いよいよ5月16日(土)と公開が迫って参りました映画『駆込み女と駆出し男』を更に盛り上げるべく、4月27日にプレミア試写会を開催いたしました。

本イベントでは、主演の大泉洋始め、戸田恵梨香、内山理名、陽月華、神野三鈴、武田真治、橋本じゅん、そして原田眞人監督と、豪華キャスト・スタッフが集い、艶やかな着物姿で登場!会場を江戸色に染め上げました!

映画『駆込み女と駆出し男』プレミア試写会
日程:4月27日(月)
場所:東京国際フォーラム ホールC (東京都千代田区丸の内3丁目5-1)
登壇者:大泉洋、戸田恵梨香、内山理名、陽月華、神野三鈴、武田真治、橋本じゅん、原田眞人監督(予定)
MC:コトブキツカサ

戯作者に憧れる見習い医者であり駆出しの離縁調停人:中村信次郎を演じた大泉洋さん、東慶寺に駆込む働き者の鉄練りの女:じょごを演じた戸田恵梨香さん、ゴロツキ剣豪に略奪婚された女サムライ駆込み女の戸賀崎ゆうを演じた内山理名さん、東慶寺の院代:法秀尼を演じた陽月華さん、男子禁制の東慶寺で事件を引き起こすおゆきを演じた神野三鈴さん、じょごの夫:重蔵を演じた武田真治さん、駆込み女を取り戻しに来るヤクザの親分:近江屋三八を演じた橋本じゅんさん、そして原田眞人監督の豪華ゲスト8人を迎え、プレミア試写会を開催しました。

上映前の挨拶に、大泉さんと戸田さんを除く6人が舞台上に登場し、「あれ、誰か足りないような…」とつぶやくMC。そこに「ちょっと待った〜!」と良く通る美声が聞こえ、人力車で大泉さんと戸田さんが現ると、会場からは大歓声が沸き起こりました。

艶やかな着物姿で全員揃い圧巻の江戸色に染まった会場はボルテージMAXで登壇ゲストもみな終始ハイテンション。
ラストには客席と一体となり、大泉さんの「駆込み」の掛け声で「成就!」 とお客さんが叫ぶと会場全体に赤青テープが発射され、大盛り上がりのうちに締めくくられました。

<舞台挨拶>

MC:一言ずつご挨拶をお願いいたします。

大泉さん:ありがとうございます!このような格好を好き好んでしているわけではありません(笑)
松竹がやれっていうものだから(笑)映画とは一切関係ありません。映画の中では地味な格好しています。
この格好どうですか、自分で鏡を見たら馬鹿な殿様に見えるんですけれども(笑)。
そういう映画ではないってことだけはお見知りおきを。

戸田さん:大泉様が薄紫を着るということで、私は濃い紫にしてみました!(笑)
多くの女性に共感してもらえる映画になったと思います。

内山さん:時代劇ですが、ポップで現代の女性に共感してもらえる映画です。
今日は派手な格好ですけど、映画の中では地味なサムライの格好でした(笑)。

陽月さん:素敵なロケーションで皆さまといっしょに過ごせて、充実した時間でした。
映画では頭巾をかぶっているので、この人誰?って思われないよう、今日は印象を残したいです。

神野さん:戸田恵梨香の母です(笑)(大泉さん大爆笑して「なんでそんなウソつくの?」とツッコミ)
純粋な日本人の姿を描いた素敵な映画です。

武田さん:『突入せよ あさま山荘事件』以来の二度目の原田組です。そのときは真犯人役、そして今回は戸田恵梨香さん演じる妻じょごにDVを働く暴力夫。原田組の名悪役と言われるよう、
頑張りたいと思います(笑)

橋本さん:『わが母の記』に続き、原田監督とご一緒させていただけて光栄です。
私がどこに登場しているか、ぜひ探してみてください!

原田監督:今日は外国の方もいらっしゃるので、注釈を。
(ここから英語で)こんな派手な格好でこの場に立っておりますが、彼らは俳優で私は監督です(笑)。
よろしくお願いいたします。

MC:原田監督にお聞きします。監督はずっと時代劇を撮ってみたいと思われていらしたそうですが、実際に撮影をされた感想と、完成を迎えられた今のお気持ちを教えてください。

原田監督:時代劇といえばテンポのよい会話。江戸っ子の真骨頂ですからね。
プレミアでこういう格好をするのはツライ(笑)袴がずり落ちそう。次の時代劇では絶対着ないです(笑)
(大泉さんや他キャストから「いちばん似合ってますよ!」)
みんな、ありがとう。次の時代劇にも出てねー!

MC:そんな監督の熱い思いを座長として受け止めた大泉さんですが、監督からは厳しい要求などありましたか?
またここにいらっしゃる共演者の皆さんとは現場でどんなお話をされていたのでしょうか?

大泉さん:僕は比較的に自由にさせていただいて、楽しくできました。
厳しかったのは首をつられるシーンで監督に止めてもらえなかったことくらいですかね(笑)
ま、そういうことで吹き替えなしですから。

MC:現場ではムードメーカー的な存在だったのでは?

大泉さん:現場には樹木希林という凄い人がいたんですよ(笑)
だいたい皆で樹木さんの話を聞いていました。でもブラックな話ばかりで
ここでは内容は言えません!(笑)

MC:では続いて戸田さんにお聞きします。戸田さんは、映画では時代劇は初めてですね。
現代劇とは違うな〜、と思ったところはありましたか?

戸田さん:所作の先生がいると思っていたのにいなくて、自分でやらないといけないんだと思っていたんです。
そしたら満島さんといっしょのシーンで、満島さんに丁寧に教えている方がいらして…あれって思って。
その方に「わたしはどうしたらいいですか?」って聞いたら、じょごは好きにやっていいと言われました。

MC:内山さんは、時代劇はよく出演されてますが、この映画を出演されるにあたって特に準備されたことなどはありますか?

内山さん:殺陣や薙刀の稽古を戸田さんや陽月さんといっしょにやりました。
でも今回、姫とかではなく日常を描いている作品なので、できるだけナチュラルに演じることを心掛けました。

MC:神野さんは映画出演が初めてでしたね。初出演はいかがでしたか?

神野さん:幸せでした〜。『わが母の記』を拝見して、この監督の映画に出たいと思ったので。
恵梨香ちゃんといっしょのシーンが多くて、いろいろ教えてくれて、ありがとうございました〜。

MC:陽月さん、武田さん、橋本さんは、大泉さんとの撮影で印象に残っていることなど教えてくださいますか?
まず、陽月さんからお願いします。

陽月さん:私は薙刀を教える立場の役なので、薙刀を持っている体で掛け声と型の練習をしていたんです。
そしたら、大泉さんが「僕の腕を掴むかい?」と言ってくださって、自らの手を薙刀に・・・(笑)

大泉さん:(周りから「それ、セクハラじゃない?」とのツッコミに対して)リラックスさせてあげようと思ったんですよ!

MC:武田さんはいかがですか?

武田さん:今まで時代劇と違うのは、言い回しですね。劇中、大泉さんと私は対立する立場なんですが、粗暴になぐり合ってお互いの主張をするわけではなく、今風に言えば、ラップ対決と言いますか、川柳を読み合うシーンがあるんですよね。粋な江戸っ子の頭の回転の速さ、新しい喧嘩をやれました。

MC:橋本さんはいかがでしょうか?実は大泉さん演じる信次郎とバトルが繰り広げられるとか?

橋本さん:あっという間の楽しい時間でした。逆に大泉さんはどうだったのかしら?

大泉さん:丁々発止の緊張したシーンで舞台のようでした。いや〜大学時代から劇団☆新感線にあこがれていたので、お会いできただけでうれしくて、撮影の合間にはインタビュアーのようにいろんな質問してしまいました。

MC:最後に、これから映画をご覧になる皆様に向けて監督から一言、お願いいたします。

原田監督:真面目な映画です。樹木さんが子どもには見せられないシーンもあるけれど、教科書に載せたいとおっしゃってくれて、時代劇ルネッサンスと言われるものができました。これを名作に育ててくださるのはお客様です。ぜひこの作品とのお付き合いをよろしくお願いいたします。