5月30日(土)より全国公開する 映画『グッド・ストライプス』の公開に先がけて、アラサー女子100人試写会を実施し、上映後にメガホンをとった岨手由貴子監督と作詞家・コラムニストで自称“未婚のプロ”であるジェーン・スーさんによるトークイベントを実施いたしました。アラサー女子が抱える等身大の「結婚観」をお2人が容赦なくぶった切り、参加者から募った「結婚にまつわる悩み」相談では毒舌かつ目からウロコのアドバイスも飛び出しました!!

日程:5月20日(水)  
場所:渋谷・ユーロライブ 登壇ゲスト:ジェーン・スーさん、岨手由貴子監督

大ファンのジェーン・スーさんを前に緊張する岨手監督が「4年前、結婚の予定も彼氏もいない時に、負け犬や婚活などのブームで、メディアが語る結婚のイメージへのアンチな気持ちを込めて脚本を書き始めました」と反骨精神の誕生秘話を披露。「40超えの未婚の女なので、映画は彼岸の話のように感じられましたが…(笑)こんなに大人になりきれていないグラグラしてる2人でも結婚していいのだなと新鮮でした。主役の緑が、子供ができた途端にメンタルが母親に豹変しちゃうタイプの女性とは真逆で、“結婚とはこうあるべき“という説教くさくないのが魅力ですね」と低体温なキャラクターの魅力を語ると監督は歓喜の表情。

また、会場を埋めた悩める女子たちからは様々な恋愛相談が寄せられ、「結婚前に同棲すると、結婚後の楽しみがなくなりそうで不安」という声には2人とも「そんな楽しみはないから大丈夫!」と一刀両断。“同棲したら結婚したくなる”というのはマヤカシなので、「2人ともに結婚願望があるなら、婚前同棲もアリです」と忠告。結婚とお金にまつわる悩みにはジェーンが「成熟社会の日本で、相手のインカムだけを頼りにするのは無理です。好き嫌いとお金は別問題なので、まずは自分で稼げるよう努力を」とスパッと返答。「独り身の自由さを犠牲にしてまで一緒にいたいと思える相手がいない」という悩みには、2人とも「そんなに今が楽しいなら、無理して結婚する必要はない」とし、結婚し、出産を経て子育中の監督は「結婚する前は“あっち側”と“こっち側”という線引きがあったけど、渡ってみると地続きだった」と決して結婚がゴールではないと力説。ジェーンは「誰かが結婚の世話をしてくれたシステムが崩壊した今は、頑張らないといけないのは普通」とし、「親しい女友達にしないことは恋人にもしない」という“至言”に、会場の女性たちが深くうなずく場面も見られました。

最後はジェーンさんが「もう少し早くこの映画を観ていたら、人生変わっていたかも。手遅れじゃないタイミングで観たみなさんは幸せよ」と笑顔でエールを送り会場を去りました。