ベストセラー作家・宮部みゆきの原作を『八日目の蟬』で主要映画賞を総なめした成島出監督が完全映画化。
演じるのは、約1万人の候補者の中から本作の為に選び抜かれた新鋭たち。
共演には、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら豪華俳優陣が集結。
先日主演をつとめる新人女優が役名・藤野涼子でデビューすることが発表され、日に日に本作の注目度が高まっています。

日程:11月12日(水)
≪場所≫
明治記念館 富士の間(東京都港区元赤坂2-2-23)

≪登壇者≫
藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩
佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子、成島出監督、
宮部みゆき(原作者)

MC:本日は、映画「ソロモンの偽証」製作報告会見にお越しいただき、誠にありがとうございます。ベストセラー作家・宮部みゆきの最高傑作と謳われている小説を、成島出監督をはじめとする『八日目の蟬』チームが再結集し、完全映画化。
演じるのは、本作の為に1万人にも及ぶ候補者の中からオーディションで選ばれた新鋭33人。
先日発表がございました通り、主人公・藤野涼子を演じる新人女優は、この度役名を拝名し、女優・藤野涼子としてデビューいたします。
また、共演には、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら日本を代表する豪華俳優陣が集結いたしました。
撮影は、都内近郊、山梨、大阪を中心に今年6月〜9月に行われ、現在前篇は年内の完成を目指し仕上げ中の本作、完成に先がけて製作報告会見を行わせて頂きます。

佐々木蔵之介さん、夏川結衣さん、永作博美さん、黒木華さん尾野真千子さん、原作者の宮部みゆきさんそして、成島出監督です。

続いては、1万人の応募者の中から選び抜かれた若き新鋭たちの入場です。
この場が初めてのご挨拶となります。上手より、前田航基さん、下手より望月 歩さん、清水尋也さん、富田望生さん、板垣瑞生さん、石井杏奈さん
そして、最後に本作の主人公をつとめた藤野涼子さんの入場です。

本作の主人公であり、学校内裁判を提案する藤野涼子を演じ、この度役名を拝名しデビューいたしました、藤野涼子さんからご挨拶をお願いいたします。

藤野涼子さん:藤野涼子を演じました藤野涼子です。このような場に立つことは初めてで、緊張してうまく喋れないかもしれないですが、どうぞよろしくお願いします。

板垣瑞生さん:他校生ながら学校内裁判に参加する神原和彦を演じました、板垣瑞生です。すごく大好きな作品で、この場に参加できてうれしいです。
よろしくお願いします。

石井杏奈さん:涼子のクラスメート三宅樹理を演じました、石井杏奈です。
素敵な作品に出演できてとてもうれしいです。よろしくお願いします。

清水尋也さん:問題児大出俊次を演じました、清水尋也です。
よろしくお願いします。

富田望生さん:吹奏楽部の浅井松子を演じました、富田望生です。
このような記者会見で皆さんの前に立ってとても緊張していますが、幸せです。
よろしくお願いします。

前田航基さん:野田健一を演じました、前田航基です、よろしくお願いします。

望月歩さん:柏木卓也を演じました望月歩です。
素敵な作品に携われてとてもありがたいです。よろしくお願いします。

佐々木蔵之介さん:この度中2の役……は演じておりません(笑)。
涼子の父親・剛を演じました佐々木蔵之介です。
フレッシュさはないですが、若い皆さんのパワーに押されながら皆で全身全霊をかけて演じました。
よろしくお願いします。

夏川結衣さん:涼子の母親・邦子を演じました夏川結衣です。
今日久々に会った涼子を見て頼もしく思っています。どうぞよろしくお願いします。

永作博美さん:樹理の母親・三宅未来を演じました、永作博美です。
子どもたちの成長が間近で見られる現場で感謝しています。
皆からエネルギーをもらい演じましたので、楽しみにしていてください。

黒木華さん:担任の森内恵美子として皆さんと関われたこと、
いい思い出になっています。よろしくお願いします。

尾野真千子さん:大きくなった涼子を演じました尾野真千子です。
中学生キャストの方とは本日初めてお会いするのですが、出来上がりがとても楽しみです。

宮部みゆき(原作者):原作を書いただけなのですが、この場にいられるとは役得な限りです。
よろしくお願いします。

成島出監督:大勢お集まりいただきましてありがとうございます。
皆で力を合わせてつくった作品です。
どうかよろしくお願します。

MC:ありがとうございます。
それではここから会場にお集まりのマスコミの方からQ&Aを受け付けたいと思います。

Q:成島監督へ質問です。宮部みゆきさんの原作を映画化されるにあたりどこに
魅力を感じて映画化されたのですか。

成島監督:最初は映画化・企画ということを考えず本屋で出会いました。
購入して一晩で読んだのですが、すぐに原作権を確認し『八日目の蟬』チームに相談しました。
配給会社も無茶を聞いてくれて宮部先生も作品を託してくれたので、映画化に至りました。

Q:今の質問を受けて宮部さんにお伺いです。
今までの作品の中でもとりわけ構想・執筆期間が長かったと伺いましたが、成島監督から映画化のお話が来たときはいかがでしたか。

宮部さん:成島監督からは、お手紙を頂戴しました。
拝読して作品をお預けしようと思ってからは、とても楽しみでした。

Q:中学生キャストのみなさんに質問です。
皆さんは1万人の中からオーディションで選ばれましたが、選ばれた時の想いと役を演じるにあたって心がけたことなどありましたらお教え下さい。

藤野さん:知らせを聞いたときは喜びというよりも緊張が先でした。
演技の経験も少ないですし、大役を務められるのか不安でした。
藤野涼子は人のことを良く考えて行動する役なので、そこを心がけて演じました。

板垣さん:オーディション台本が面白かったので、「やった、続きができる!」と嬉しかったです。
監督から声を低く、姿勢を良くとアドバイスをいただいたので、気を付けて演じました。

石井さん:すごくうれしくて、自分が演じるのが想像できないくらいでした。
影のある役ですが、涙のシーンは本当に気持ちを入れて演じました。

清水さん:役をいただけたのはすごく嬉しかったです。
演じきれるか不安もありましたが演じているうちに「やってやる!」と決意に代わりました。
生意気な役なので(現場でも)少し意識して振舞いました。

富田さん:役が決まったことを監督から直接言われて動揺しました。
監督は怖いと思っていたのでついていけるか心配でしたが、内面をみてくれていたことが嬉しかったです。現場では積極的に話しかけるようにしました。

前田さん:はじめは何役かわからなかったですが、野田健一と聞いて、原作ではスラッとしたカッコいい役なので、正直なんで僕なのかなと思いました(笑)。
でも自分らしい野田健一を演じようと思いました。変に演じないで、真っ白になってと監督から言われたので、心がけました。

望月さん:オーディションの時から卓也を練習していなかったのですが、演じていくうちに楽しくなりました。この映画をみて命の大事さに気付いてほしいという監督の言葉を意識しながら演じていました。

Q:藤野さんと石井さんにお伺いします。
父親、母親を演じている俳優さんからの言葉などはありましたか?
またどういう思いで接しましたか?

石井さん:母親役を演じてくださった永作さんはテストでも本気でやってくださって、監督からも永作さんみたいな女優さんになりなさいと言われました。
永作さんのような素敵な女優さんになりたいなと思って演じていました。

藤野さん:初めて会った時からずっと緊張していた気がします。
ある時夏川さんからいただいた言葉があって、自分でずっと念じていました。
どんな言葉かは心に秘めておきたいので、皆さんで想像してください。

Q:藤野さんと宮部さんにお伺いです。
藤野さんには役名が自分の芸名であるということへの想いと今後の目標、また宮部さんには原作のキャラクターの名前が、芸名として使用されることをどう思われますか?

藤野さん:自分の中でこの感情を忘れたくないと思い、名前をいただきました。
今後の目標は経験を積んでいく中で見つけられればと思います。

宮部さん:皆さんが成長してこんな立派になれて、「名前くらいで良いならどんどん使って!」
という想いです。書き上げられて良かった、作家冥利につきるなと思います。

Q:長いオーディション期間を経て決定したキャストですが、演出面で発見などありましたか?

成島監督:夕方来て「おはようございます!」(という業界っぽい感じ)
にはならないでほしいという気持ちでした。
真っ白になって痛々しいくらい純粋に演じてほしいと思い、子どもたちと心中しようと決めました。

MC:ありがとうございます。最後に監督と藤野さんより一言ずつお願いします。

成島監督:本日はお忙しい中大勢の方にお集まりいただきありがとうございます。
蔵之介さんの言葉にもありましたが、素晴らしい原作に出会い長い時間かけて全身全霊を注ぎ込んだものが、フィルムに落とし込めていると思います。楽しみにしていてください。

藤野さん:私たち中学生キャストが前代未聞の学校内裁判を一生懸命演じています。
劇場公開を楽しみにお待ちください。

 以上