ビルボードライブ東京で開催され、今回で15回目となる「三池崇史監督presents 大人だけの空間」にて、6 月 20 日より全国公開の映画『極道大戦争』のトークショー付きプレミア試写会が実施された。
三池監督がプレゼンターを務める「三池崇史監督 presents 大人だけの空間」は、豪華ゲストと三池監督による台本のないトークショーが名物の試写会。ビルボードライブ東京の会場で客席一体となって飲み会の様な雰囲気で進行するのが醍醐味で、映画の見所やゲストの素顔に迫るうちに脱線していくトークと爆弾発言が恒例となっているイベント。今回は、三池監督がメガホンをとった最新作『極道大戦争』の主演・市原隼人をゲストに迎え、熱いトークイベントが行われた。

♦︎日程:4月20日(月)
♦︎会場:ビルボードライブ東京
♦︎登壇者:三池崇史、市原隼人

 三池崇史監督最新作は、噛まれたらヤクザになる“ヤクザヴァンパイア”たちの抗争を描いた異色作。影山役に市原隼人、組長・神浦役にリリー・フランキー。インドネシアのバイオレンスアクション「ザ・レイド」「ザ・レイド GOKUDO」のヤヤン・ルヒアンも参戦。
本作に対して市原は「ぶっ飛んだクレイジーな作品。こんな作品初めてでした」と笑みを浮かべた。
 敵役の殺し屋集団にカッパやカエルがいるなど独自の世界観で物語が展開するだけに、三池監督はポスターの異色キャラを指して「(作品を)観て、“これはどうよ〜”と思っても、全部の責任は市原隼人のせいですからね。街でこいつ(KAERUくん)に出会ったら気をつけてくださいね!人生ボロボロにされます」とブラックジョークで笑いを誘った。
 また、演技について真剣に語る市原を見て、三池監督は「子どものときからそんな感じ?周りは大変だったと思うよ」と興味を持ち、両親について質問。これに市原は、「父も母も厳しい人です。ご飯食べるのが遅かったら怒られますし、小さい字書いても怒られる。仕事に対しても『眉毛が細いとなんか変だよ。太くしなさい!』とか、『腰パンなんかして…。しっかり上げて』と叱られました」と振り返り、三池監督は市原との出会いを「『自分(市原)役作りしないんで』って。こいつすげーな、面白いなと思いましたよ。」と懐かしんだ。
その役作りに対して市原は「するときはしますよ。役者って何やっていいかわかんない。結局自己満足で終わると思うので、それが映っても映らなくても一人遊びの延長線上のような気がして。現場に持ち込んだモノ(リアクション)を皆さんと共有するのが一番だと思ってます」と熱い役者魂を語った。

映画「極道大戦争」は6月20日よりTOHOシネマズ新宿ほかで全国ロードショー

(Report:小宮駿貴)