このたび、映画・TV・アニメ・漫画・音楽・ゲームなど、ジャンルの垣根を越えて、日本のコンテンツを世界に発信する「ジャパンデイ プロジェクト(英語:Japan Day Project)」が発足されました。本プロジェクトは、世界中で開催されるイベントの中でも、注目度が高く実績のあるコンテンツ・マーケットやイベントにおいて、日本の文化を発信する JapanDay を開催し、世界に向け日本文化を PR いたします。今年は、カンヌ映画祭(5 月)、Japan Expo(7 月)、台湾漫画博覧会(8 月)、MIPCOM(10 月)、そして東京(10 月)でのイベントにて、PR イベントを開催する予定となっております。本事業は経産省の支援を受け、実施いたします。

「ジャパンデイ プロジェクト」事業発表記者会見
■日程:5 月 7 日(木) 14:00〜
■場所:日本外国特派員協会(FCCJ) (千代田区有楽町 1−7−1 有楽町電気ビル北館 20 階)
■登壇者:小山薫堂/ジャパンデイ プロジェクト プロデューサー(放送作家、脚本家、プロデューサー)、
奈良橋陽子/ジャパン・パビリオン セミナーゲスト(プロデューサー、キャスティング・ディレクター、作詞家)
森下美香/ジャパンデイ プロジェクト ブランディングマネージャー、
樹木希林(カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング作品『あん』主演) *敬称略

新事業「ジャパンデイ プロジェクト」で日本コンテンツを世界へPR!!
カンヌ国際映画祭での第一弾プロジェクト始動!!

経済産業省の支援を受け、日本のコンテンツを世界へ発信する新事業・ジャパンデイ プロジェクトが発足されるとだけあって、会場に
は多くの記者が詰めかけた。
ブランディング・マネージャーより下記本プロジェクトの概要が説明され、プロデュースを担当している小山と、今年のカンヌ国際映画祭でのセミナーに登壇する奈良橋が登壇。これまで斬新な TV 番組を数多く企画し、初脚本となる映画『おくりびと』では第 81 回米アカデミー賞外国語映画賞獲得をはじめ、国内外で高い評価を受けてきた小山は、「今回こういった形でカンヌにかかわれるのを嬉しく思う。

2020 年の東京オリンピックに向け、オールジャパンが盛り上がっている。映画の世界でも日本のコンテンツを世界へ発信できる試みだと思っている。日本には素晴らしいコンテンツがある。人と人を繋ぎ、エンターテイメントの種をまいていきたい。」と本プロジェクトの第一弾であるカンヌ国際映画祭での抱負を語った。数々の日本人俳優をハリウッド作品に起用してきた奈良橋は今回、カンヌ国際映画祭期間中に設置されるジャパン・パビリオンでのセミナーゲストとして登壇が予定されている。セミナーに出ることを光栄に思っているとの挨拶の後に自身の経験を踏まえ、「日本にはまだまだ知られていない部分がある。もっと世界に知ってもらいたい。」と英語で意気込みを語った。プロジェクトの第 1 弾企画であるカンヌ国際映画祭では、主に次の 3 つが実施される。「①日本から世界に売り込む、合計25 社、新作 47 作品の映像を集めたプロモリールの上映とそのプロモーションを実施。この規模での日本企業共同の取り組みとしては初の試みを行う。②ジャパン・パビリオンを展開、その中でビジネス・セミナーや邦画の記者会見などを行い、日本コンテンツの共同発信基地とする。③KANPAI NIGHT と題して、業界関係者が集まって情報共有&ビジネスが生まれるような空間を演出。」今まで以上に積極的に日本企業へビジネス・チャンスを提供していくべく、今回のセミナーテーマを“New Gateways to the Japanese Industry”とし、厳選したビジネス・セミナーが企画されている。奈良橋は「文化面での違いを説明できるか、そこが弱い。また、(日本とアメリカの仕事の違いなど)目に見えない障壁がある。日本にはまだまだ開けていない部分がある。もっと世界にオープンする必要がある。」と日本の問題点について言及した。現地時間の 5 月 18 日の夜から行われる KANPAI NIGHT について森下は「カンヌ映画祭は映画業界の中でも最も大きい BtoB のビジネス・イベント。そこでのネットワーキングの機会は非常に重要。カンヌでは連日パーティが開催され、重要なビジネスの場として機能している。」と前置きを述べ、KANPAI NIGHT を通して、ビジネスを広げていきたい考えを力強く語った。このパーティーは約 1000 人規模で行われ、小山は自身の得意分野である食に関しての演出を担当。和食で来場者を和ませ、さらにはサプライズを企画していることを明かした。

会見終盤には今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品である、河?直美監督作品『あん』から主演の樹木希林が登壇。「こんにちは。高齢女優の樹木希林です。」と挨拶をし、会場を沸かせた。小山は自身が脚本を手がけた『おくりびと』で主演を務めた本木の義理の母である希林の登場について MC に尋ねられると、苦笑いを交え「世界の監督に樹木さんを使いたいなと思うようになるといい。」と答えた。樹木の実孫である内田伽羅は英語が堪能であることから、奈良橋へ日本人が国際的なスターにために、英語以外に必要な要素を問われると、「やはり演技が重要。あとはどうゆう役と出会うかも大事。」と回答した。すると樹木は是枝監督が『海街 diary』で広瀬すずに台本を渡さなかったことを明かし、「結局、演技は監督の腕だなと思った。」と希林節を披露。その後の記者からの質問で、カンヌで何を一番に発信したいかの問いに、奈良橋:「日本にようこそを発信したい。」小山「日本はコンテンツの宝の山ですよと発信したい。」森下:「日本と組めばお金になる。」樹木:「日本国内でも意志が通じない、他の国でも共通でしょ?と伝えたい」とそれぞれ答えた。最後に小山は「売り込まなきゃいけないのはコンテンツを持っている一人一人。なんか国がやってくれるだろうという生ぬるいものではなく、完璧な場を用意し、そこで一生懸命やってもらう。土壌を作るのが僕の仕事。」と日本を PR するにはあくまでもコンテンツをもっている企業の頑張りも必要であると力強く語り、会見は終了した。

・名称:ジャパンデイ プロジェクト(Japan Day Project)
・主催:ジャパンデイ プロジェクト コンソーシアム
・公式サイト:http://JAPANDAY.jp