関根勤が初監督を務めた映画『騒音』の初日舞台挨拶が23日、シネマート新宿にて行われた。この日、握手会&サイン入りパンフレットの手渡し会も同時に開催され、会場には多くのファンが駆けつけた。その人気ぶりに関根勤はじめ、主演の温水洋一、村松利史、酒井敏也、飯尾和樹、岩井ジョニ男ら俳優陣も満点の笑顔をみせた。

♦︎日程:5月23日(土)
♦︎会場:シネマート新宿
♦︎登壇者:関根勤、温水洋一、村松利史、酒井敏也、飯尾和樹、岩井ジョニ男、廣田あいか(私立恵比寿中学)

関根勤生誕60年と芸能生活40年を合わせた『関根100year』の記念企画として作られた本作。初監督を務めた関根は「劇中にも出ておりまして、リチャード三世を演じております」といきなりジョークを飛ばすと「ほんとにこうして初監督作品を観に来てくださって本当に嬉しいです。(同日公開の映画)『イニシエーション・ラブ』の初日もあるのに、こちらに足を運んでいただいて本当にうれしいです」と感謝を述べると、「初日の心境としては、幼稚園の息子の入園式に来た父親みたいな感じです。先生とうまくやってくれるかな、この映画がお客さんとうまくやってくれるかなという気分。非常にくだらない映画です」と笑顔を浮かべた。温水は「おやじ5人で、すごくチームワークもよく、頑張って作った映画です。オファーがあって引き受けてよかったと思えるような作品に出られてよかったです」と暖かいコメントが。一方、村松は「今日は女性もいらっしゃっていて非常に嬉しいです。くだらない映画は僕も大好きなんですが、皆さんの想像以上にくだらないと思います。あきれるかもしれないんですが、それもこの映画の個性というか…」と話すと、関根が「くだらないですよぉっ!」と村松のものまねをし、いじり始めた。それを見た村松は「僕のものまねをやってくれるようなんですけど、あまり似ているとは思えないんですよぉ!」と不満げな様子をみせるも、すかさず関根が「そっくりだよぉっ!」とまさにくだらないやりとりで爆笑をとった。
そんな中、なぜか酒井にだけ「敏也!」とファンから声援が飛ぶと、関根が「すごい酒井さん、集客力がある!助かります」とにやり。その酒井は「ほんとにバカバカしくて、くっだらねえ映画ですけど大好きです。(キャストの)皆さんに仲良くしていただいて楽しかったですし、その楽しさが映画に出てると思っています。すみません…」と細々とした声でコメントした。
クロストークでは司会を、ずん・飯尾がバトンタッチして進行した。飯尾の「(温水、村松、酒井の)3人の性格は監督の分身なの?」という分析に、関根は「温水さんは家庭内で冷たくされている僕、村松さんは悪口ばかり言う“ウラ関根”、酒井さんはすっごいモテなかった中学時代の僕。だから3人を合体させると僕になる」と解説した。また、ユニークな俳優陣に囲まれていた廣田は、完成した作品を観て「一番すごいなと思ったのは、映画を観ていくにつれて、どんどんおやじがかわいく見えてくるところです。一生懸命やっている姿がかわいく見えて、がんばれってなるんです。最初はなんとも思っていなかったけど」と関根らを喜ばせるも、最後にオチをつけ笑いを攫っていった。
本作の出来に、関根は「芸人と、素晴らしいコメディの出来る俳優さんのハーモニーを観ていただきたい。ハンバーグで言うと、牛肉が俳優さん、芸人が豚です。その“合い挽き”のおいしさを感じとってください」と独特なアピールで幕を閉じた。

初日舞台挨拶終了後には、会場を品川プリンスホテルの宴会場に移し、今後のヒット祈願を込めて、映画『騒音』公開記念パーティーが開催された。パーティーには、出演者やスタッフ、関係者が集い、関根と親交の深い小堺一機、キャイ〜ンら豪華著名人も駆けつけ、祝杯をあげた。

映画『騒音』はシネマート新宿ほか全国順次公開中

(Report:小宮駿貴)