是枝裕和監督の最新作で、第68回カンヌ映画祭コンペティション部門に選出された映画『海街diary』の写真集発売記念イベントが27日、都内にて行われた。この日、主人公の4姉妹の四女を演じた広瀬すずをはじめ、是枝裕和監督、本作の撮影監督を務め、写真集の著者でもある瀧本幹也が登場。

♦︎日程:5月27日(水)
♦︎会場:東京交通会館
♦︎登壇者:広瀬すず、是枝裕和監督、瀧本幹也

先日開催された第68回カンヌ映画祭に、3人の姉を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆とともに参加した広瀬は「楽しかったです。映画の街だなっていうのが印象的で。思ったよりも緊張がなくて、お姉ちゃんたちと映画とは違う雰囲気の衣装でレッドカーペットを歩けてすごく嬉しかった」とにっこり。
2年ぶり4度目のコンペ選出となった是枝監督も、「4姉妹をあの舞台に連れて行けて、瀧本さんをはじめスタッフとも一緒に行けたので、幸せな時間でした」を振り返り、当時の広瀬の様子を「楽しんでいましたよ。すずは落ち着いているので、(記者会見等で)受け答えも一番しっかりしているから何の心配もせず見守っていました」と太鼓判を押した。
また、写真集を制作した経緯について瀧本は、「原作にもあるように、日本家屋がすごく素敵で、撮影の待ち時間にも4姉妹が縁側にたたずんでいて。『これを撮りたいな』と写欲が沸いたというか。小さなカメラで撮ったりしていて、集まったものを皆に見せたら『いいですね』と言われ、写真集にしようってなりました」と説明。是枝監督も「何枚か見せていただいた時に、『これは何か形にしないともったいないな』と思いました」と振り返った。
写真集の出来に、是枝監督は「映画もそうなんですが、写真集の中に4姉妹の“このときでしかない瞬間”がうまく撮れていて。やっぱりすずのそういう瞬間がふんだんに切り取られている」と感無量の表情を浮かべた。
広瀬が『いつ撮られてるかわからない』と話すほど、意識せずナチュラルな世界観に仕上がった写真集では、「あそこのご飯屋さんがおいしいよとか、監督とか瀧本さんの話もよくしていました」と4姉妹が仲良く会話しているオフショットもあり、「瀧本さんは現場でクールなんですが、普段どんな方なんだろう、面白い人だよねとか、監督はかわいいよねって(笑)雰囲気も穏やかで、スタッフさん皆が監督のこと大好きなんだろうなって伝わってきて。その中にいる監督がかわいく見えました」と明かすと、是枝監督は「スタッフのおかげだと思います」と照れ隠ししてみせた。

イベントの最後には、会場に集まった200名のファンへ、広瀬すずから写真集が手渡さされた。

映画『海街diary』は6月13日(土)より全国ロードショー

(Report:小宮駿貴)