マリオン・コティヤールが本年度アカデミー賞®主演女優賞にノミネートされた、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作『サンドラの週末』が、5月23日(土)にBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開となります。
ひとあし先に本作をご覧いただいた各界の著名人、評論家、ライターからも「マリオン・コティヤールの熱演に胸を打たれた!」
「ラスト、主人公が決断する選択に感涙した!」など絶賛の声が続々と届き公開を前にして注目を集める『サンドラの週末』。

公開に先立ち、5月12日(火)に試写会付トークイベントを実施致しました。
上映終了後に行ったイベントゲストとして、日本テレビ「映画天国」内でスライドを用いて独自の視点で新作映画を添削するコーナーから人気に火が付き、「面白すぎる!」とYOUTUBEでの再生数も高く、映画業界内からの注目も急上昇中の赤ペン瀧川さん(なんでも添削家)にご登壇いただきました。

<イベント実施概要>
【日程】2015年5月12日(火) ※上映後トークイベント
【時間】18:15 開場 / 18:45 開映 /
【場所】角川試写室 (東京都千代田区富士見2-13-3 角川第2本社ビル1F)
【上映後イベントゲスト】赤ペン瀧川さん(なんでも添削家)

【イベントレポート】
赤ペン瀧川さんの『サンドラの週末』映画添削 動画(5分)
[Youtube]https://youtu.be/dBPmTjiZZyE

鑑賞を終えたばかりの観客をまえに、トレードマークの大きな“赤ペン”を持って登壇した赤ペン瀧川さん。
早速、スライドを使って『サンドラの週末』の総括をはじめると「私は、ゾンビ、爆発、筋肉!というような映画が大好きなんです。
でも『サンドラの週末』は、CGも使わず物語と俳優だけで音楽も極限まで排しているのに、とんでもなくスリリング!
シンプルだからこそ、胸に迫ってくるものがある。唸るほど感動しました!3回も観てしまったほどです!」と興奮気味にスライドで紹介すると、会場からはドッと笑いが巻き起こりました。

「主人公サンドラは、体調不良で復帰したばかりの会社から、解雇を言い渡される。同僚の過半数以上がボーナスを諦めなければ復職できないという、最悪な状況のなか、夫とともに同僚を説得する地獄のようなツアーに出かけるのです!私も妻と子供がいるのですが、貯金が900円しかなかったことも…
どこか私生活と切り離して考えられずに「がんばれ!」とサンドラのことを応援していました。」と、5分間ノンストップで見どころを紹介してくれました。

また、フリートークでは「正直、ダルデンヌ兄弟の映画を観たのは、この作品が初めてだったのですがハリウッド映画にはない良さが詰まっています。
こういう映画を楽しめると人生が豊かになりますよね。この作品をきっかけに過去作も全部観ました!」と勢いよく語ると「私にも妻がいるので、“自分の妻がこういう状況になったら…”と考えながらみてしまいましたね。夫の視点からみると、また違った風に映画を観られると思うんです。
夫の立場からすると妻を励ます方もなかなか辛い。きっと本心は、サンドラに「もう十分だから、仕事も辞めて休みなさい」と言いたかったと思うんです。
でも、それを言ってしまうと、サンドラは「自分は何もできなかった」と鬱々と生きていくことが想像できたから、夫も励まし続けたのではないかと。
それを考えるだけで私は、サンドラは勿論、夫も応援したくなりました…!」と、自身と重ねて熱を込めて話してくれました。

最後に「観た方は感じてもらえると思いますが、“勝ち”“負け”だけでない第三の選択がこの映画では、描かれていると思います。
本作でアカデミー賞にノミネートされていただけあってマリオン・コティヤールの魅せる演技も素晴らしいんです!本当に多くの方に劇場で本作を観てほしいと思います!」
と、語ってくれました。

以上