長い沈黙を破り、5 月2 日(土)よりいよいよ第3 章「輝くもの天より堕つ」が劇場上映となるシリーズ最新作『コードギアス亡国のアキト』。そんな劇場上映に先駆け、4 月26 日(日)、東京・大阪・名古屋にてプレミア先行上映イベントが開催された。今回は、東京・新宿バルト9 で行われたイベントの模様をレポートする。

イベントには日向アキト役の入野自由さん、シン・ヒュウガ・シャイング役の松風雅也さんのキャスト陣を始め、サンライズの河口佳高プロデューサー、そして赤根和樹監督がスペシャルゲストとして登場し、観客から大きな拍手で迎えられた。注目のトークショーでは、いきなり松風さんが「レイラ・マルカル役の坂本真綾です」とボケの挨拶をかまし、入野さんが「おいおい」とツッコミを入れる一幕も。会場が大いに盛り上がる中、ここで河口プロデューサーから「第2 章上映後、第3 章すぐにやりますと言っておきながら、凄く長い間お待たせしてしまって申し訳ございません。クライマックスに向けての盛り上がりを最高の形でお届けするために、お時間を頂くことになってしまいました」と、制作が遅れてしまったことへのお詫びとその経緯が説明された。

第3 章について聞かれた入野さんは「第3 章は今までに比べると戦闘シーンも少なめで地味に見えるかもしれないですけど、キャラクターたちの人間関係だったり、アキトやシンの心情や内面が丁寧に描かれています。そういう意味ではクライマックスに向けて、とても重要な話だと思います」と語った。松風さんは「ジュリアスやスザクと絡むシーンでは、演じていて、とてもやりがいがありました」と手応えを感じていたことを明かした。一方、赤根監督は「第1 章と第2 章が世界観の説明から入っているので、今回はキャラクターを掘り下げたいと思っていました。でも、アキトは自分の本心を語らないキャラクターなので、周りのキャラクターでそれを表現できればと。なので、アキトの周りにいるリョウ、ユキヤ、アヤノ、そしてレイラたちの表情の変化を見て、アキトの心情を想像して頂ければと思います」とコメント。また、注目シーンとして「アキトたちがお婆さんたちと別れて輸送機で帰る時に、アキトが『いつかみんなで日本に行ってみたいですね』とレイラに言って、ニコッと笑うんです。それがとても良い表情になっていると思います」と、今まで笑顔になることのなかったアキトが初めて笑みを見せるシーンをポイントにあげていた。

第3 章のパッケージに収録される音声特典オーディオコメンタリーの話になると、松風さんが「やっぱり鬱陶しかったのか、第1 章と第2 章の時は呼んでもらえず、第3 章で初めて呼んでもらえました」と告白。すると、すかさず入野さんが「真綾さんが少し嫌がっていた(笑)」と乗っかり、息の合ったトークを展開。さらに、「コメンタリーの時も、真綾さんと二人で『松風さんってあの役にピッタリだよね』って話していて、何が合ってるんだろうとなった時に、真綾さんが『松風さんの声って、何かニヤついているのよね』と言っていたのが印象的でした」と冗談めかしく話した。それに対し、松風さんは「褒める際には使わないワードですよね、ニヤついているというのは(笑)」と返し、会場は大爆笑に包まれた。
イベントの最後には登壇者が一人ずつコメント。河口さんは「これだけお待たせしてしまったにも関わらず、これだけ多くのファンの方から応援して頂けるのはスタッフにとっても励みになりますので、今後とも宜しくお願いします。
本日はありがとうございました」。赤根監督は「第3 章に続いて第4 章でも色々とアイディアを練って、面白い映像とストーリーを組み込んでいますので、楽しみにしていてください」。松風さんは「ここにいるファンの方の期待を裏切らないような作品になっていると思います。ぜひ第3 章を楽しんで頂いて、第4 章までお付き合い頂ければと思います」。入野さんは「劇場に足を何度も運んで頂きたいですし、ファンの方と一緒に『亡国のアキト』を盛り上げていけたらなと思いますので、今後とも宜しくお願いします」。それぞれがファンへ感謝の言葉を述べ、プレミア先行上映イベントは幕を下ろした。