阿吽の呼吸でダメな男2人を再び熱演。更に、田宮と青島を騒動に巻き込む超がつくお人好しの青年・丸井には、現在公開中の映画『セブンデイズ MONDAY→THURSDAY』で主演を務め、舞台「タンブリング FINAL」(14)、「弱虫ペダル〜インターハイ篇〜」(15)など人気舞台への出演が相次いでいる廣瀬智紀が抜擢された。監督・脚本は、前作に続き毛利安孝が務める。

この度、今秋の公開に向けて撮影真っ只中の現場から、早くもコメントが届いた。赤澤と共にW主演を務める染谷が「台本を読んだ印象では、(前作から)作風がガラリと変わっているけれど、田宮と青島の関係性は変わっていなかったので嬉しかったです」と2度目となる田宮治役への愛着を話せば、一方の赤澤は「前作から1年後の設定ですが、一見何も変わっていないように見えても、どこかで成長している部分はあると思うのでその辺りに注目していただければ」と2作目への手応えを語る。本作から新キャストとして参加する廣瀬は、自身が演じる丸井の役どころについて「田宮と青島を成長させる起爆剤みたいな役ですし、丸井自身も2人に出会う事で成長していくと思うのでしっかりと演じていきたいです」と話し、シリーズに新しい風を吹き込む役として期待を寄せる。

最後に、撮影現場の雰囲気について3人が一様に「無害です(笑)」と口を揃え、「僕たちの普段の雰囲気がそのまま映画にも出ていると思います」とのコメントからも順調に撮影が進んでいることが伺える。

また、前作の『カニを喰べる。』と同様、本作も気になるタイトルだが「羊」がストーリーとどのように関わってくるのかも注目したい。8月には映画の公開に先駆けて東京・大阪で完成披露イベントの開催が決定している。