パックマンに、ドンキーコング、ギャラガに、スペースインベーダーなど、懐かしの80年代ゲームキャラが一斉に地球を侵略しにやってくる!「ハリー・ポッター」や「ナイトミュージアム」シリーズのヒットメーカー、クリス・コロンバス監督が手掛けるSFエンタテインメント大作映画『ピクセル』が9月19日(土)に日本公開されます(全米公開:7月24日)。

『ピクセル』公開前には、日本発のゲームキャラの中で最も高い知名度と長い歴史を誇るパックマンの誕生日5月22日(1980年ロケテスト開始)をスタートに、ファミコンの日の7月15日(1983任天堂がファミコンを販売開始)、パックマンの日8(パッ)月9(ク)日など公開までパックマンや80年代ゲームがらみのイベントが続々行われます! 
この度、『ピクセル』特別連続企画の第1弾と致しまして、全米公開前の『ピクセル』特別フッテージ上映&世界的な大ヒットゲーム、パックマンの生みの親として知られるゲームクリエイターの岩谷徹氏(現東京工芸大学教授)のミニ会見を行いました。

『ピクセル』フッテージ上映&ミニ会見
■日時 /5月18日(月)16:00〜
■場所/ソニー・ピクチャーズ試写室
■登壇者:岩谷徹(東京工芸大学教授)
1977年にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)の開発部に入社。ナムコ初のオリジナルゲームである「ジービー」の他、「ボムビー」「キューティーQ」などの開発に関わりました。当時、大ヒットしていた「スペースインベーダー」が男性を主なターゲットとしていたゲームだったのに対し、「女性にも遊んでもらえるゲームを」との考えからパックマンの開発に乗り出しその狙い通り、パックマンは女性やカップルで一緒に遊べるゲームとして広まった。その後海を渡り爆発的なセールスを記録することとなり「パックマン・フィーバー」というディスコミュージックやテレビアニメが作成されるなど北アメリカを席巻、パックマンは「80年代のミッキーマウス」と称された。

フッテージ上映が終わると、岩谷教授はまず、「パックマンは悪者ではありませんからね笑」と一言。本日、特別に上映された8分23秒の新フッテージの中でパックマンが、街を襲っているのをみた“プロフェッサー イワタニ”が「我が息子よ」と優しく話しかけるも、手を食べられてしまうシーンについてのコメントだ。フッテージは、なぜ、80年代ゲームキャラクターが地球を襲撃してくるのかが予測され、ゲームオタクたちが奮闘する姿も見られる内容となっている。
本作にて、岩谷教授の役“プロフェッサーイワタニ”を演じたのは、デニス・アキヤマ。岩谷教授がハリウッドに写真を送り、オーディションを行ってキャスティングされた。去年、撮影の現場、カナダのトロントに訪れた際、初対面し食事をしたというエピソードを披露。「本当にそっくりでびっくりしました」と笑いを誘いながら答えた。
ちなみに岩谷教授自身も、アーケード・ゲームを修理する役柄で本編に登場している。

現場では、クリス・コロンバス監督や主演を演じているアダム・サンドラーとも対面を果たした。アダム・サンドラーは「非常に豪快な人で、会うたびにイワタニ!と大声で言いながらと肩をバーン!と叩かれていた」と笑い、日本語が堪能なミシェル・モナハンに関しては「綺麗な女優さんな上に、日本語が話せるなんて。赤面しながら会話をしました」という可愛らしいエピソードも。「プロフェッサー イワタニに会えたことが最もうれしかった」という制作スタッフたちのエピソードも紹介された。

パックマンのゲームコンセプトについて聞かれると「当時、まだ家庭用のファミリーコンピューターが1983年に出る前で、
ゲームをするには、ゲームセンターに行かなければならなかったんですね。ゲームセンターはエイリアンをやっつけろ!といった感じの、男の遊び場で汚い・臭い・暗いイメージがありました。そういった状態から明るく綺麗にし、女性やカップルが遊べるゲームを作ろうということで、食べるという比較的明るいテーマを考え出し、また、敵ながらも憎めないキャラクターとしてパックマンが生まれました」とのこと。

キャラクター設定に関しては「オリジナルのパックマンは、目玉のない黄色のシンボリックな感じで、シャイな奴です。悪いものはなんでも食べる。例えば、警察官が持っている拳銃は悪いということで、拳銃も食べちゃう。核弾頭も食べちゃうというようなイメージで当時は設定していました」とコメント。「人に優しいゲームをいかしにてつくるか」を重要視し、人間だけは食べないというコンセプトを持っていると説明。他、本作に登場するドンキーコング、ギャラガ、センチピードなとのキャラクターについても触れて、ゲーム会社は違えども、クリエイター間では常に交流があったという。

パックマンは悪者ではないと岩谷教授は言う。「アメリカでは、パックマンは正義の味方と強く思っていただいている。20年程前にはキャラクターを使ったカジノのマシーンを作るという話がありました。しかし、アメリカの州の方でパックマンは子供たちの味方なんだから、カジノに使ってはだめだと意見が出て、逆に示唆を与えられたことがありました。そして、パックマンは子供たちの仲間として定着しました」と世界中から愛されるパックマンについて語った。

本作にて、パックマンが人類の敵になると聞いたときの心境を尋ねられると「クリエイティブな部分には介入しない、残虐なシーンがなければ良いですよと監督にお任せしました」と答え、映画になるということをパックマン開発当時に想像していたかと聞かれると「1ミリもないですね・笑。当時はゲームの表現が3Dになるということも考えられなかった」とのこと。本作の魅力に関しては「ニューヨークのストリートをドリフトして曲がっていくところなんてすばらしいですよね」と話し、「3Dで見ると凄いと監督から直接聞いています。是非、3Dで見てほしい!」と自身も3D映像のクオリティーの高さに期待をしていることを語った。

岩谷教授がプロデュース! パックマン ギネスに挑戦!!
5月22日はパックマンの誕生日!日本では5月21日に前夜祭となる盛大なイベントを実施予定。
世界各国で誕生日を祝われてきたパックマンだが、今年は岩谷教授が総合プロデュースをし、東京タワーでイベントを行うことが発表された。しかも、ギネスに挑戦するという。豪華声優陣も解禁となる予定!今後も、映画『ピクセル』の新情報は要チェックだ!