3月28日(土)から全国公開される映画『忘れないと誓ったぼくがいた』の主演を務める村上虹郎が18歳となった17日に、公開に先駆けて「誕生日試写会」が行なわれました。
本編の上演後、村上虹郎と監督の堀江慶が登壇、舞台挨拶を行いました。

日時:2015年3月17日(火) 試写19:00〜20:30/舞台挨拶 20:35~20:55
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
登壇者:村上虹郎、池端レイナ、堀江慶監督

初めて劇場で誕生日を迎えた村上虹郎は、「母親が雨女で、僕もそれを継いでいるので、大事な日には雨が降るんです。昨日は雨だったんですが、誕生日を祝ってくれる人たちと過ごして18歳になり、お店を出たら晴れていたのが感無量で。それと、少し前に南の島に行ったときに、そこで虹を見られて、それが本当にうれしくて。その気持ちのままで、今日皆さんの前に立てることが、すごくうれしいです」と挨拶した。

堀江慶監督は、「虹郎は18歳で、僕は36歳なので、倍なんです(笑)。『忘れないと誓ったぼくがいた』は、村上虹郎と早見あかりの映画ですから、2人でなければ完成しませんでした。いまの挨拶でもわかると思いますが、もう変化球の変化球で。本当に予測不可能で。虹郎君のリアクションが、とにかく予測がつかない。その感性にかけたいと思った映画でしたね」と語った。

ファンタジーの要素と恋愛の要素がある難しい役柄だったことについて、「僕は普通を演じることがすごく苦手で、日本で男子高校生という生活を送ったことがないので、そこにリアリティを求められることはコンプレックスなんです。それと、忘れる、忘れないというところも、どこが正解なのかがわからなくて」という村上虹郎に、堀江監督は「忘れる、ということを映像でどう表現するのか、ということでこの本を選んだのですが、忘れるということを、説明せず、ナレーションも入れずに、表現をできないかと思ったんです。虹郎くんは、最初からそれが、わ、できてる、という感じでした」と才能を認めていた。

共演の早見あかりも同じ誕生日ということについて。
村上「クランクイン前のお祓いの日に初めて会って、ファースト・インプレッションから“この子は大丈夫だ”と思いました。監督には、人種が似てる、と言われたんですが、それが近いなと思います」

ここで、姉役で共演した池端レイナが花束を持ってサプライズで登場し、村上虹郎を驚かせた。虹のデコレーションのバースデイケーキも用意され、池端は映画に登場するケーキのシーンにちなんで「今日のこのケーキは忘れないでね」と会場が湧かせた。会場全体で誕生日を祝う雰囲気のなか、堀江監督から、監督自身が学生時代から使っていたという8ミリカメラをプレゼントされ、「半端なくうれしい」と大喜びした。

舞台挨拶終了後に、村上虹郎自らが提案し、客席に座って観客との記念の1枚を自身のフィルムカメラで撮影した。

映画『忘れないと誓ったぼくがいた』は、3月28日から、ヒューマントラストシネマ渋谷他、全国順次公開。