講談社「Kiss」にて大人気連載中のコミック「海月姫」が、国民的人気女優、能年玲奈を主演に迎え実写映画化となり、12月27日(土)より全国公開いたします。

12月24日(水)クリスマス・イブに海月姫チームがニコニコ生放送に登場いたしました。主演・能年玲奈を始め、オタク女子“尼~ず”のひとりである、馬場園梓と篠原ともえ、さらに、原作者の東村アキコ先生が参戦し、M Cは本作の劇伴を担当した、ヒャダインこと前山田健一が務めました。能年はニコニコ生放送に登場するのは初!1時間たっぷり、『海月姫』についてのトークを繰り広げました。

本作は男子禁制のアパート・天水館に住む、筋金入りのオタク女子集団=尼〜ずが女装美男子と力を合わし、天水館が奪われる危機に立ち向かう、笑いと涙と萌えの【オタクすぎるシンデレラ・エンタテインメント】。原作「海月姫」は、2008年に連載開始されて以降、現在までに累計発行部数325万部突破(1巻〜14巻)、また第34回(平成22年度)講談社漫画賞少女部門を受賞、2010年にはフジテレビ“ノイタミナ”にてテレビアニメ化もされた、ベストセラー・コミックスです。

軽快なヒャダインのMCからスタート。ピンポーンというチャイムとともに、まずは原作者である東村アキコが登場。「キャストが難しいだろうと話していました。ここまでピッタリの人たちがやってくれたのは奇跡です」と映画化あたっての喜びを語った。ビジュアル解禁した当初から再現率の高さが話題になっていたが、ニコ生ユーザに「誰が一番似ているか?」の質問を投げると、「馬場園梓」の声がダントツで上がる。「あまりにも似ててびっくりしました。はじめて撮影に行ったときに千恵子3Dだと思った」と東村も想像を超えていたよう。各キャラクターは東村が日頃付き合いのある雑誌の編集者などがモデルとなっているが、長谷川博己が演じた童貞エリート・修こと通称シュウシュウは、「大学の時のいけだしゅういち先輩がモデルです。見た目も性格も。彼女はいたのですが、童貞であってほしいなという思いを込めて」と、誕生秘話を語った。原作と映画で大きなポイントとなるのがファッション。尼〜ずと蔵之介が開くファッションショーだけでなく、普段の蔵之介のファッションは少しレトロで可愛く時代を超えて愛されるファッションだ。「連載当初は雑誌などを参考にしてたんです。でも、連載していくうちに雑誌参考にしてたら古くなるなと思って、私の想像で描いています」と東村のセンスが光るファッションになっていることが明らかになった。

次に、登場したのは和物オタク・千絵子を演じた馬場園梓(アジアン)。「千恵子さんに似てるって言われて嬉しかった。太っててよかった」とニコ生の声に喜びを語り、笑いを誘った。「アニメで千恵子さんの声が低くて感情がでない感じだったんです。感情がでないようには意識しました。あまりにも親近感がわいていたので楽しかったです。コントみたいな感じで」と、役作りについて語った。女優初挑戦となる馬場園は「雨のシーンで雨ふらしを初めて経験しました。着物のなかカッパをきていたのですが、下着もろともビシャビシャになりました」と苦労話も。千恵子は着物しか着ない役だったため「帯が苦しかった」と語るも、「着物大好きだったんです。着物が来たくてわざわざ割烹料理やでバイトしたり。着物来てチャッカマンで火をつけるのをやりたかったんですよ」と、千絵子との共通点を語った。馬場園曰く、現場をひとつにしたのが篠原ともえだという。「初日の顔合わせでLINEしよと誘ってくれて、一つになれる環境を作ってくれた」。さらに、馬場園がシノラーだったことも発覚!

ここで、枯れ専(枯れたオジサマに萌えるオタク)・ジジ様を演じた篠原が登場。「ほぼノーメイク。ファンデーションをほのかに塗るぐらい。カツラのほうが時間がかかった。キレイにメイクしていただかないほうが役に没頭できますね」といい、「ユーレイの声『うらめしや〜』をすごく練習しました。台本読みのときに震えるのがいいねっていう話で。みなさん個性があるのですが、まややが低い声なので逆に高い声でいこうと」と役作りについて語った。何度も撮影現場を訪れた東村でさえ、「撮影現場で唯一気付かなかった。あ!あれが篠原さんだったのか!とびっくりした」というエピソードが。「全然目を合わせてくれないから怒ってるのかなって(笑)。地味な存在なので、気配を消すことを覚えました。先生に気付かれないってことは、すごい力になりましたね」と役になりきっていたことに対して自信につながったよう。しかし、苦労はそれなりにあったといい、「一番つらかったのが、石化。現代のオシャレ人間にあった時、石化になるんですけど、それが3分ぐらいキープするんです」というが、「オタクは夢中とか没頭の擬人化だと思っているので、表現するのは楽しかった」と撮影を振り返った。さらに、「ジジはオジサマが着ていたブランドの服を着てオジサマの匂いを感じて想像している」と役柄を自分なりに分析したことを明かすと、東村が「その設定はなかった!けど、これで1話書ける!今度書きます!」といい、篠原原案が実現する日も遠くなさそうだ。「なぜこの役を受けたのか?」という問いに、すかさず「能年ちゃんに会えるから!」と言うと、ヒャダインも「僕もですけど!」とかぶせ、国民的女優・能年玲奈の出演が決め手だったという。

そして、最後にクラゲオタクの月海(つきみ)役を演じた、能年玲奈が登場すると、「可愛い」「天使」「8」の文字が画面を埋め尽くした。ニコ生独自の用語に関して「勉強してきました!「8」「ノシ」も!」という。能年は月海と同じで没頭すると周りが見えなくなるといい、裁縫オタクである篠原さん中心で発足した「尼〜ず手芸部」では、熱心にクラゲのぬいぐるみを作っていたことを明かす。実際に能年が作り、月海の部屋にも飾られた、3種類のクラゲぬいぐるみを公開した。最後は、みんなでクラゲの絵をかいてお披露目し、「オモチャ箱をひっくり返したような映画。『ロッキー・ホラー・ショー』のようにコスプレしたりしてお祭り気分で楽しんでほしい」と笑顔で語り放送は終了した。

放送終了後、東村から能年、馬場園、篠原にそれぞれのキャライラストをクリスマスプレゼントというサプライズも!ニコ生を終えて、「こうやって皆さんと番組ができて嬉しかったです。ニコ生も始めて出させていただいたのですが、楽しかったです。88も楽しかったです。クリスマスは、何も予定がなかったので、ニコ生が入ってよかったです(笑)」(能年)、「あっという間の1時間で貴重で楽しい時間を過ごせました」(馬場園)、「偶然なんですけど、みんなクリスマスカラーでお洋服がおそろいのトーンだったので、海月姫の撮影が終わっても、尼〜ずは繋がり合ってるんだなというのを感じました。今度はコスプレでパーティしたいな。尼〜ずもコスプレみたいな感じなので、それで番組を楽しんでもらえたら」(篠原)、「クリスマス・イブに豪華な方と共演できて、最高でした。思い出の夜になりました。いつも家で、漫画ばかり書いてるので。あとニコ動も面白いなと思って。ニコ動ユーザーいい奴じゃん、みたいな(笑)」(東村)、「音楽をやったので、誰よりも映画を観ている自信があります。今日は裏話を聞けたので、一ファンとして、貴重な経験になりましたね。あとぼくも毎年クリぼっちなので、何もないです(笑)」(ヒャダイン)とコメントし、能年、ヒャダインともに“クリぼっち”だったことを明かすと、篠原が「ニコ生がなければひとりぼっちだったってこと?じゃ、くらげぼっち、くらぼっちですね」と返し、舞台裏でも海月姫チームは和気あいあいとしていた。