全国にて絶賛公開中の三浦貴大主演の最新作『サムライフ』のヒットを記念して、3月13日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷にて監督の森谷雄氏と、脚本の及川拓郎氏のトークイベントを行いました。
映画『サムライフ』は、長野県上田市出身の元高等学校教員・長岡秀貴氏が、地元上田市で、ひきこもりやニートなど社会に参加できずに苦しむ若者を支援する学校、認定NPO法人「侍学園スクオーラ・今人」を設立するまでの経緯を記した同名原作をもとに、元高校教師が、理想とする教育現場を実現させるために元教え子らと共に奮闘する姿を描く感動の物語です。

主役のナガオカ役には、若手俳優の中でも確かな演技力が高く評価され、今年も『リトル・フォレスト 冬・春』『進撃の巨人』『マンガ肉と僕』『繕い裁つ人』など注目作への出演が相次ぐ三浦貴大。また、ナガオカを支える若者たちには松岡茉優、加治将樹、柾木玲弥、山本涼介といった今後の活躍が期待される若手俳優陣が結集し、さらに大杉漣、渡辺大、きたろう、マキタスポーツといった実力と個性を兼ね備えた面々が脇を固めます。

【イベント内容】

ドラマ「ザ・クイズショウ」(’08)、「深夜食堂」(’09)、映画『シャッフル』(’14)などで長年、森谷監督とタッグを組んできた脚本の及川氏。
登壇するやいなや、息の合ったトークで作品を観終えたばかりの客席に向かって撮影の裏話や作品に込めた想いを熱く語った。

「構想8年ですからね!会った時から、すりこみのように話をしていましたよ(笑)」と、出会った当初から及川氏に『サムライフ』映画化の夢を語っていたことを明かした森谷監督。及川氏は、「そんなこともあって、お盆シーズンに監督とともに原作者・長岡さんの実家に行ってご家族にも会ったり、私が作・演出を担当した「バンカラ〜友へ捧げる最後のエール〜」(劇団スパイスガーデン)の公演を侍学園で行ったりと交流する機会が増えました。
そうした中で長岡さんの想いに触れることができ、それが脚本にも大いに活かせたと思います」と、語った。

客席には「お二人のトークショーなんて夢のようです!」という熱いファンの姿も。他にも「これから成人を迎えるけれど、作品を観て前向きに進もうと思えました。」、「松岡茉優さんのファンで観にきたのですが、映画そのものの力に引き込まれました…!」など、感想や質問も相次いだ。また、「ポスターの鉄橋の前でポーズをとっている写真は、原作にも載っていてモデルの方たちが全く同じポーズをしていますが、どうして同じにしようと思ったのですか?」という観客からの質問に、「あの写真は、原作の象徴だと思ったんです。
若者たちが夢に向かっていく青春感が感じられて、映画にもそれを取り入れたかった。午前5時前の寒い時間帯に、キャスト含めてみんなで原作の写真を見ながら、ここはこだわって立ち位置なども完全コピーしたんですよ!」と、森谷監督が思わぬ撮影秘話を語った。

森谷監督が「この映画にはたくさんの想いを込めました。未来を見ようとしても見えにくくなっている世の中かもしれません。
でも、『サムライフ』から、変えられない過去ではなく、自分の力でこの先の未来は変えられるんだ!ということを感じ取ってもらいたいですね。」と語ると脚本の及川氏も「主人公ナガオカの『大丈夫、ここからだよ』というセリフは、相手に言っているようで実は自分に対して言い聞かせている意味も含まれているんです。この言葉があればどんなにつらいことがあってもポジティブになれるんですよね。
観ていただいた方にもナガオカの前向きな力を感じて吸収して頂ければと思います。」と締めくくると、客席からは大きな拍手が巻き起こった。
映画『サムライフ』は、全国にて絶賛上映中。