映画『新宿スワン』完成披露舞台挨拶が、7日TOHOシネマズ新宿にて行われた。主演の綾野剛をはじめ、山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介、金子ノブアキ、山田優、豊原功補、深水元基、園子温監督、脚本を手掛けた鈴木おさむ、山本又一朗プロデューサーら豪華な顔ぶれが登壇。

♦︎日程:5月7日(木)
♦︎会場:TOHOシネマズ新宿
♦︎登壇者:綾野剛、山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介、金子ノブアキ、山田優、豊原功補、深水元基、園子温監督、鈴木おさむ(脚本)、山本又一朗プロデューサー

連載直後から熱狂的な人気を誇る、和久井健の同名漫画を鬼才・園子温監督が実写化した本作。新宿歌舞伎町に彷徨いついた一文無しの白鳥龍彦が、女性たちに水商売の仕事を斡旋するスカウトマンとして働きながら、様々な人に出会い成長していく物語である。
最新作をいよいよお披露目する園は「この『新宿スワン』はベストセラーの漫画原作であり、これだけのゲストが集結し、300館以上で公開されるメジャー映画であります。私にとって初めての大いなる挑戦でした。山本又一朗プロデューサーの下、最高のキャストとスタッフのおかげで、今日『新宿スワン』にとって最もふさわしい新宿歌舞伎町で完成披露を迎えることができ、最高の気分です!」と手元のカンペを読みながら、丁寧に挨拶するおちゃめさに、会場が笑いに包まれた。
主人公・白鳥を演じた綾野は「出し惜しみをしないことを心掛けました。いくら過大な表現方法になろうとも、それを怖がらず、諦めずに表現し続けることに徹しました。原作の漫画を丁寧に読みながら、表情や髪型などを汲み取りながらやらせていただきました」と語り、「始まりましたねえ」と感無量の表情。また、龍彦をライバル視する野心家で卑劣なスカウトマン・南を演じる山田孝之は「(撮影に)入る前にスカウトマンについての資料をいただいて、今回僕がやった南秀吉で使えるところをピックアップしたりとかはしましたけど。大したことはやってないです」とさらっと語った。
一方、スカウト稼業に命を懸ける熱い男たちを演じた男性陣のなかで、誰が一番スカウトマンに向いているか、という質問に山田優は「役だとしたら龍彦(綾野)ですよね。一番気持ちが伝わってきそう。素だと伊勢谷さんかな。サービス精神旺盛で無邪気なところに女の人はグッとくるんじゃないかな」とのコメントに、伊勢谷は「僕は得意ではないですね。綾野くんの方が上手いと思いますよ」とパス。綾野は「どう考えても苦手ですけどね(笑)」と返しつつ、「孝之はこう見えてもスッと(心の)中に入っていける能力を持っていますよ」と山田孝之をベタ褒め。「俺の何を知っているんだ」と照れくさそうな山田孝之に、綾野は「お前のこといろいろ知っているよ」と返し、「約2年後くらいに孝之と入籍できたらと思っています」と衝撃発言で会場を沸かせた。また、同じ質問に沢尻は「現場で思ったんですが、監督(現場で)普通の女の子スカウトしてましたよね!?さっきそこにいた女の子が『なんか出てる!』なんてことがちょこちょこあって、リアルにスカウトしてたんですよ(笑)」と驚きの表情。ニヤリと笑顔を浮かべた園は「やっぱりこの映画に馴染むために、自分もスカウトしないと思って。仕事ですよもちろん!心から(スカウトマンの)気持ちになろうと思ってやりました。ストリート感を出したかったのもありますし、(地元の)女の子だけじゃなく男たちもナンパして…」と言い訳がましく語り、笑いを誘った。
また、プライベートでも交流のある綾野との久々の共演に山田孝之は「いま初めて聞いて動揺してるんですけど、2年後結婚するらしくて(照)それくらいの間柄なのでアクションとかもほんとやりやすかったですね」と話すと、「ドキドキしてんなよ」と綾野から突っ込まれる一幕もみられた。

映画『新宿スワン』は5月30日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開

(Report:小宮駿貴)