オムニバスドラマの各話の概要
『カシオペアのエンドロール』制作協力:ラフ・アット
 原作:海堂尊(第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞『チーム・バチスタの栄光』)
 監督:大谷健太郎(「NANA」「約三十の嘘」「ジーン・ワルツ」ほか)
 出演:藤原紀香/川島海荷・いしのようこ・浜野謙太・矢吹春奈・落合萌・
田中要次/吉田栄作
 
札幌から上野へ向かう豪華寝台特急で起きた密室殺人。乗車していたのは、映画の撮影隊と刑事が2人・・・。殺されたのは撮影隊で唯一の男性である、その映画の監督。つまり、容疑者は4人の女たち・・・女盛りをちょっと過ぎたプロデューサー、無駄に色気満々のアシスタント、そして新進気鋭の若手女優に、国民的人気を誇る主演のベテラン女優。それぞれヒトクセもフタクセもある女たちに挑むのは…キレ者警視と所轄刑事。
巧妙な密室殺人劇を縦軸に、軽妙なセリフの応酬が織りなす上質のコメディが誕生する!

【主演:藤原紀香さんのコメント】
 寝台特急が舞台の密室劇なので、吉田栄作さんを始めとする共演者の皆様との芝居合戦が楽しみでなりません。短い時間の中でも視聴者の皆さんを釘付けにできるようなミステリードラマを大谷監督と共に作り上げていきたいと思っています。
‘巧妙な会話劇’が見どころのドラマなので、台詞の中の何気ない一言にも、実は理由があり、その後の展開につながっていたりします。表情やリアクションなど、全てが重要となってくるので、難しい役所ですが、やりがいを感じています。「大女優」役ということもあり、衣装にもこだわっていますが、溢れんばかりの絶対的なオーラが必要な役なので、どんなときも凛とした佇まいの‘望月ゆかり’をとことん演じ切りたいと思っています。

『残されたセンリツ』制作協力:シネムーブ
原作:中山七里(第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞『さよならドビュッシー』)
監督:金子修介(「デスノート」「あずみ2」「ガメラ大怪獣空中決戦」ほか多数)
出演:川口春奈/とよた真帆・長谷川初範・佐藤二朗・高崎翔太・兒玉宣勝/イッセー尾形 

天才女流ピアニストが魅せた、生涯で最高の演奏。興奮の拍手が鳴り止まない会場を後にした彼女はその直後、控え室で謎の死を遂げる。コーヒーに混入された青酸カリ。現場に出入りできたのは、長年つれそったマネージャーと、資産家の愛人と、そして不仲が噂されるピアニストの娘— 刑事・河原崎は、彼独特の含蓄ある人間観察により、隠された意外な愛憎劇にたどりつく…ラストに残されたのは、“戦慄”の真実と、悲しく響き渡る“旋律”だった——。

【主演:川口春奈さんのコメント】
 サスペンスは初めてなのでとても楽しみです。
今まで明るい役や元気なキャラクターが多かった分、まったく見せたことのない表情や芝居を見せられたらなと思います。
(今回の作品は)とても悲しい物語でもあるので、複雑な気持ちや感情を大切に丁寧に演じていきたいです。

『黒いパンテル』制作協力:共同テレビ
 原作:乾緑郎(第9回このミステリーがすごい!大賞受賞『完全なる首長竜の日』)
 監督:星護(「笑の大学」「僕と妻の1778の物語」ほか)
 出演:勝村政信/高橋ひとみ・山本裕典・小池里奈・柳ゆり菜・小野了・陳内将・小島祐輔・兼原良太郎/城田優
 
今でこそ、建築会社の現場監督だが、30年前はヒーローとしてテレビで人気の役者だった・・・。現在はヒロイン女優と結婚して、二十歳の娘がいる一見平和に見える家庭だったが、ある日、彼の元に、当時着ていたヒーローの衣裳とマスクが届く。それを見て彼は、30年前に見殺しにしてしまった先輩俳優を思い出す。そんな中、娘が誘拐されたとの連絡が! 救出の条件は、30年前のあの衣裳を着て現れること!!
悲哀に満ちた中年サラリーマンは、果たして娘を無事救出することができるのか!?
心温まる家族の愛を、これまでにない世界観で描く、戦隊・ヒューマン・サスペンス!

【主演:勝村政信さんのコメント】
それぞれが響きあって、全体が面白くなってくれたらと思います。 独特の世界観をたくさんの人に観ていただきたいです。
(僕が演じる)主人公の須藤さんと同じように、僕も劇団に入っていました。(城田優さん演じる)二ノ宮さんのような尊敬していた先輩もいました。僕の娘も18歳で、須藤さんと重なる部分がたくさんあります。なので、自分のことのようにやっています。

『ダイヤモンドダスト』制作協力:東宝映画
原作:安生正(第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞『生存者ゼロ』)
監督:古澤健(「今日、恋を始めます」「ルームメイト」「クローバー」ほか)
出演:AKIRA・山本耕史/高橋ユウ・原田新平・濱田万葉・須田理央/神保悟志 

大寒波が襲った首都・東京。その夜、二人の会社員の男は残業を余儀なくされていた。暴風雪により都市インフラが機能停止に陥るパニックの中、二人は生死を分ける決断をしていくが、やがて互いの秘密や欲望がむき出しになっていく。そして最後に衝撃のラストが待ち受ける!

【主演:AKIRAさん&山本耕史さんのコメント】
AKIRAさん:
ミステリー作品にあまり携わったことがないので、お話を聞いた時点でワクワクしました。
さらに今回は、「このミス」大賞を受賞したベストセラー作家の方々と一流映画監の方々とのコラボレーションですから、僕も楽しみです。オムニバスドラマなので物語は短いのですが、その中に「人間の欲望」「妬み」「憎しみ」などが凝縮されて表現されています。僕と山本さん演じる2人の男が遭遇する出来事は、僕自身も含めて誰にでも起き得ることかもしれないなと思い、ゾクっとしました。視聴者のみなさんも自分自身に置き換えて見ていただけると、ドキドキしていただけると思います。

山本耕史さん:
 最初に台本を読んだ時、とてもオムニバスの1編とは思えないようなスケールを感じ、僕自身も完成した作品に期待しています。それと同時に、ハードな撮影になるだろうなぁ、とも感じましたけど・・・(笑)
 物語の舞台は新宿。僕の生まれ育った街が大変な事に!!……もちろん、現実ではなく映像技術だったりするわけですが、それでも僕が今まで見た事もない新宿の風景を見せてくれるに違いない!という点も楽しみですね。

【高橋正尚 総合プロデューサーコメント】
『このミステリーがすごい!』大賞という権威ある賞を受賞された4人のベストセラー小説家と、大ヒットを連発する4人の映画監督。才能と才能が夢のコラボレーションを果たす…まさに年末にふさわしい、超豪華なオムニバス・ミステリーが実現しました!
王道のミステリーから、ド派手なCGを駆使した大スペクタクル、はたまた芸達者ぞろいの舞台のような上質コメディまで、バリエーション豊富な4つの短編。さらに、その合間には又吉さんと希林さんという異色のコンビが、ちょっぴり毒のあるコントを繰り広げます!今年を振り返る年の瀬の一夜、是非ご家族みなさんでリラックスしてお楽しみ頂きたいと思います。