映画を超える予測不可能な脱出ミステリードラマ『ウェイワード・パインズ 出口のない街』が、ついに全世界同時放送を開始し、日本上陸を果たした(5月15日(金)よりFOXチャンネルにて毎週金曜よる10時〜放送中)。本作のプロモーションとして、本作の主演を務めるマット・ディロン(51)、製作総指揮を務める映画『シックス・センス』や『サイン』でお馴染みの映画監督 M・ナイト・シャマラン(44)が緊急来日し、5月21日(木)ユナイテッド・シネマズ豊洲にて来日記者会見が行われた。また、大のシャマラン作品のファンを公言する、豊田エリー(26)も登壇し、本作の魅力を語った。

本作がTVシリーズ初主演となるマットは、オファーが来た時の心情について「1話目の脚本を読んだ時、どんどん物語に夢中になってまるでミステリー小説を読んでいるみたいだった。僕が演じるキャラクターを通してこの世界観を知ってもらおうと思った。」と語り、初のTVシリーズ製作を務めたシャマランは、製作のきっかけを「私は映画監督ではあるが、以前からTV製作の質が上がっている事に興味はあった。映画だと撮影に長期間かかるが、ドラマでは短期間で沢山描きたい事が出来るからね。」と振り返った。お互いの撮影時の印象は「1話目をシャマラン自身が監督することで、今後の展開の土台を作ってくれたから、そのまま10話まで演じることが出来たよ。 」とマットが答えると、シャマランは「役者が演じるキャラを掴むまでのプロセスは人それぞれ。10話全てをかみ砕いて理解したいマットに対して、今後の展開は知らなくてもいいテレンスと、ストーリー上のキャラとは逆の立場になっていた。」と他キャストとの撮影の裏話を交えつつ答え、会場を驚かせた。
 『最高の恋人』以来20年ぶりの来日となるマットは、日本の印象を「⒛年前よりだいぶ変わったね。若かった頃、コッポラ監督と仕事した時に、『三船作品を見なさい』と言われてから、映画や日本の文化、造形に関心を持つようになったよ。」と当時を振り返りつつ答え、日本文化に興味津々のご様子。“大どんでん返し”の作風で知られるシャマランに、今後のストーリーについて聞いてみると「普通はミステリー(裏切り)を最後に持っていくが、本作では10話の真ん中に作っている。後半は、見ている人と一緒になって謎を探しながら見てほしい。」と語り、本作の今後の展開がますます気になる人にとって、ちょっとだけ解説。

イベント終盤には、シャマラン作品の大ファンである豊田エリーが登場、本作のファンを広く招くということで 左手の“特製招き猫”をすると、二人揃って「ワーオ!いいね!」と満面の笑みを浮かべた。そんな中、本作について豊田は「先が気になる!今後の展開を早く見たい!」と感想を語り、「二人に会えて光栄です。マットは色っぽくて存在だけで、物語を醸し出すような方。シャマランさんの作品にはいつも騙されます!ハリウッドデビューが目標なのでデビューに向けアドバイスをお願いします!」と次シーズン出演への意欲も熱く伝えた。するとマットは「俳優は素晴らしい職業だと思うから、あまりシリアスになりすぎないようにリラックスしてね!」、シャマランは「役者は自分の立場を殺すこと。でも自分の感情には素直にね」とハリウッドスターからアドバイスをもらった。

最後に日本のファンに向けて、マットは「来日出来てとても嬉しい。本作を誇りに思う。最初から捻り尽くしで、発見も沢山あるエキサイティングな作品をぜひ見てくれ!」、シャマランは「毎回想像ができないようなストーリーなので、毎回楽しく見てもらえると思う。」とメッセージを送り、来日記者会見は終了した。

来日記者会見後にスカパー!加入者限定200名のために『ウェイワード・パインズ 出口のない街』世界同時放送記念スペシャル・イベントが同会場にて開催され、来日を果たしたマット・ディロン、M・ナイト・シャマラン2人揃ってファン200人を前に舞台挨拶を行った。

一般来場者から事前に聞いた質問に答える形式を取り、1問目はシャマラン監督へ「アイデアが思いついたときどのように“記憶”しますか?」という質問に、「2通りのアイデアの生まれ方があります。まず初めに一般的にミステリーが好きという人が多いから、それを作ればいいという打算的な考えがあります。でもなぜという理屈抜きでこうしたいとい思うことや無意識の中から出てくるアイデアのほうがいいものが生まれます。例えば、お葬式に子供が誰もいない階段で誰かに語りかけているイメージが浮かびました。そこから映画『シックス・センス』が生まれたんです。いつも理屈から考えず、なぜ?というところから考え始めることにしています。思い浮かぶアイデアはどうしても経験を積めばその経験に頼ったものになってしまう。そういった経験や技術を一回捨てて学ぶ姿勢が一番大切なんだと思います。」と創作する上で大切なことを語った。

2問目にはマットへ「今回イーサンを演じる上で役作りをしましたか?」について、マットから「映画だったら時間の制限があるのでここまで語れないということがありますが、テレビシリーズは長い時間をかけて役作りをできる点で自分にとってもとても面白い経験でした。役作りに関して言えば、極秘情報の取り扱いについてのジレンマに悩む姿は、実際の知り合いに本物のシークレット・サービスの友人が以前テロリストを解放してしまったことのジレンマに悩む話を聞いたことが、イーサン自身が葛藤する姿に結びついていると思います。」と役作りの裏話を披露した。

最後の質問に「シャマラン監督が得意とする大どんでん返しは、本作がテレビシリーズなので毎話の最後にあるんでしょうか?もしくはシーズン最後のエピソードになるでしょうか?」と鋭い質問が期待とともに寄せられ、シャマラン監督は「このことが一番心配だったんですが、毎週見てもらうため各エピソードの最後に重大なハプニングを無理やり起こした方がいいのか、迷いました。ただ製作を進めるにあたって、全エピソードを何話に押さえるかという点をはっきりさせることで解決しました。初めは13話のつもりでしたが、それを10話に絞ることで一話一話に重大な出来事を収められると確信したからです。」と今後のストーリー展開がますます気になる答えとなり、会場は騒然。ますます期待が膨らむ舞台挨拶となった。

FOXチャンネルにて毎週金曜よる10時〜放送中!
20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンより
6月26日(金)、デジタル配信開始!DVD今秋リリース予定
TRY!スカパー!オンデマンド(tryspod.skyperfectv.co.jp/drama/wayward_pines)で以下、無料配信
【スカパー!オンデマンド会員登録者無料】『ウェイワード・パインズ 出口のない街』第1話 5/30まで配信中
【誰でも無料】『GONE』第1話 〜『ウェイワード・パインズ 出口のない街』スピンオフエピソード 5/31まで配信中
【誰でも無料】『GONE』第2話 〜『ウェイワード・パインズ 出口のない街』スピンオフエピソード 5/23-31
【誰でも無料】『GONE』第3話 〜『ウェイワード・パインズ 出口のない街』スピンオフエピソード 5/30-31