この度、第33回ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭にて特別招待され、クロージングを除いた招待作品のトリとして、本作『Zアイランド』が上映されました。
現地には品川監督が登壇!映画祭恒例の監督による歌唱披露や上映後のティーチ・インなど辛口で知られる映画祭ファンたちは大盛り上がり!
世界三大ファンタスティック映画祭と言われるブリュッセルのみならずヨーロッパにおいて大きな爪跡を残しました。

★ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭
シッチェス映画祭、ポルト国際映画祭と並んで世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられる、ヨーロッパを代表するジャンル系映画祭。
本作以外の邦画では、『ルパン三世』『MONSTERZ モンスターズ』『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』の招待もされています。

『Zアイランド』ブリュッセル映画祭 特別上映

日時:4月18日(土) 24:30(現地時間)
場所:ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭
登壇者:品川ヒロシ監督

深夜帯にも関わらず、辛口で知られる映画祭ファンたち200人以上が来場!
本作への関心度の高さが伺えました。

上映前に舞台挨拶があり、品川ヒロシ監督が登壇。
監督に歌を歌わせるという映画祭恒例行事で、品川監督はベルギーの方々が日本のコミック・マンガが好きという事と、
タイトルの『Z』繋がりから「ドラゴンボールZ」のオープニング曲を披露!劇場は一つに!

観客は大興奮の中映画は始まり、特に宮川大輔さん演じる、絶対死なないスーパー人間=Zゼーット!の
最初のダッシュのシーンでは拍手喝采!その後は作品の持つ笑い、アクション、感動のシーンそれぞれに大きな声をあげて
映画と共鳴しあっていき、ライブハウスのような空間で作品は上映されました。

ヨーロッパの映画祭に初めて参加した品川監督。
辛口で知られるブリュッセルの映画ファンは内容によっては、
途中退場が多く見受けられますが、本作においてはそういった事は見受けられず、
エンディングには作品を賞賛する拍手が大きく湧き起こりました。

<上映前挨拶>

品川監督:子供の頃からホラー映画もヤクザ映画も好きだったけど、なかなか企画が通りにくかった。
今回たまたま主役の方(哀川翔)が芸能生活30周年ということで、それにのっちゃえ!みたいな。
そしたら上手く通ったので、今回この映画をつくることができました。

<Q&A>

Q:ゾンビとヤクザを戦わせようと思った理由は?
A:ゾンビと戦えるのって、警察とマフィアとヤクザしかいないと思って。

Q:日本と海外とでは、コメディの部分において反応の違いはありましたか?
A:笑わせるつもりじゃないところを笑っていた部分もあるし、日本でウケるところがウケなかったりしたけど、
思っていた以上に笑ってくれているなと思いました。

Q:どのようにキャラクターをつくられたのでしょうか?
A:書いている内にキャラクター一人一人が好きになっちゃって、
一人一人のかっこいい部分をつくろうと思ったらうまくいったって感じかな。

Q:ゾンビの描写について。
A:ゾンビ映画を見終わった後に早い方だったねとか、遅い方だったねみたいな話をするから
そのまま映画に登場させちゃえみたいな感じです。

Q:難しかったところはどこですか?
A:時間がなかったので、カーアクションは難しかったかな。特にトラックは壊したり、傷をつけたりしちゃダメだったので、
車も一台しかなかったし、予算に限りもあったから、いかに派手にみせるかは苦労しました。

Q:アクションシーンの時のスローモーションは、『マトリックス』を意識したのですか?
A:『マトリックス』というか、もちろんガイ・リッチーやジョン・ウーとかのスローモーションは好きなんですけど、
特に僕が格闘技をやっているから、その技や、ちゃんと正しい型だったりをスローモーションでちゃんとみせたかったですね。

Q:品川監督はコメディアンとしても活躍されているとのことですが、今後自分の作品に自分が出演する予定はあるのですか?
A:自分がコメディアンとして舞台に出演するときは、お客さんが目の前にいるから反応をみて喋り方を変えたりとか
空気を呼んで、引いたり押したりできるけど、映画はつくっちゃうから、あとはもうドキドキしながら後ろで見ているだけじゃないですか。
それはすごい別の緊張感がありますよね。
自分が出演することになると、現場でも時間が裂かれちゃうというのもあるし、しばらくは出ないかなと思いますね。
ゆくゆくはシリアスな映画も撮りたいですね。

以上。