5月22日にカンヌ国際映画祭で特別招待作品として公式上映される映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』の日本語吹き替え版キャストの鈴木梨央(女の子役)、瀬戸朝香(お母さん役)、津川雅彦(飛行士役)が、ワールドプレミア出席のため現地入りし、カンヌ恒例の上映前のフォトコールに、アメリカ、フランス、ベルギーから集まった各国のキャストとともに登場。清々しい青空のもとで、世界各国キャスト&スタッフ12人という、今期最多クラスの豪華な顔ぶれに会場のひときわ熱い視線を集めた。

この映画は、フランスを代表する小説家サン=テグジュペリが1943年に出版して以来、全世界270以上もの言語・方言で翻訳され、1億4500万部を売り上げる不朽の名著「星の王子さま」の初めてのアニメーション映画化作品。教育ママのもと勉強に励む9歳の女の子が、年老いた飛行士から、何十年も誰にも打ち明けなかったという“星の王子さま”との出会いの物語を聞いたことをきっかけにかけがえのない絆を深め、やがて飛行士のために星の王子を探す冒険へ向かう感動のファンタジーアドベンチャー。

カンヌ国際映画祭への参加が初めてとなる3名。前日に到着し朝から取材を受けた3名は午後からフォトコールに参加。海外が初体験の鈴木は長時間のフライトの疲れも見せずに、朝から取材に参加。大きな会場、たくさんの人、青い空、すべてに感激し「すごい!初めてのことだらけでした!」と主演女優としては日本史上最年少で参加となる10歳の子供らしく楽しんでいた。映画祭自体の参加が初めてとなる津川雅彦(75歳)は「昨夜遅くに着いたけど、お祭りのように皆が賑わっている様子ですね。日本では見た事のないほどの大きなクルーザーがたくさんあって、リゾート地で人がとても楽しそうで、すばらしい場所だと思いました。」と感激した様子。瀬戸朝香(38歳)は、「女優を20年以上続けてきたけど、いつかカンヌ国際映画祭に参加したいと願っていたので、自分が本当にここにいるんだと思うと夢のような気持ちでいっぱいです。短い滞在ですが、思いっきり楽しみたいです」と話した。
フォトコールにはカンヌの青い空と同じ色の「EMPORIO ARMANI」のワンピースで登場。「夜のレッドカーペットにはドレスを着るので、昼間は元気な雰囲気にしたいと思って短いワンピースにしました」と衣装についてもコメントした。
アメリカ、フランス、ベルギー、日本と世界から吹き替えキャストが集結し、日本勢も各国の俳優陣と初対面。マッケンジー・フォイと監督と記念撮影をした鈴木は、「英語版を見ていたら自分と同い年くらいだと思っていたけど、年齢を聞いたら14歳だというのがわかって驚きました。とても可愛かったです。英語で自己紹介もできました!」とハリウッドの天才子役との初対面に刺激を受けたようだ。ベルギーから参加した「母親役」のシャルロット・ヴァンデルメルシュと対面した瀬戸は「すごく気さくに話かけてくださいました。母親役の役柄や吹き替えをして難しかったシーンについて話ができて、彼女がいてくれたお陰で緊張がほぐれて、フォトコールもすごく楽しめました」と同じ役の俳優とエピソードを語り合うという吹き替えキャストならではの交流を楽しんだ。
夜のレッドカーペットへの意気込みを聞かれ、「人数が多いので安心している」と津川は楽しんでいる様子、鈴木は着物をきる予定で緊張している面持ち。
瀬戸はポーズを求められることの多いレッドカーペットを目前に「モデルさんではないので、色々なポージングをするのはプレッシャーではあるのですが、自分らしく楽しみたいと思います」と意気込みを語った。
世界中から集まったスチールカメラマン約70人から、フラッシュが一斉にたかれ、会場はきらめく星の輝きのような光に包まれると、最高の笑顔を見せていた。映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』は11月公開。