映画を超えた史上空前のエンターテイメント『スター・ウォーズ』。その新たなる3部作の第一作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、12月18日(金)ついに公開される。その全容は未だ厚いベールに包まれているにも関わらず、噂がさらなる噂を呼び、熱狂の渦は無限に広がっていく。さまざまな憶測が飛び交い、興奮が世界中を駆け巡る。その熱狂と興奮に巻き込まれることなく2015年を過ごすのは、もはや不可能なのである。

そして4月30日、全世界に先駆けて『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の来日キャンペーンが実施された。全世界注目の新ヒロイン、デイジー・リドリーと、ルーカス・フィルムの共同会長にして本作のプロデューサーを務める キャスリーン・ケネディが待望の来日。特にデイジー・リドリーはほぼ無名ながらも、新ヒロインに大抜擢され世界中にセンセーションを巻き起こした存在。彼女自身のこと、そして演じる“レイ”というキャラクターのどちらも謎に包まれていたが、ついにそのベールを脱ぐ瞬間を一目見ようと大勢のマスコミが集結。デイジーの貴重な発言を聞き逃すまいと全世界が注目する中KICK OFF MEETINGがTOHOシネマズ六本木スクリーン7にて開始された。

先日アナハイムで実施された「スター・ウォーズ・セレブレーション」で解禁された特別映像が大スクリーンで上映され、改ためてその迫力を満員のマスコミに知らしめた。また最初に本作のプロデューサーでもあるキャスリーン・ケネディが登壇し、「コンニチハ。日本に戻れて来られて良かったです。今日はギリギリのところまで話そうと思います。」と挨拶。また直々に映像の見どころについて解説し、今回の作品の見どころなどを語った。

続いて登場したデイジー・リドリーが黒色のサロペットといった服装でキュートな笑顔を振りまきながら登場。待望の新ヒロインのお披露目ということで、盛大な拍手と途切れることのないフラッシュに迎えられた。彼女自身は初来日の上に、マスコミと相対しての会見も初めてにも関わらず堂々とした様子。「ニホンニコラレテウレシイデス」と、たどたどしくもしっかりとした口調で挨拶した。その後マスコミからの質問に次々に答え、オーディションの経緯や、この役を射止めた心境などをデイジーは初々しく、また時に大笑いしながら語った。一方キャスリーンはデイジーの起用理由等を語り、次々と質問に答えQ&Aが終了した。

最後にR2-D2が壇上に登場し、デイジーとキャスリーンに加わってのフォトセッションを行った。お馴染みのキャラクターであるR2-D2と、新しいヒロインであるデイジーが揃い、ここでもフラッシュが途切れることはなかった。大盛況の中、KICK OFF MEETINGは終了した。

キャスリーン・ケネディさん
今回の来日は短いですがとても久しぶりなので、たくさん歩いて日本の街の変化を感じたいなと思います。
「スター・ウォーズ」は継承していくものが基本的にあり、ドラマに加えてアクションもたくさん詰まっています。ディズニーはこの作品の価値を継承してくれる素晴らしい会社だと感じています。
 また「スター・ウォーズ」は長いサーガある中で、女性はあまり出てきていません。その方針を「フォースの覚醒」で変えていこうと私達は考えました。レイというヒロインは強く、身体能力があり、自信に満ちて、その上美人というとても考えられて作られたキャラクターです。デイジー・リドリーをそのレイ役に選んだのは、部屋に入った瞬間に確信したからです。キャラクターを選ぶ事はとても大変でしたが、デイジーはその中でもすべてを兼ね揃えているなと感じました。特に家族と強い絆で結ばれていると話していて感じる点があり、それが「スター・ウォーズ」に結びついたのです。「スター・ウォーズ」は家族のサーガであり、そこが1番の基本だと思います。善と悪の深い戦いがあり、とても複雑な世界を描いているのです。
 ジョージ・ルーカスもそうですが黒澤明氏も尊敬しており、特に「隠し砦の三悪人」が大好きです。いろんなジャンルの影響を受けて「スター・ウォーズ」も作られています。
 「フォースの覚醒」の進行状況は、ファーストカットが出来た段階でちょうどCGを入れるところです。あと1、2ヶ月でジョン・ウィリアムズも入ってくるのですよ。懐かしいキャラクターから新しいキャラクターも出てくるところが本作の素晴らしいところ。元々私自身チャレンジが大好きで、困難にぶつかることで興奮する、そんな楽しい思いで仕事に臨んでおり、そんな仕事は久しぶりです。1973年頃から私もキャリアがスタートしましたが、ジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグと繋がれた私は映画界で1番ラッキーなキャリアを積んでいるのではないかと思います(笑)。

デイジー・リドリーさん
 日本は初めて来ましたが、以前からとても大好きでした。来て早々京都やロボットレストラン、原宿へショッピングにも行きました。素晴らしい文化があり、テクノロジーが進んでいて、女の子はクールだし、食べ物はとても美味しいです。
 以前の私と今の私では、この「スター・ウォーズ」との関係性が全く違うものになりました。元々ファンで知識も豊富と思っていましたが、新しいキャラクターとの関係や居場所を見つけていくのは想像以上に違ったものでした。ヒロイン決定の知らせを受けたのは、ちょうど長い舞台の幕間でした。その後第二幕があって、その間誰にも知らすことが出来ないのでもどかしい状況でした。決まった後数日間は寝られないし、驚きばかりでした。トレーニングが始まって、温かく迎え入れてもらえてとても幸せでした。
 私が演じたレイというキャラクターは自立した一人の女性です。自分をきちんと持っていて、砂漠の惑星に住んで廃品回収の仕事をしています。孤独な役ですが、誰かと出会うことでストーリーが進んでいくのです。
 撮影中はジョン・ボイエガと気が合い、私達はいたずらっ子のようでした。毎日ふざけあって、ライオンキングのシンバを何度も真似て大笑いしていました。とても楽しかったです。
 映像は私も(今公開されている)2つしか観られていないので、皆さんと同じくらい早く新しい映像が観たいです。