4月10日(金)、ビジュアル・アートや現代音楽、デジタル・アート、文学などの最先端のフランス文化に触れられる
フランス政府公式の文化センター「アンスティチュ・フランセ東京」にて、グザヴィエ・ドラン監督最新作『Mommy/マミー』の特別試写会が開催されました。

昨年カンヌ国際映画祭において審査員特別賞を受賞し、審査員長のジェーン・カンピオン監督からも絶賛された“エキサイティングな新世代”、グザヴィエ・ドラン監督最新作『Mommy/マミー』。
「母と子」の深い愛情と葛藤をエモーショナルに描くこの作品は、公開を直前に控える今、数々のメディアで紹介されると共に、各界の著名人の中でも非常に高い注目を集める話題作となっています。

公開に先駆けて実施された今回の試写会では映画のテーマに沿い、30組60名の親子が来場しました。
参加のきっかけは親子それぞれ異なるようで、参加者からは「ドラン監督の作品が大好きで、娘の意向を聞かずに申し込んだ。絶対娘も好きになると思ったので誘った。」
「連れて行ってくれた息子に感謝。」という声があり、参加した親子には貴重な時間となったようでした。
「家族や自分のことを考えさせられました。どんな境遇でも親子って、とても難しいけど、愛情で溢れている!と感じされてくれる作品。」
「素敵な画だった。ぜひ親子で観てほしい作品。」など、親と子、それぞれに深く刺さる上映会となりました。

【試写会より感想】
期待以上だった。困難が人一倍多いけれど、前向きに全てを受け入れて生きるダイアンの強い生き方に心を打たれた。
ダイアンとスティーヴは、お互いが唯一無二の大切な存在で、誰よりも愛情深い。自分も親子関係も、そうでありたいと感じた。(母)

画角が正方形で、周りの背景の余分なものが映っていないので、登場人物たちの表情が際立っていた。
物語の躍動感が目立っていた。感動的な見せ場が多く、抑揚が付いていた。
映像の表現が主人公の心境とマッチしているところがわかりやすくてよかった。(息子)

監督の映画が大好きで、娘の意向を聞かずに申し込んで来場できたが、本当に来てよかった。
うまく表現できないけれども、感情垂れ流しで、美しくてすごく愛情がある。うまく言えないけど本当によかった!(母)

初めてドラン監督の作品を観た。寄り添わせないけど、一歩引いてるからこそ、気持ちがすごく入ってきた。
すごく綺麗で、美しさと切なさが同時に感じられるシーンがすごく印象に残って、思わず涙した。(娘)

多かれ少なかれ、親子の不器用なぶつかり合いやすれ違いは子育てをしている中ではあるもの。
お母さんの辛い気持ちが表されているシーンは共感もできた。(母)

画面が狭いので閉塞感があって、その中で問題を抱えながらも、みんな一生懸命生きていた。希望の表し方がとても綺麗だった。
OasisのWonderwallが流れるシーンがすごくよかった。(息子)

母と観て良かった、ありがとうドラン。(息子)

本作を鑑賞し、改めて親子の存在の大きさや愛の深さについて感じて頂くのはいかがでしょうか。