先日映画『救いたい』初日舞台挨拶が行われ、主演の鈴木京香、三浦友和、神山征ニ郎監督、川村隆枝氏(原作者)が登壇。11 月 22 日は<良い夫婦の日>であり理想の夫婦像について語り、また年末の恒例行事酉(とり)の日でもあるということで、福熊手を手に映画の大ヒットと皆さんの幸せを祈願しました。

■日 時 11月22日(土)12:00〜12:30 ※2 回目上映前
■会 場 新宿ピカデリー スクリーン3(新宿区新宿3-15-15)
■登壇者 鈴木京香(46歳)、三浦友和(62歳)、神山征二郎監督(73歳)、川村隆枝(原作者/65歳) MC:襟川クロ

—初日を迎えてひと言挨拶
鈴木:待ちに待った初日を迎えることができました。撮影現場では(被災地ということで)胸を締め付けられる思いもしましたが、初日は映画にとって誕生日の1日目のように思っています。どうぞこれからこの作品を愛していって下さい。

三浦: 今日という日に、初日にお越しいただき、この作品を選んで下さりありがとうございます。楽しい気持ちになる映画ではないかもしれませんが、東日本大震災の起こったその時に感じたことを、もう一度思い出すことが必要だと感じていただければと思います。

川村:豪華なキャストの皆さんと初日を迎えられてとても嬉しいです。麻酔科医のことを少しでも知っていただければ幸いです。

神山:・43 年監督をやってきましたが今でも緊張するのは、撮影の始まる日、そして初日です。3年振りに撮った映画は、舞台となった石巻や仮設住宅など地元の皆さんにご協力いただき、俳優に恵まれて良い作品になったと思います。ぜひご覧ください。

—(良い夫婦の日にちなんで)理想の夫婦像について
鈴木:こんなであったらいいなという素敵な夫婦でした。三浦さんは白衣の後ろ姿が頼もしく、パーフェクトな旦那様ぶりでした。

三浦:(今年 9 年連続「理想の夫婦第一位」に選ばれて)V9 と言うと、かつてのジャイアンツみたいですね(笑)。3 日前に 34 回目の結婚記念日を迎えました。まったく喧嘩をしたことはないですし、(その秘訣は)相性のいい伴侶に恵まれた、ということだと思います。

【年末の恒例行事酉(とり)の日でもあるということで、映画の大ヒットと皆さんの幸せを祈願し、福熊手を手にフォトセッション】
フォトセッション終了後、高倉健さんへのお悔やみの言葉を述べた。

神山:『八甲田山』でチーフ助監督として、2 年間共に厳しい撮影に臨みました。撮影後「戦友へ」と彫った Zippo(ライター)をプレゼントしていただきました。急なことで大変ショックを受けています。

鈴木:NHK ドラマ「刑事」で親子役をやらせていただきました。20 代での貴重な経験でした。残された作品を通じて、健さんのこと、これからも憧れ続けていきたいです。

三浦:映画『海峡』で 3 か月ほどご一緒しました。山のように思い出があって自分の胸にしまっておきたいと思いますが一つだけお話しします。撮影の時、吉永小百合さんと三人で函館のフレンチレストランで食事をしました。お酒は一滴も飲まないと聞いていたのですが、(健さんのグラスに)ワインをつがれて『僕、少しは飲むんですよ』って言われていて人間味を感じました。足元にも及びませんが、高倉さんの、映画に対する真摯な姿を少しでも継承していけたらと思います。