圧倒的な満足度で世界の映画賞を総なめにし、世界各国で絶賛されている映画『ショート・ターム』の特別試写会が東京大学本郷キャンパスにて開催されました。
公益財団法人東京大学新聞社が主体となり、監督ディスティン・ダニエル・クレットンと、作品の舞台と同様に児童養護の現場で働く International Foster Care Alliance(以下IFCA)梶 愛(かじもなみ)さんのトークショーが行われました。

SXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭2013での観客賞・審査員賞W受賞以降、世界中で35もの映画賞を受賞、50の映画賞にノミネートされた『ショート・ターム』は、実名レビュー評価サイト「Rotten Tomatoes(ロッテントマト)」で満足度99%、2013年No.1の実績を記録し、名実共に史上最高の評価を得ている映画です。

日本でもすでに多くの映画ファンに注目されており、映画レビューサイト「Filmarks(フィルマークス)」では、公開前で4000以上のクリップを集め、星取りも5点満点中4.3点の高得点を獲得し、期待度の高さが証明されています。

大学卒業後、作品の舞台である児童保護施設で実際に働いた経験を持つデスティン・クレットン監督は、映画で描いたアメリカの施設のシステムや現状について触れ、「このような施設で働く人々こそ僕はヒーロー。この映画を通じて、施設で働く人々に対する社会の見方が変わればいいと思う」と本作への想いを語りました。

児童養護の現場で働くIFCAの梶 愛さんは「役者さんの感情表現がとてもリアルで衝撃的だった。
見た後に“演技だったんだ”と思わせるくらい、リアリティのある作品だった」と本作鑑賞時の感想を語り、日本とアメリカの児童養護施設のシステムの違いや、児童養護の現状を語りました。

Q&Aでは東大生から活発な質問が飛び交い、監督は真剣な表情で答え、制作背景やキャスティング、撮影時のエピソードを語り、映画制作と児童養護の両方の面から本作を学べるトークショーとなりました。またサイン入りグッズのプレゼントでは学生とじゃんけんをするなど、日本の学生との交流を楽しみました。

最後には、今月誕生日を迎える監督のために学生からサプライズで映画のワンシーンを再現したカップケーキとキャンドルでお祝い、全員からのメッセージがプレセントされ、会場は温かいムードに包まれました。

本作は11月15日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ二条ほか、全国にて順次公開いたします。